光量調節ができるフィルター。
NDフィルターは便利だが…
デジカメで野外撮影していると、時々太陽光の扱いに困る事がある。
単純に光量が多すぎて白飛びっぽくなるという現象なのだが、これは明るいレンズを使っている時に頻発する。
私が通常使用しているレンズで、一番F値が高いレンズは神レンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROで、ズーム全域F2.8とズームレンズの中ではバツグンに明るいレンズではあるが、F2.8と実際には決して暗いレンズではないレンズである。
つまり、単焦点レンズを使うとこれよりずっと明るいレンズになるわけで、外での撮影の時は絞っていかないと光量が多くなってしまう。
ところが、背景にぼかしを多く取り入れたい、とか考えると、開放気味で撮りたくなるわけで、そうなるとこの光量が多いというのはやっかいな状況になってしまう。
この光量を抑えるアイテムがNDフィルターと呼ばれる、減光フィルターなワケだが、このNDフィルターは減光したい量でフィルターを複数種類もつ必要があるのが通例で、それなりの種類を持ち歩く事になってしまう。
これはこれで非常に面倒だし、何より沢山手持ちに持っておきたくなるため、財布にも優しくない。
これ、何とかならないかなぁ…と思うワケだが、それを解決するアイテムというものが存在する。
それが所謂“可変式NDフィルター”というものである。
単価よりも径の幅を…
この可変式NDフィルター、メーカーによっても、また効果の幅によっても価格が異なるワケだが、概ね定価で買うとなると2万円半ばから3万円くらいにはなる。
ただ、この効果幅の単品NDフィルターを買いそろえようと思ったら、当然だが3万円では全く足りない。だから結果的に安い買い物になる。
今回、11月中旬にマルミ光機から可変式NDフィルター「CREATION VARI ND」が発売になる。58mm径と77mm径の2サイズが発売されるのだが、2万円半ばから3万円という価格で発売される。この可変NDフィルター、光量を調節できるため確かに便利なのだが唯一の弱点はその発売される径のラインナップが少ない事である。
メーカー側としてはあまり沢山売れるものではないためか、ステップアップ(ダウン)リングを使って他の径への対応をアナウンスしているのだが、できるなら丁度合うサイズというもので撮影したいものである。
もちろん、径に合わせて一つずつ購入するというのは予算的にあり得ない話だが、ステップアップ(ダウン)リングを使用しての対応なら、もう一つぐらいサイズがあっても良いのではないかと思う。
私の場合、ケラレの事を考えると62mmの神レンズに使用するのは77mm径のものをステップダウンリングで合わせるわけだが、15mmもの差をリングで吸収する事になる。58mm径だとステップアップリングで対応する事になるが、4mmの差でケラレる可能性を考慮しなければならない。
ま、これを言い出すと、46mm径のレンズはどうするんだ? という話にもなり、そうなるともっとラインナップを増やさないといけなくなるワケで、非現実的なのかもしれないが…。
それとも、こういったものは、径の差が大きくても当たり前、という認識が当たり前なのだろうか?
写真は本体とレンズだけにあらず
最近よく思うのは、写真を趣味にするとカメラ本体とレンズには注力するが、他にあまり注力しないのは問題だな、という事である。
まぁ、これは本当に写真を趣味にしている人だとそんな事もないのかもしれないが、私はまだまだこのあたりが未熟で、どうしてもカメラ本体とレンズばかりに目が行き、撮影に必要な機材にあまり目が向けられていないな、と思う。
カメラバッグなどは持ち運びという問題に直結する為、それなりに気を遣うが、目的である写真を撮影するという面において、フィルターやその他の機材は、本当はもっとテコ入れしないといけないように思う。
贅沢な話だが、私が使用しているレンズは、キットレンズレベルのものがなく、ズームレンズでPROレンズ、単焦点でもLeica銘やZeiss銘のものだったりするワケで、そこそこお金がかかっているものである。
しかし、問題はそれらレンズを使っていく上で有効に使っていく他アイテムがあまりにも貧弱で、結果レンズ性能に依存するだけの撮影しかしていないように思う。
本来撮影は、もっとクリエイティブであり、レンズ性能に頼らなくても面白い画は撮れるハズである。その面白い画を採る為に、お金を掛けずとも小さな投資でいろいろな手段を講じれば、何もレンズのような高額投資をしなくても良い、という事である。
フィルター類は確かにそんなに安いものではないかもしれないが、それでもレンズから比べれば安いものである。
今後はこうした考えをもとにして、揃えていく機材等を考え直していこうと思う。
どっちにしても、使える予算は少ないのだが…。
PENTAX MX(銀塩フィルムカメラ)で空を撮影しようとしたら、シャッター速度が1/1000迄しかないので露出オーバー。
本当はアンダーで撮りたいけど、F8まで絞ってもオーバー。
そこでND8フィルター使ってみたけどまだオーバー。
最終的にはC-PLフィルターとND4、ND8を着けてややアンダーまで持って行きました。
…が、フィルターの重ね過ぎで四隅がケラレたと言うオチ付きw
そう言う事態を考えると可変NDは便利そうですね。
49mmと77mmは一眼レフ用のレンズに多いので、まずはそっち向けなんでしょうか。
径が少ないのはこれからのラインナップ拡充に期待するとして、価格がとんでもないので手が出ませんw
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どうも可変式NDフィルターは、そもそもラインナップ拡充をしない感じです。
まぁ、今回はわかりませんが。
価格が高いものなので、種類を多くするよりはステップアップ(ダウン)リングを活用しろ、という事のようです。
せめてもう1種類くらい径の選択肢があってもいいのになぁ、とは思いますが。
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そうそう、最近家の近くの暗い場所に三脚持って行って星空を撮ってみました(空が明るすぎて上手く撮れなかったけど…)。
満天の星空を撮るときはソフトフィルターを使うと綺麗に撮れるらしいので、ちょっと物色してみたんですが、これまた高い…
趣味性の高いモノってホント高いですよね…。
ビックカメラで中国人の爆買いを見かける事があるんですが、カゴ一杯にカメラとレンズを突っ込んだ店員を連れてレジに向かうのを見ると、うらやましいなぁと思いますわ。
こう言う時何時も思うのは、「宝くじ当たらないかなぁ」ですw
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国内の中華爆買いは、見ててあまり気持ちの良いものではないと思ってます。
羨ましい…とも実はあまり思ってなくて「ああ…自国に戻ったら買えないんだろうな…」と、ちょっと憐れな気持ちに(爆)
まぁ、それは冗談として、あの買い方はカメラを理解して買っていないと思っていて、とりあえず日本製だから買っておこうという意図が見え見えで私は引いてしまいます。
まぁ…それでメーカーが潤って良い製品が作られると思うと、あからさまにあの人達を否定してはいけないな、とも思いますが…。
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爆買いしていくカメラの多くはCanonなのだそうです。
何故なら、Nikonの最新機種は言語設定から中国語が無くなったから。
Canonはその影響もあって、レンズの販売本数がNikonを超えたそうです。
まぁ、CanonはCM等の販売戦略が上手いってのもありますが。
…と言う話を、Nikonから出向してきた販売員に聞きました。
売上にはなるけど、爆買いは迷惑ですねぇ。
あんな風に欲しいモノを買ってみたいとは思うけど、爆買いしてった人は大して使わないんでしょうね。(>_<)
しかしまぁ、あれが社会主義国家の国民とは思えないよなぁ…。
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