映画マトリックスのような事を真剣に考えている科学者達がいる。
シミュレーションの世界
映画マトリックス。
1999年の映画だから、もう17年も前の映画になるわけだが、人間がロボットの電力供給用に栽培されている世界の話で、人々が反乱を起こさないように眠らされ、プログラムで作られた夢の世界「マトリックス」で生き続ける事が当たり前になった世界の話。
時折、その夢の世界「マトリックス」に異質なものを感じた主人公は、本当の意味での現実の世界でロボットたちと戦う存在とマトリックスの中で出会い、本当の意味での現実の世界に目覚め、やがてマトリックスを支配する存在と戦う…という映画である。
どういう事かというと、人間が現実と思っている世界が、実はコンピュータプログラムによって作られた世界で、人々はその作られた世界の中に生きている…という事。
仮説でしか説明できない事だが、一部の科学者達が真剣に実はそうなのではないか? と考えていて、「宇宙が実はシミュレーションである」と2003年にオックスフォード大学教授で哲学者のニック・ボストロム氏が提唱したのだが、それに賛同する科学者がいるのである。
バカバカしいと思う人もいるだろうし、ホントにそうなの? と興味の沸くような人もいるかもしれないが、こういう事を真剣に考えている科学者がいるという事実もまた、面白い話である。
GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160413-live-in-computer-simulation/
まぁ…GIGAZINEの記事なので、ゴシップネタぐらいの感覚で読んでもらう方がいいのかもしれないが、この仮説、証明する術がないので、事実なのか非事実なのか、誰にも解らないのである。
ただ、我々が実在する世界にいるという証拠は何もないものの、シミュレーションではないかと思わせる証拠はいくつもある、とニューヨーク大学で哲学専攻のデイビッド・シャルマース教授は言っているようで、他にもメリーランド大学の理論物理学者ジェームス・ゲイツ氏も、物理学者である自分を納得させるだけの証拠がそろっていると語っているようである。
Civilization?
まぁ、この現実世界が実はシミュレーションの世界ではないか? という事が事実だったりすると、ストラテジーゲーム、つまりCivilizationのようなシミュレーションゲームを誰かが遊んでいて、この現実世界はそんな誰かが遊んでいるゲームの世界である可能性も否定できない、という事になる。
その誰かというのが、或いは神であったりするのだろうが、そのシミュレーションゲームの絶対的ルールが、物理法則という事になる。
ただ、その考え方だと、或いはそのゲームにバグがあったりすると、どうなるのか?
よくよく考えると、この現実世界でも時折、科学では説明のできない出来事が起きたりするワケで、それがバグに当たるのだろうな、と思ったりする。
でももっと大きなバグがあったら…そう考えると、途端にこの現実世界が脆いものに思えてくる。
科学者という生き物は、時々ホントにバカげた事を真剣に研究していたり考察しているわけで、私としては、羨ましいやらバカバカしいやら、非常に複雑な思いに駆られる時がある。
ただ、もし今このような考えを持つ科学者達が、現世界がシミュレーション世界であるのかどうかを判別できるようになったなら、それは世紀の大発見を超える、生物の存在意義を一変するような大発見に違いない。
もしシミュレーション世界であったなら…復活の呪文が生まれるのも、不可思議な事ではなくなるのかもしれない。
世界は五分前に誕生したと仮定した場合の思考実験を思い出す内容ですね。
確か、五分前仮説の時も証明する方法が無いって結論だったと思いますが、はたしてどんな結論が出て来るのでしょうか?
この手の話題は好きなので、興味深いですねー。
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悪魔の証明…ってワケではないですが、そもそも証明のしようがない事を科学者という人達は延々と検討し、研究するのだから、ある意味スゴイ人達だな、と思う時があります。
でも自分が住んでいる世界が、実はシミュレーションの世界だったとしたら…それってやり直しが利くって事になるのか?
プログラムで世界が管理されているとしたら、時間すら巻き戻せたりできるんだろうか?
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