1mmのムーブメント

Mac Book Proの話題に振り回される事なく…。

2.98mm厚の腕時計

シチズン時計が厚さ1mmのムーブメントを内包した、世界最薄のエコ・ドライブ腕時計「Eco-Drive One」を10月28日より発売する。
国内の時計メーカーとしてみればSEIKOの方が有名かもしれないが、カシオやシチズンも時計メーカーとしては老舗中の老舗である。
そのシチズンは世界初のアナログ式光発電時計を発売して既に40年が経過したが、その40年という節目を迎え、腕時計の本質的な価値、つまり「研ぎ澄まされた薄さ」「腕に纏ったときの美しさと心地よさ」を追求し、この時計だけのために厚さ1mmのムーブメント「Cal.8826」を設計、85個の部品を新規開発し、今回この腕時計を製作した。

https://www.youtube.com/watch?v=FXMOcp2xPBw

この「Eco-Drive One」の発売に合わせ、National Geo GraphicのYouTubeチャンネルが制作ドキュメンタリー映像を公開しているが、この動画がソレ。
まぁ、よくもこんな薄いムーブメントを開発したな、としか思えないような凄さだが、時計の世界はこういう信じがたいテクノロジーが世界各国に存在している。
ヒトが生み出す技術というのは、時に信じがたいほど、とんでもない事を可能にする。

 

ま、私には手が出ないワケだが

こういうスゴイ技術に包まれた時計、ホントに欲しいと思ってしまうのだが、実際には全く手が届きそうな価格帯にはない。
今回の「Eco-Drive One」にしても、ラインナップは4モデルあり、世界800本限定モデルの「AR5014-04E」は税別価格70万円で、通常モデル本体色ブラックの「AR500-50E」、シルバーの「AR500-68A」、チャコールグレーの「AR5004-59H」の3モデルは税別30万円と、通常モデルでも私には全く届きそうな価格帯にはない。
ま、こんなとんでもない技術に包まれた時計なら、それも致し方ない話ではあるのだが、いつか一般の人の手が届く価格になってくれるといいな、と願わずにはいられない。

とりあえず「Eco-Drive One」だが、限定モデルはベゼルと裏ぶた銘板にバインダレス超硬合金を採用し、ケースにサーメット、バンドにワニ革を採用している。ケース径は38.5mmで、厚さは2.98mm。風防は99%クラリティ・コーティングを施したサファイアガラスで、この薄さでありながら日常生活用防水仕様となっている。
月差は±15秒で光発電エコ・ドライブを備えており、フル充電時で12カ月稼働できる。他にも10年間のメーカー保証と無償点検が付属し、如何にも限定版という箔がついたモデルとなっている。
通常モデルは、ベゼルと裏ぶた銘板にサーメットを採用し、ケースとバンドにステンレス…デュラテクトαを採用している。ケース径は39.mmで、厚さは2.98mm。その他の仕様は限定モデルと共通となっている。但し、メーカー保証は3年間で、ここらへんが如何にも通常版といったところである。

同じシチズンでも、2~3万円の機械式時計「CLUB LA MER(クラブ・ラ・メール)」も、11月11日に発売される予定で、このモデルも20年ぶりに再デビューするモデルとの事。
腕時計が欲しいなぁ…とか思って未だ買っていない私だが、時計ってホント奥が深いな。
価格に幅がありすぎるw

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version