FF XVを配信でやってみる

FFシリーズ最新作の体験版をやってみた。

13GBの体験版

FF XVは圧倒的グラフィックスをもったオープンワールドのFFとして、スクウェア・エニックスとしても力を入れているタイトルだと思うが、私自身、そんなに注目はしていなかった。
私の周辺でもFF XV(以下FF15)の話が出ていないわけではない。
しかし、元々FF XIV(以下FF14)をプレイしている私としては、どうしてもそちらに目が行ってしまうのも仕方のない話で、FF15はスルーしようと思っていた。
ところが、Webでいろいろな情報を見ていると、どうもFF15の評判が両極端な感じがして、ちょっと興味が沸いてきた。
面白い、という情報よりも、いろいろなバグ情報であるとか、デキそのものに苦言を呈するものなど、発売までもう間もない時期に出てきた情報としては不安になるようなものが思った以上に多いというのが、気になったのである。
で、PlayStation Storeから体験版をダウンロードしてみた。容量は13.5GBほど。…体験版ってレベルじゃねーなw

で、どうせ体験版をプレイするなら、テストも兼ねてcavetubeで配信してみようと思い立ち、早朝に配信枠を作ってプレイしてみた。

配信開始

cavetubeは、私がニコ生ではどうしても映像が荒れてしまうビットレートの低さを何とかしたくて、新たに選んだ配信サイトである。
配信時のストリーム情報としては、映像1,280kbps+音声160kbpsという、総ビットレート1,440kbpsを最大とするVBRでの配信で、解像度は852×480pxというもの。
ニコ生ではあり得ない配信スペックで、実際コレでちゃんと滑らかに配信できるかがポイントであった。
一応、cavetubeの推奨は1,000kbpsと言っているので、それよりも上のビットレートではあるのだが、ビデオカードのハードウェアエンコードを使った配信だと、映像が荒れる事から1,500kbpsを推奨している事から、許される範囲かな、と判断した。
で、実際に配信してみた結果が以下である。

cavetube Angel Halo ~テキトーなライフスタイルへようこそ~
https://www.cavelis.net/view/A94D346986A14C058C7B31E735FE3A32
(上記リンクは期間限定でした。現在はリンク切れです)

結果からいうと、配信時に気にしていた音声は後から確認してみたところ、私の声がほとんど入っていなかった。録音はされていたので、音量レベルを見直す必要がある。
ゲームの音量を落としてマイクの音量を上げないと、実況配信にはならない、というのが今回の結果である。
ただ、映像は思った以上に綺麗。コレ、ニコ生でもできたらいいのに…。
今回の配信は、ほとんどがFF15のトレーラーとチュートリアルという内容になってしまったのだが、それらの映像を観てもブロックノイズは出てこないし、何より配信が途切れないというのが好印象。
もっとも、配信映像が途切れたりするのは、サーバ側のトラフィックの問題もあるだろうし、私の回線環境で起きるトラフィックの問題もあるだろうから、今回たまたま問題がなかった、という事だと思う。
どちらにしても、cavetubeでのPS4配信(というかキャプチャユニットによる配信)はこれで問題ない事は判明した。

FF15という作品

さて、問題のFF15という作品についてだが、まずその操作体系が複雑だと感じた。
スピード感を以てプレイしなければならないというのもあるが、出来る事が多く、またかなり特殊な高速移動からの急激な視点変化が、その複雑さをより強調しているようにも感じた。
確かに、主人公のテレポート能力を使おうと思えば、このような感じにしかならないのかもしれないが、カメラワークがそれに追従していないのが最大の問題。
もしこれをVRでやろうものなら、3D酔いなんてもんじゃないレベルだと思う。
それと…コレ、やはりオープンワールドというものにどれだけ耐性があるかで評価が分かれる作品だと感じた。
オープンワールドなんだけど、明確に次にやるべき事がわかるのは良いとして、問題はその次にやるべき事に押されて、オープンワールドらしい自由な活動が阻害される可能性も視野にいれないといけない。
この辺りはMETAL GEAR SOLID Vでも同じことが言えるが、そもそもオープンワールドは(ゲームシナリオ的な)使命を帯びてプレイするスタイルには不向きな感じがする。
まぁ…人によって感じ方はイロイロなので、それが良いという人もいるだろうから、私の言っている事が即デメリットという事にもならないのだが、FF14のプレイヤーとして言えば、FF14の方がまだ物語を楽しめる作品なのではないかと思う。

あと…私としてはプレイヤー周辺キャラがチャラい男ばかりというのがどうにも…w
主人公のシフトという能力によって、戦闘が多彩になるのは良いのだが、チームプレイと称してチャラいEXILE風の男たちが徒党を組んで弱いモノイジメをして困っている人たちの問題を解決する便利屋さんをやっている…そんな感じがしてならない(爆)
女性ウケはするかもしれないが、私としては女性の活躍をもっと見たいという気がしないでもない(まぁ、私の発言もヘンと言えばヘンなんだが)。
これなら、まだFF零式の方が、まだプレイヤー周辺環境の雰囲気としては良いかな、と思えてしまう。
基本オフラインゲームのシナリオ展開なので、シナリオに重厚感を出そうと思えばどうしても主人公(およびその周辺キャラ)は固定しないとマズイのだろうが、その主人公と周辺キャラがEXILE風でなければならない理由は不明だし(というかそういう作りなんだから仕方が無いのだがw)、オープンワールドなのに遊ばされている感覚がどうしても残ってしまう。
イマドキはコレでいいのかもしれないが、私としてはちっょとなぁ…という感じがした。

バグは…遭遇しなかった

とりあえず今回のプレイではバグには遭遇しなかった。
作りの善し悪しはあくまでもメーカーの想定内での判断なワケだが、おそらくこれはバグ修正版でプレイしているからだと思う。
たしか…一度FF15の体験版でバグ修正版を訂正して公開した、という話があったかと思う(調べたらここ一週間くらい前の話だった)。
また、年内はこの体験版を配信しつづけるとの事だったため、本作品が発売される11月29日以降も、体験版でのプレイは可能なようだ。

システム的な事をいうと、良く出来た作品だとは思う。
プレイのしやすさとか見た目のインターフェースとか、そういうのは個人の好みもでるため一概に優劣は付けられないが、オープンワールドという自由空間におけるプログラム制約がある中、よくここまで作ったなという感覚はある。
あとは世界観とかシナリオとかそういうのが受け入れられるか? という問題だと思う。

私がFF15の体験版で一番最初に違和感を感じたのは、ローディング画面に表示されたイメージグラフィックの中に「電柱と電線」があった事であった。
ファンタジー世界でありながら、魔法という概念があるにもかかわらず、この世界では電気が当たり前にある、という世界観である。
また、恐らくだが内燃機関も存在する。車が燃料で走っている、という描写からそう判断したのだが、マシーナリーという機械文明を含んでいるためか、現実感がどこかにありつつも、魔法とか超能力とかそういった科学では説明のつかないものを当たり前に受け入れる世界観である。
真・女神転生好きな私からすると、本来そういうのは好みの範疇に入るのだが、どうしてもFF15だと違和感を感じずにはいられない。
…やはり主人公一行が“EXILE風なチャラい集団”なのが問題なのかもしれない(核爆)

何はともあれ、FF15は良くも悪くも“イマドキ”の雰囲気を取り込んだ、オープンワールドという重厚なシステムの上で繰り広げられるRPGだと思う。
自由空間で自由を感じるのもよし、シナリオをただ追いかけるのもよし、プレイスタイルは本人が自由に決められる為、好みのスタイルを打ち出していけばいい。
正直、私は購入をどうするか迷っている。
面白さを感じつつも…EXILE風チャラい集団に抵抗を感じているからだ(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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