今最も売れるモノ売る街

秋葉原という街はある意味時代の最先端。

年末恒例

昨日、ようやく仕事納めとなり、今年の業務は終了した。
本日から年末休暇が始まったワケだが、初日から見出しの通り、年末恒例の外出である。
まぁ…恒例と言いつつも都合の付く時だけなのだが、毎年知人と夏のお盆と冬の年末に会うことにしている。
場所は特に秋葉原に拘っているわけではないのだが、いつもこのココである。
新宿、池袋、その他他の場所も毎回検討はすれど、結局ココに落ち着いてしまう。
何だかんだ言っても、交通の便や店舗などを考えると他の場所は選びにくい、という結論になるようである。
ま、私からすれば移動距離が距離なので、都内ならあまりどこでも変わらない訳だが。
というワケで、秋葉原まで出張ってきたわけだが、ココはこの時期、ホントに人だらけになる。
しかもその国籍情勢が年々変わってきていて、今年も数多くの海外勢の姿を見た。実に国際色豊かな土地になったな、と年寄りくさい事を思いつつも、年末にココにやってくる人という意味では私もあまり変わらないな、と感じる所もある。
ただ、この土地は確実に変化していて、昨年もそうだったかもしれないが、外が薄暗くなってきたアタリから、こんなにカラフルな街並へと変化する。AKB劇場裏あたり昔、こんなにLED電飾バリバリな街だったっけ?
これじゃクリスマスイブみたいじゃねーかw
場所はちょうどAKB劇場の裏あたり。…え? ドンキの裏アタリって言えよって?
どっちも同じだよ(爆)

アニメ・アニメ・アニメ

昔、私が前々職だった頃、とある人とこういう会話をした。

私:「昔、アキバと言えば家電の街、その前は電子部品の街だったのに、随分と様変わりしましたよね…」
とある人:「今は全く違うね。でも、実にアキバらしいよ」
私:「アキバらしい、というと?」
とある人:「いや、アキバは昔から別に家電とか電子部品の街ってワケじゃないんだよ。アキバという街はね、その時に最も売れるものを売っているだけの街なんだよ」
私:「…ああ、なるほど」
とある人:「だから売るモノが時代に合わせて変化していく。変化に付いていけなくなった店舗が次々と撤退し、新たな店舗が入れ替わっていく。そうやって街並が変化し続ける街…それがアキバなんだよ」

この話を聞いたとき「ああ、なるほど。言われてみればその通りだわ」と妙に実感した。
そして今、そのアキバはオタク商売をしている。それが一番お金になるからだ。
世界中探したって、こんなワンダーランドな街はアキバ以外にないだろう。何しろ、そのアキバにあるってだけで、ファミレスまでこんな感じである。私、観てないから詳しくないんだけどさ…ファミレスの入口まで向かう途中の階段の踊り場もこんな感じである。
タイアップしてるってのはわかるんだけどさw

専門店がかろうじて生き残るも…

そんなワケで、秋葉原という街はその時に最も売れるモノを売る街である事は間違いないのだが、もちろんそれが全てではない。
かろうじて、昔の名残を残す商売を続けているところもある。
中央通りの老舗中の老舗「愛三電機」などは、私が初めて秋葉原に行った時から同じ場所でほぼ同じものを売り続けている希有な店舗だが、詳しい人に言わせるとそれでも売っている内容が徐々に変化しているという。
それでもまだあの高騰した土地に店を構えているのだから大したものである。
他にも専門的な店舗のいくつかはかろうじて残っているものの、徐々に撤退しているという現実があったりする。
ネット通販の拡大に伴って、専門的なものは通販で買ってしまうという、こういう流れが顕著になってくると、土地代が高騰する秋葉原に店舗を構える事そのものが意味のないものになってきて、そうした専門店が消えていく…というのが最大の理由だろう。ま、私も同じことをしているので人の事は言えないが、これもまた時代の変化と言えばそれまでの話である。
ただ、だからといって実店舗がなくなってきているかというとそうでもなく、ただそれらが地方の商店街が大型ショッピングモールに喰われているのと同じで、複合施設並の店舗が居座る事で、この街に客足を運ばせる原動力になっている。
アキバにあるヨドバシの強さたるや、普通ではない。しかもその商売相手が国際色豊かになると、日本の店舗なのに明らかに異質な店舗に見えてくるから不思議である。
しかも微妙に専門色を付けてきているから、余計に専門店が秋葉原から消えていく理由を作り出しているから困りもの。
ま、1つの店舗で何もかも揃ってしまうというのは、確かに便利ではあるのだが、こんな状況になってしまえば、街並の大部分を構成する小さな店舗は、より売れるアニメ関係の店に変わっていくというのも、致し方ない話なのかもしれない。
…でも、アニメ・オタク関係の店って、大型店舗ってあまりないな…。こういう趣味って、やはりどこかにマイノリティ色を残さないとやっぱりダメなんだろうか?(爆)

高尾ストッパー

ま、そんなこんなでアキバ遠征をしてきたワケだが、アキバで何か買ってきたかというと、実は何も買っていない。
ビデオカードとか安く売っていれば検討したかも知れないなぁ…と思ったりもするが、そもそも高額商品なので実際に買っていたかはまた別の話。
今回は予算的にコンプレッサーを買ってあとは終了…という感じで、夏にメインPC入れ替えと先延ばしとする事にした。
というわけで、知人と延々とだべって帰路に就いたわけだが、時間的に実に微妙なタイミングになってしまった。
実は、秋葉原にいるタイミングで22:00を超えると、1つ不安要素が生まれるのである。
それが私命名「高尾ストッパー」というもので、中央線は高尾までが本数は多いのだが、そこから先は極端に少なくなり、高尾を22:56に出発する中央本線に乗れないと、次が23:43まで電車がないのである。ちなみにこの23:43を乗り過ごすと、今度は24:33まで次の電車はない。しかもそれは終電である。
時間を確認すると、秋葉原の駅の段階で22:20過ぎ。こうなると、いつものパターンである秋葉原から総武線でお茶の水に行き、そこから中央線というパターンだと、確実に高尾ストッパーに引っかかる…そう判断し、一路東京駅まで出る事にした。東京駅なら中央ライナーなどより速く移動できる手段があるかもしれない、と考えたのである。
がしかし、そんな都合の良い話もなく、さて困ったな、とイロイロ考えていたら、時間はどんどんと過ぎていき、いよいよもって覚悟しなきゃならんかな、と思ったその矢先、なんとここで運良く東京駅22:45発特急かいじに間に合う事が判明した。どうも、成田エクスプレスが遅れていて、その人たちの乗り継ぎ時間を待つ為に発車時刻を遅らせていたのである。
まさに僥倖である(爆)
咄嗟に特急に飛び乗り、自由席に滑り込んだ。12/30が終わろうとしているそして自宅周辺駅に到着。
時刻は24:10頃。
既に翌日にはなっているが、この駅では本日最後の特急が中央線を下っていった。
写真は特急が走り去った後のホームである。

結局、秋葉原まで何しに行ったか? と聞かれると、知人に会いに行った、とただそれだけの事である。
もっと有意義にこの移動を使いたかったのだが、最近はネット通販の利便性に実店舗に赴く事がほぼなくなった私からすると、秋葉原でなければならない事そのものがなくなりつつある。
昨今は宅配業者の問題などいろいろあるにはあるのだが、この利便性が当たり前になってくると、実店舗の良さと宅配の利便性をどうしても天秤に掛けてしまい、その優位性の高い方で買い物をしてしまう。
実店舗の良さももちろんあるのだが、手に取ってみないと解らない、というものでないかぎり、その良さを享受する事は稀という事である。

さて、また夏になったら同じような事を書くのかな?(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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