NieR:Automata、DLC配信

まさかのDLC配信決定。

あやまりロボ、再び

NieR:AutomataのDLCが5月2日に配信されるという事が、4月17日に行われた第6回公式生放送にて発表された。




私はその生放送のアーカイブでその情報を知ったのだが、まさかのDLCである。
というのは、NieR:Automataという作品のストーリーを考えると、どうしてもDLCが存在するというのは考えにくいと思っていたからである。
だが、実際にはストーリーに大きく絡んでこない部分でDLCが企画され、配信が決まったようである。
唯一、DLCがあるかも知れない、という要素が見え隠れしていたのが、ゲーム中に登場する「あやまりロボ」がいる開かずのエレベーターだった。
私が知る限り、NieR:Automataの世界に3箇所ある開かずのエレベーターの前には、必ず「あやまりロボ」というキャラクターがいて、話しかけるとひたすらあやまり続け、自分が自爆する事で素材を出して開かずのエレベーターには関与するな、という事を宣う。
私自身、この開かずのエレベーターは気になる場所でもあり、もしDLCがあればココを題材にしてくるだろうという予測をしなかったわけではないのだが、NieR:Automataのメインシナリオを考えると、どうしても重いストーリー性を持つDLCは考えにくく、基本、DLCはないものと思っていた。
ところが、今回は追加コスチュームというDLCが最初は企画され「露出の多い女性の服(2B用)」「素朴な少年の服(9S用)」「世界を滅ぼした男の服(A2用)」が準備されたが、それだけで価格1,500円は高い、とヨコオタロウ氏がコスチュームのおまけという要素で3種のコロシアムを企画したそうである(放送された番組でのコメントによる)。
コロシアムでは、ちょっと難易度の高めな戦闘が発生し、その戦闘のクリア報酬としてコスチュームが手に入るようになっているそうだが、ここらへんはプラチナゲームズのアクション重視な戦闘が繰り広げられるとの事で、そろそろNieR:Automataの戦闘がダレてきたという人にも手応えのある内容になっているそうである。
ただ、このコロシアムでの戦闘はEasyモードでも挑戦できるそうなので、アクションが苦手という人はEasyモードで挑戦する事はできる。しかし、一部Easyモードで使用できるオートプラグインが使えないところがあるそうなので、アクションそのものはちょっとはがんばらないと全コスチュームを制覇する事はできないそうである。

100万本達成

以前、NieR:Automataが全世界100万本販売達成という話をしたが、今回のDLCはその記念という側面もありそうである。
5月のゴールデンウィークには「NieR:Automata~人形達の記憶」というミュージックコンサートも開催され、そこで新たなストーリーが語られたりするそうであるが、このミュージックコンサートの東京公演の前夜祭に赤字覚悟でNieR:Automataのキャストたち参加のトークショーが開催されるそうである。
赤字覚悟という所が既に100万本達成記念という位置付けを物語っているところもあり、100万本達成という一つのキーワードによって、より世界観を広げていこうという側面が見え隠れする。
ちなみにトークショーは5月3日の夜に池袋で行われるそうだが、限定60名という制限だけでなく、参加者はNieR:AutomataのEエンドをクリアしている事が前提、という縛りがあるそうで、もうトークショーでネタバレをバンバン出す気まんまんで行われるようである。
募集は4月18日に開始され、抽選で60名が決まるそうである。
トークショーは行きたいなぁ…とはちょっと思うが、ニコ生でもLive配信されるとの事なので、今の所はそちらで観るつもりである。
どっちにしても、この偏ったストーリーを持つ本作が100万本販売したという事自体、世の中の嗜好が様々な方向に向いている時代なんだろうな、と思う。

来るか? 続編

さて、この第6回公式生放送では、途中からスクエニの松田氏が登場したのだが、100万本に到達した事は予想はしていなかった等のコメントが出た。
これだけ尖ったストーリー性を持つ作品が100万本を達成するとは考えにくかったのかもしれないが、実際には100万本に到達したわけで、NieRシリーズの続編を検討してもよいのではないかという流れになった。
プロデューサーである斎藤氏は「また7年後ですよ?」というコメントをしていたが、ヨコオタロウ氏からしてみれば、これはまたしてもチャンスなのではないかと思う。
独特の世界観を繰り広げる氏の作品は、開発を受け入れる側にも相当な覚悟を必要とするだろうから、今回の100万本達成という一つの区切りは、ある意味とても重要なのではないかと思う。
自作がプラチナゲームズとのタッグになるのかは当然わからないが、個人的には2Bという非常にキャッチーなキャラクターを起用した背景にプラチナゲームズの存在があるとするならば、タッグを組まない手はないと思う。
私は基本的に今回のNieR:Automataの成功は、2Bというキャラクターが牽引していると思っている。
2Bとプラチナゲームズのアクション性が組み合わさったことで、スタイリッシュなアクションゲームという側面をプロモートできた事が、非常に大きい…そう思うのである。
独特な世界観などは、その後に付いてくるものであり、そもそも最初からソコを求めていた人だけが共感したならば、販売数は「NieR:Replicant」の本数とあまり変わらない可能性がある。
となれば、もう続編を作るという話が顕在化するのであれば、今のスタッフを再招集するのがベストではないかと思う。
まぁ…ヨコオタロウ氏からすると、従来と異なった事をしたいという思いが出てきて、スタッフを入れ替えての新たなる挑戦をしたいという考えが出てくるかも知れないが、ソフトはまず売れる事が前提でもあるので、ベストな体制となれば今回のメンバーではないかと私は思う。

ま、続編があるかどうかも分からない話。今後に期待しつつ、まずはDLCを待ち望みたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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