意外なところからVT-4

まだ手元にはないが入手できた。

人気で入手難?

以前、当Blogで“ボコーダー”としてVT-4というRolandの機器を紹介したが、実の所正確にはボコーダーではなく、ボイストランスフォーマーといって、声のピッチやフォルマントを調整して各種エフェクトを当てて違う音(声)を出す、という機器である。
マシンボイスという機械がしゃべっているような音も、人間の声から生成する事ができるが、それを比較的簡単に実現してしまうのがVT-4である。
こうした声の変調はPCのソフトウェアでもできるのだが、PCの場合、声の変調処理に時間がかかる事もあり、実際の声より0.05秒から0.1秒は遅れて加工された声が出るため、しゃべっている人からすると、違和感を感じてしまい、上手くしゃべれなくなったりする事もある。
ところがこのVT-4の場合はほぼリアルタイムに変調するため、その違和感がほぼない…というと言い過ぎだが、少なくともタイムラグはなく、歌を歌えるレベルで使用する事ができるボイスチェンジャー機器と言える。
なので、生放送とかで使えると面白いなぁと思っていたのだが、いざモノを探してみると、ホントにどこにも売っていない。モノが足りなさすぎて生産か追いついていないのか、或いは他に理由があるのかはわからないが、とにかくモノがなくて入手を諦めていた、というのが現状であった。
ヤフオクなどでは、その入手難からプレミア価格で転売している人もいて、それでも売れるという状況なわけだったのだが、私が知人に「欲しいなぁ」という話をしていたら、その知人の紹介で「10時間ほど使っただけ」というモノがあるという話を入手、そのまま引き取る事ができる事となった。
価格も中古になるから、といって多少安くして貰える事になったのだが、個人的には10時間しか使っていないなら定価でもいいかな、ぐらいに考えていたので、多少色をつけて引き取る事にした。
ちょっとラッキーな話である。

オーディオI/F

このVT-4だが、PCとUSBで接続する事でオーディオインターフェースとして使用する事ができる。欲しいとは思っていたのだ私は既にYAMAHA AG03があるのでできるならオーディオインターフェースとしてはAG03をそのまま利用したいと思っている。
ではVT-4をどのようにして利用していくか?
一応PCとはUSBで接続しようとは思っているが、基本的にはVT-4からアナログ出力した音声をAG03に入力してコントロールしようかと考えている。PCとUSB接続するのは、このVT-4の電源がUSBによるバスパワー駆動だという事と、システムプログラムなどのアップデートがPCとUSB経由でないとできないなどの制約があるからである。
なのでPC側からAG03でなくVT-4を選べばそのままオーディオインターフェースとして使用する事もできるだろうと考えている。ただ、この時にVT-4側がどのような挙動を示すかによって、PCとUSB接続するか、あるいはコンセントから直接USB給電するようにするかは決めたいと思っている。
実際には、PC以外の入力音声がなければAG03からVT-4にオーディオインターフェースを切り替えるというのがもっともスマートな使い方になるのだが、ウチの環境でソレをやるとPS4の音はモニタのスピーカーからしか出力できなくなってしまうので、基本AG03を活かした使い方を最優先で考えている。
そんな事を考えているので、デスクトップ周りが機材でゴチャゴチャになりそうな感じではあるが、いろいろ試行錯誤してみようと思っている。

とりあえず現物を手元に置いてから、また詳しくレビューしてみたい。
果たしてどういう使い勝手になるのか?
とても気になる。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 士之 より:

    VTuverデビューに期待w

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