2ndロットがあるのかもわからない。
Radeon VIIを探す
先日、今更ながらRadeon VIIを買っておけばよかったなぁ、と思っている話をしたが、その後、どこかにRadeon VIIの掘り出し物というか、残り物がないかといろいろ探し回っているのだが、如何せん、アキバ近辺に住んでいるわけではないので、基本的に情報がネット中心になってしまい、全く見つからないという状態が続いている。
ま、こんな事を言っているのは多分私だけではないので、今更見つかろうハズもないのだが、一縷の望みをかけて探し回っている。
発売した後にいろいろ調べていて分かった事だが、Radeon Instinct MI50と同じダイを利用するという事は、そもそもダイ内の配線層を考えると思ったほどダイサイズの縮小は進んでおらず、また開発期間が掛けられていないタイミングでのRadeon VIIの投入だった事もあって、ほぼ最適化されていない状態で発売している可能性が高いという事である。
Radeon Instinct MI50は、NVIDIAで言えばVoltaに当たる製品であるため、数値演算の為の高速化手段はVoltaに対抗できるだけの技術を投入して作られている。つまりRadeon VIIは、そのダイ内のアクセス速度は数値演算用のソレに匹敵するものがそのまま使われている可能性が高く、それだけにその配線層を維持する為にダイサイズを小さくできなかった背景があると考えられる。
それだけのスペックを持っているからこそ、4096基のStream ProcessorのVega64に対して3840基しか持たないRadeon VIIであっても、高負荷時にVega64以上の性能を出せると考えられる。
実際、ベンチマークを見ると高負荷時になればなるほどVega64との差が開く傾向にあるので、単純に動作クロックが高いからという理由でRadeon VIIがより高性能というのとは意味が異なると考えられる。
そういう素性の良さを見ればみるほど、やはり買っておけばよかったという思いが強くなり、より省電力で運用できるなら欲しいと思った次第である。
Naviの噂
Radeon VIIが買えなければ次に来るハイエンドGPUが何になるかというと、次世代アーキテクチャであるNaviのハイエンドGPUになるワケだが、それの登場時期は現時点では全く見えていない。
一つ言えるのは、Naviは最初のターゲットはコンシューマ向けと言いながら、実はZen2のカスタムチップと思われるPlayStation5向けのSoCではないかという噂が出ている。もちろんPlayStation5だけでなく、次期Xboxも同じでこちらは不思議と搭載コアが「Navi 10 Lite」という型番まで噂になっている程である。これらSoCと同時並行でコンシューマ向けのNaviが製造される可能性もあるだろうが、TSMCの製造ラインを考えると併行してPCコンシューマ向けが製造される可能性は低い。2019年の第3四半期以降に発表があって、実際の出荷は年末という予定になるのではないかと予想される。
つまり、Naviのハイエンドは少なくとも2019年には登場しない、と見るのが妥当だと思う。製造原価を考えると、Radeon Instinct MI50を大安売りでRadeon VIIとして販売すると考えれば増産も行われるかアヤシイ話。多少スペックを低くした廉価版を発売するのではないか、という話もあるにはあるが、私としてはそもそもハイエンドに向けた製品にそこまで注力しないように思える。
なので、可能性としては一際手を加えない(コストを追加でかけない)2ndロットがあるかどうか、といったところなのだが、当然2ndロットの話も噂程度にしか出ていない。
迷えるAMDマニアに向けて差し伸べる手は、今の所不透明という事態のままである。
最近のコメント