苦肉の策の繋ぎとして

メインのカメラを数年アップデートしていない事を考えて。

型落ち品を狙ってみるか?

私がメインのカメラとして所持しているのは、オリンパスの初代のOM-D E-M1である。
私が出不精という事もあって、使用頻度もそんなに高いわけではないのだが、時間が空きすぎていて既に三代目が製品化、市販されている状態である。
初代のE-M1は価格が安く、ファームウェアのアッブデートで見違えるほど高機能機になったが、二代目はそこに超高速のAF、連写性能を持つに至り、三代目が出てきてもセンサーは二代目と同じものが使われる等、二代目から三代目に買替えない、という人が出るほど三代目はマイナーチェンジの枠に留まった感がある。
いや、逆を言うと二代目のポテンシャルが相当に高かった、という事かもしれない。
そんな状況にありながら、では私はどうするのか? という事をここしばらくずっと考えていた。
欲しいカメラとして、実は最近発売されたE-M1 MarkIIIではなく、富士フィルムのX-T4も検討に入れていたのだが、私が購入するとなるとレンズから購入する必要がある事から、その出費額の大きさ故、手が出せないでいた。
E-M1 MarkIIIにしても、結局前述したような状況なので、あえてここで20万円ほどの出費を覚悟してアップデートするだけの意味があるのか? と思えていて、さて、本格的にどうするか? と悩んでいたのが、ここ1~2ヶ月の事である。
で、いろいろ考えた末に出した答えが二つある。
それは、今回カメラのアップデートはしない、という回答と、二代目のE-M1 MarkIIを中古で購入する、という答えである。
高くなるのも解らなくはないのだが…三代目が登場した事で、二代目は一気に価格が落ちた。
性能的には確かに三代目はマイナーチェンジクラスと言われても仕方がないが、それでも画像処理エンジンは新型だし、手ブレ補正機能も性能向上している。細かいところを見ていけば、やはり最新型と言えるだけのものがあるので、二代目はどうしても価格は下がってしまう。
ならば、私としては、予算もない事を考えるとあえて二代目に落ちつく、という選択があるのではないか? と考えた。

レリーズ数の少ないものを

E-M1 MarkIIは新古品もまだあるので、そちらを狙う方が良いのでは? という考え方もある。しかし、新古品は間違いなく10万円以上の価格になるし、場合によっては12~15万円くらいにはなる。
それぐらいの価格なら、三代目を購入した方が良い、という結論に至るので、もし二代目を購入するなら中古品、それもレリーズ数の少ないものを狙い、価格は7万円台で抑えるのが得策というものである(収まるかどうかはわからない)。
ここら辺、中古カメラの基準で考える事になるので、判断がとても難しいのだが、これも一つの方法だろうな、と考えている。
ただ、中古カメラの世界は新品を買うよりもずっと深く、悩ましいものなので、知識の乏しい私が手を出して良い世界なのかが非常に微妙。
そう考えると、ヘタに手を出すと後悔する事も十分あり得るので、今は出した2つの回答を行ったり来たりしているのが現状である。
中古と言えども安い買い物ではないので、ホントにこのアタリは難しい。

E-M1系に思う事

私自身、マイクロフォーサーズというレンズシステムはもちろん好きである。
フルサイズの半分のセンサー面積しかないが、それ故に望遠に強く、また小型軽量なシステムを作りやすいというのは、大きな利点だと思っている。
だが、センサーサイズが小さい事で不利になる面ももちろんある。
これらセンサーサイズの違いは、品質と一部トレードオフの関係にあるので、どこに利点を見出すか、という事になる。
だが、実はそれだけではない部分で、オリンパスはさらに一歩踏み込む必要があると私は思っている。
それがRAWデータを14bit化すべきだという事である。
今回、私が富士フィルムのX-T4が気になったのは、遂にホディ内手ブレ補正が付いたという事と、本来の富士フィルムの色合いの美しさにある。
この色合いの美しさはどこから来るのか? と考えると、確かにレンズの発色の良さもあるだろうが、何よりRAWデータが14bitになっている点は無視できないと思う。
つまり、撮影したデータをデータ現像する際に、持ちうるデータの深度が明らかに12bitより多いのだから、色合いが美しくなるのはむしろ当然で、E-M1系がどうしてもそこで一歩譲ってしまうのは、そうした色の深さによるところではないかと思う。
光学的に考えれば、オリンパスのレンズも素晴らしい写りを実現するが、現像時のデータの深みは、保存されるデータ深度によっても変わってくる。
私は三代目でこの辺りを変えてくるかな、とちょっと期待していたところはあるのだが、結局その変化はなかった。
なので、今後のE-M1系に求められる変化は、RAWデータの改善が一つあるのではないかと思っている。
その改善なくして、大きな変化は今後打ち出せないような気がするのである。

未だ悩む

というわけで、あえてここで二代目の投入を行うのか、それとも数年待つのか、という判断も難しいと思っている。
一応答えとしては二代目の投入も一つの手段として考えてはいるものの、他にも予算を投下したいものがあるので、さて、どうしたものか、と。
このGWではそうした今後の事を考える時間が沢山あったので、考えるは考えたが、結論の出ない事も多かった。
悩む、というよりは、予算投入の難しさ、というところである。
限りある予算をいつどのタイミングで投下するか?
無限に予算が湧き出す金庫でもあれば別だが、そういうものがなく、いつも枯渇している状態なので、こういう判断は物欲がありすぎて難しくなる。
ホント、この物欲を何とかしてくれと言いたい。
…無欲ではいられない自分が悲しい(>_<)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 士之 より:

    レリーズ!
    とかいうたら、丹下桜やんか。

    あ、以上でーす(°▽°)

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