Monthly Archive: 2月 2021

新型Switchはない?

昨年もいろいろと噂はあったので、今年出てくるかと思ったが…。

決算説明会

任天堂が2月1日に2021年3月期第3四半期決算説明会を行った。

任天堂 決算発表・IRイベント
https://www.nintendo.co.jp/ir/events/index.html

これによると、2020年4月1日~2020年12月31日という期間の連結経営成績は、売上高が1兆4,044億円と前年同期比37.3%増、営業利益が5,211億円(前年同期比98.2%増)、経常利益が5,282億円(前年同期比92.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が3,766億円(前年同期比91.8%増)となり、売上総利益は7,688億円と前年の4,660億円と比較して65%の大幅増となり、過去最高益を更新した。
また、Switchはハードウェアが2,650万台(前年同期比10.4%増)、ソフトウェアが2億500万本(前年同期比20.6%増)となり、販売数量予想を上方修正した。
「あつまれ どうぶつの森」の販売台数は累計3,100万本となり、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」も最近250万本に届いたという情報がある。
ハードが昨年発売されたばかりの、本来ならもっとも勢いのあるべきPS5とは大きな違いである。
数字としてここまでのものを見せられると、Nintendo Switchは間違いなく成功していると言えるハードであり、だからこそ、PS4 Proのような上位機種の登場の噂が絶えないのだろうが、その逆もまたしかりである。
つまり、これだけ売れているハードにおいてなぜマイナーチェンジしなければならないのか? という事である。
ビジネスの視点でみると、ゲームコンソールというのは大凡7年のサイクルで新機種が発売される。Nintendo Switchは発売4年で最高販売台数を記録したばかりなので、まだ製品寿命としては半分を超えたあたりである。
であるなら、ここで新機種の投入というのはおかしな話であり、売れるものである以上、現状維持というのが正しい結論となる。
なので当然のことだが、今回の決算説明会では新しいモデルを発表する予定はない、という話であった。

改良は必要

ビジネスの視点で見れば、現状維持は間違いない話なのだが、製品の良し悪しで考えれば、マイナーバージョンアップは必要ではないかと私は思っている。
Nintendo公式で購入したからこそのカラーストラップSwitchはとにかく壊れやすいと言われている。
排熱するファンが止まってしまって熱暴走したり、本体横に取り付けられるコントローラーが突然操作不能になったり、と、故障が頻発する。
これらはシリアルナンバーで特定の生産時期に作られたものではないか、と言われているが、明確な情報は今の所無い。
任天堂は比較的低年齢層をターゲットとした顧客が多いので、こうした故障のトラブルは特に注意が必要だ。まして、SwitchはユーザーデータをSDカード等で外に出すことができない。ユーザーデータを外に逃がすには、一度Nintendo Onlineでクラウド上に上げる必要があるため、本体の故障はユーザーデータ保護の面でも大きなマイナスである。
さらに、熱問題で本体が歪むという話もある。
据置とモバイルを実現しているというスタンスは良いが、ギリギリの設計で作られている関係から、とにかく故障が多いというのが、問題である。
そう考えると、マイナーチェンジとまではいかないものの、対策版は出さないとマズイのではないかと思う。

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落選つづき

PlayStation5の抽選販売だが、またしても落選した。

ホントに出荷されているのか?

PlayStation5の抽選販売に関して、発売日である2020年11月12日から、可能な限りの抽選に応募しているが、未だにカスリもしない。
絶対に欲しい、という強い意志の元に応募しているわけではないので、かなりゆるい調査の結果で、引っかかる抽選に応募しているだけ…としても、ここまでヒットしないというのもどうかと思う。
発売して既に3ヶ月に届こうかという状況で、一体国内でどれだけの数のPS5が発売されたというのだろうか?
国内の販売台数を調べられるだけ調べて見ると、昨年2020年の12月までで大凡18万台は国内に出回ったらしい事はわかった。
その後、2021年に入ってもどれだけか纏まった数で販売が続けられているとは思うが、それでも25万台に届くかどうか、という感じではないかと予想する。
だとしたら…この抽選の落ち方は少し変な感じがする。
やはり転売屋の動きを抑えられていない状況が響いているのだろうか?
というか、出だしからこんな調子で販売数が伸び悩むと、プロダクトとして成功しているとはとても言い難い状況である。

前年比40%の大幅増収

そんな中、ソニーが2020年度第3四半期の業績説明会をネット配信し、決算発表を行った。
それによると、ゲーム&ネットワークサービス分野は2020年度第3四半期(2020年10月~12月)において、売上高2,511億円を記録、前年比40%の大幅増収となったとの事。その要因として、PS5の発売によるハードウェアの売上、アドオンコンテンツを含むゲームソフトウェアの増収、だとしている。
また営業利益も267億円と前年同期比で大幅増益したが、PS5本体の価格設定と製造コストの問題や発売に関するコスト増により、PS5周辺では損失となっており、増益は、ソフトウェアやPS Plusなどのネットワークサービス、PS4本体の販売益が牽引した、としている。
情報操作されているような気がしないでもない結果だけ見ると、ソニーは絶好調のようであるが、解せないのは「PS5の発売によるハードウェアの売上、アドオンコンテンツを含むゲームソフトウェアの増収」という事である。
本来なら、もっと大量のPS5が販売され、もっと多くのタイトルが売れ、増収していないとオカシイのである。
いや、もしPS5が逆ざや収益の製品だったなら(多分逆ざや)、もっと販売数が増えていたらPS5周辺の損失はもっと大きなものになっていたかもしれない。
ソフトの売上で本体の損失をカバーするスタイルなら、発売されるタイトルラインナップがもっと拡充するまで、PS5本体は売れなくても良い、という考え方もできる話である。
そう考えると、今回のソニー好調という情報は、PS5によって落ちた評判を一定回復する要素があるのかもしれない。
ソフトタイトルが揃い、多数のソフトが購入される状態で逆ざやのPS5が増えていけば、PS5本体の損失をソフト販売の売上で相殺する事ができる…そういう考えもあるのかもしれない。

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自社スタジオ、閉鎖

Googleは「Stadia」で、自社スタジオを解散する事を発表。

解散

Googleが2月1日(現地時間)、クラウドゲーミングサービス「Stadia」において、自社開発スタジオである「Stadia Games and Entertainment」を解散する事を明らかにした。
Googleが「Stadia」を縮小する、という事ではなく、「Stadia」そのものへの投資やサードパーティとの関係構築に注力している事は間違いなく、だが指数関数的に上昇するゲーム制作のコストを鑑みて自社スタジオの閉鎖を決定した、との事である。
Stadiaはどうなる?「Stadia Games and Entertainment」のMemberは今後数ヶ月の間に別の役割へと異動・移行する事になり、チームリーダーだったJade Raymond氏はGoogleを退職する事となる。ちなみにJade Raymond氏は「アサシン クリード」の元プロデューサーである。
「Stadia」そのものはサービス継続され、今後もサードパーティから新たなゲームが提供される予定である。
一見して自社製作スタジオを閉鎖はするがサービスは継続するという単純な話に聞こえるが、実はそう軽いものではない、と私は見ている。

時代は変わる?

今回の件は、単純に言い換えると任天堂が自社によるゲーム開発を辞める、という事であり、ソニーが自社プラットフォームのソフト開発を辞める、という事ど同義である。
いや、それ以上の問題と捉えたほうがいい。何故なら、Googleはプラットフォームハードウェアを持たないからだ。多数が接続するサーバやネットワークインフラをGoogleは持ってはいるが、各クライアントとなるハードウェアとして持っているのはコントローラだけである。
自社ではプラットフォームだけを提供し、中身のゲームはサードパーティに全て委ねる…これは今までのコンソールゲーム機を提供してきた会社では考えにくいパターンである。いや、ひとつあるとすれば、それはスマートフォンのゲーム開発に近いかも知れない。
この体制を悪い体制だという事はできないが、少なくともファーストパーティによる開発がなくなる事で、もっともハードウェアを活かした開発がなくなる事は間違いない。
今後、この体制が「Stadia」自身にどのような影響が出てくるのかは非常に興味深い。何と言っても今までではあまり見ない体制だからだ。
もし、Googleのような体制が成功例を見出したなら、急激にグローバル化が進んでいるPlayStation系列などはそれに準じるようになるかもしれない。

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携帯除菌スプレー

除菌率99%の次亜塩素酸を電解生成する電動スプレー。

DL-SP006

Panasonicが、次亜塩素酸技術を活用した携帯除菌スプレー「DL-SP006」を発売した。Panasonic Storeでの直販価格は6,578円。
次亜塩素酸は塩水を電気分解した水溶液の事で、プールの除菌や水道水の浄化、食材の洗浄などにも使用されている。最近ではこの次亜塩素酸に対応する加湿器なども登場しているので、知っている人も多いかと思うが、除菌効果のある液体である。
次亜塩素酸で除菌生活これをスイッチを押す度に約1分で電解生成する携帯除菌スプレーが「DL-SP006」である。
スティックタイプで、34g(乾電池含まず)という軽さであり、単4乾電池を入れて、塩水を都度電解生成する。
アルコールなどの薬品を使っているわけではなく、あくまでも塩水での除菌であり、身の回りものに安心して使用する事ができるのが売りだが、当然のことながら新型コロナに対して効果がある、というものではない。
Panasonic Storeでは、この除菌スプレー本体の他に、使用する塩水を入れたパックを販売するが、使い方としてはこの塩水パックの先端をはさみで切り、中の塩水を「DL-SP006」に入れればセット完了となる。塩水パックは本体購入次に10回分の塩水パックが同梱されるが、別売りのものは90回分入っており、直販価格は1,100円。使用期限は製造から3年となっている。

仕組み

「DL-SP006」は本体中央にある電解スイッチを2秒以上長押しすると、内部に入れられた塩水の電解を開始する。その際、電解スイッチの上にある表示ランプが青く光るので、本体を倒さず立てた状態にして約1分待つ。青いランプが点滅から点灯に変わると、その後青いランプは消えてしまうが、それで電解は終了である。
その後は除菌したい場所にスプレーすればよいだけ。本体満水時は40~50回の使用が可能である。
スプレーの使用頻度としては、便座やテーブルには5回噴霧、衣類や帽子、靴などは3回噴霧で、噴霧後は材質が金属や木材などの場合は布などで拭き取ると良い。Panasonicの調べによると、噴霧後拭き取り5秒で99%の除菌率を達成しているという。
この性能なら、除菌に熱心な人でも納得できるのではないだろうか。

但し、一度電解したあと4時間を経過すると、本体内の次亜塩素水は有効塩素濃度が低下し、除菌効果が低下してしまうため、改めて電解作業が必要になる。もう一度電解スイッチを押して1分ほど電解する必要があるが、この行為で本体内の塩水の除菌効果が低下する事はない。

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