やはり噂は本当なのか?
よりコンパクトに
ソニーの次期ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM4(仮)」だが、以前にも実機らしい姿が目撃されたとして噂は出ていた。
今回その噂の出所は、海外テック系サイト「Walkman Blog」に掲載されたもので、そこにはWF-1000XM4(仮)の実機らしき画像まで公開されたという。
これを見ると、本体デザインは随分と丸みを帯びた形状で、収納ケースも縦方向に小型化が進み、ケースそのものにも丸みがあるようだ。
また、実際の使用において、1回の充電で6時間の駆動時間、充電ケースの高速充電機能、ワイヤレス充電機能などの搭載が期待されているのだが、もちろん現時点ではそのあたりは全く不明である。
そもそも、公開された画像も本当に正しいものかもわからない。噂とはそういうものである。
最新世代へアップデート
現行機であるWF-1000XM3も、登場した時は最新機としてその性能の高さは高評価だった。
だが、その後いろいろなメーカーからより進化したワイヤレスイヤフォンが登場した。今ではアクティブノイズキャンセルも当たり前のように装備してくるメーカーが多く、さらにその上を行く製品が多数登場した。
こうなってくると、各メーカーは自社製品の特色を差別化する方向に向かうわけだが、AppleはAirPodsによって空間オーディオを実現する方向に向かい、NobleAudioは音質に対して絶対的な環境を構築する方向に向かった結果、BAユニットを内蔵するという方向に向かった。
ソニーは昔からデジタルサウンドとして、耳の直前のところまでデジタルデータで運び、そこでキレの良いDA変換でダイナミックな音を出す事を得意としているが、そうした有線では当たり前の機能が今では無線でできるようにならないと、差別化にならないぐらい進化した。
なので「WF-1000XM4(仮)」もそうした有線では当たり前な性能を求められている事は間違いなく、さらに言えばその上を行くだけの性能を期待されている。
ソニーの中でも「WF-1000XM4(仮)」はワイヤレスイヤフォンの中ではフラッグシップにあたる製品なので、生半可な製品には出来ないだろう。
大いに期待したい。
早ければ6月?
さて、この「WF-1000XM4(仮)」だが、FCCに提出した書類の機密保持期間の関係から、早ければ6月にも正式発表になるのでは? と言われている。
6月となれば、あと1ヶ月で製品が登場する、という事になる。
今回は比較的大きなジャンプアップ製品になると予想されるだけに、私個人としては結構気にしているのだが…さて、実物はどんな仕様の製品になるのだろうか?
あと、個人的にこれはやめて欲しいと思っているのは、WH-1000XM4を発売した時、対応コーデックとしてaptX系を全て排除してしまったのだが、この対応だけはやめて欲しいと思っている。
ソニーとしては、自社コーデックのLDACを使って欲しい、という事なのかもしれないが、aptX系は全て排除され、SBC、AAC、LDACのみの対応となった。
今はaptX HDというQualcomm系の優秀なコーデックも存在するので、そうした最新のコーデックには対応して欲しいと思う。折角の良品も使える環境を絞り込んではもったいないというものである。
ただ…もしソニーがWindowsやMac用にLDACドライバを出してくれるのなら、aptX系はなくてもいいかもしれない。今はPCでLDACが使えないというのが、私にとって鬼門なのである。
WF-1000XM4(仮)が近々登場するというのは、噂でしかないものの、おそらく間違いないだろうと思う。
今はその登場を静かに待つターンである。
良い製品である事を祈りたい。