ついに発売されたZen3の完全体。
扱いやすいZen3
8月6日に、AMDから「Ryzen 5000Gシリーズ」が発売された。
発売されたのはRyzen7 5700GとRyzen5 5600Gの2モデルで、価格はそれぞれ51,800円、36,800円となっている。
Ryzen 5000Gシリーズは、Zen3のアーキテクチャをもつCPUと、VegaアーキテクチャのGPUを合わせたAPUで、ソケットAM4で提供されるAPUとしては最後のモデルになると考えられる。
価格的に5万円を超えるRyzen7 5700GはAPUとしては価格が高すぎるという印象があるかもしれないが、これで8コア16スレッドのCPU能力があると考えれば、私的には妥当な価格ではないかと思う。逆に言えばRyzen5 5600Gは3万円半ばで6コア12スレッドでこの価格なので、お買い得感さえ感じる。
もっとも、最近のマルチコア化が当たり前の時代では、この価格あたりが標準的とも言えるので、私の価格的感覚はズレているのかもしれない。
スペックやベンチマークは既に各所で評価されているので、そういった専門サイトを参照願いたい。
特に参考になったのはこの動画。
impress Watchの動画だが、この動画内に面白い比較データがあった。
APUをAPUとして使わない
その面白いデータというのが、動画の1時間29分23秒あたりから始まる、Ryzen 5000Gシリーズと外付けGPUを組み合わせて使った時のデータである。
Lightroom Classicで、RAWデータ100枚の画像データをJPEGに書き出す時間は、CPU能力に依存する…というか、3次キャッシュ容量に依存する為、通常のRyzen7 5800X等CPUのみの製品に軍配が上がるが、Media Encoder 2021の4K動画のエンコード性能を見ると、GPU性能に依存する事から、上位であるはずのRyzen7 5800Xと5700Gの性能にほぼ違いがなくなるのである。
外付けGPUに依存するのだから当たり前だと思うかも知れないが、よく考えて欲しいのは5800XはTDPが105Wだという事。5700GはTDPは65Wなので、これだけの電気的性能差がありながらもその処理能力は互角と言えるレベルになっているというのは、ある意味評価できるポイントである。
全体的に冷えるCPUクーラーを使ってやると、Ryzen7 5700Gは大凡65℃くらいの温度で使用する事ができるので、とても扱いやすいAPUである。
TDPが105Wの5800Xなどだと、CPUクーラーも結構厳選してやらないといけないが、5700Gなら深刻に考えなくても安定して扱えるというのは、とても大きな利点である。
これならば、APUをAPUとして使用するのではなく、外付けGPUと組み合わせて安定して使えるRyzenという立ち位置で利用するのもアリなのではないかと思う。
Zen4までの繋ぎとして
というわけで、相変わらずGPUの高騰は続く今の時代にどうしてもPCを更新したいと考えるなら、今回のRyzen 5000GシリーズをZen4までの繋ぎとして利用するのもアリではないかと考える。
もっとも、もしRyzen7 4750Gを利用している人からすると、あまり有効なアップグレードにはならない。
何故なら、CPU部分しか強化されていないので、GPU能力など一切変更がないからだ。性能向上幅も10~20%以下程度なので、それに5万円超の価格は出せないだろう。
なので、それよりももっと前のCPUを運用している人の選択肢という言い方になってしまうが、今回のRyzen 5000GシリーズはZen3の完成体と位置付けて乗り換えるのはアリかもしれない。
あと、もう一つ注意があるとすれば、PCI Expressは3.0までの対応となるので、超高速のPCI Express4.0対応のM2 SSDは使えない。そういう意味を含めて考えても、全てにおいて次世代を狙いたい人は、ソケットも変更になる事ふくめてZen4を待つ方が賢明かもしれない。
とりあえず体調の事も
さて…今日の記事は昨日の件などとは全く無関係な内容で書いたが、とりあえず昨日の続きとしてその後の体調に関しても書いておく。
今日も朝から熱は38℃台のままだったが、ひたすら抗生剤を飲み、本日の夕方にようやく37℃台に落ち着き、夜には36℃半ばまでに落ち着いた。
ようやく抗生剤によって血中細菌の増殖が抑えられたという感じだろうか。
結局、バファリンプレミアムの解熱作用はあまり意味はなかったかも知れない。今度はアセトアミノフェン系の薬で解熱できるか、ぜひ試してみたいところである(いや、その前にこの病気にかかるのはマズイだろ…)。
とりあえず解熱できたので、明日からは日常に戻りたいと思っている。
平凡であるという事が、如何に大切な事なのかを久々に思い出したのはココだけの話である。
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