使用する人によって違う可能性を考える。
ドコモ経済圏
先日ドコモが発表した新料金プランの内、特に普通の人なら大凡選択肢となるであろうirumoを再確認する。
というのは、スマホを使用する人の中で、月々のパケット通信量が10GB以上にならない限りはほぼirumoという選択肢になり、圧倒的多数の人々が対象となるからである。
当然だが私もその一人だが、マズイのは今の所、その価格ばかりが一人歩きしている事にある。
この安い価格になるためには、条件があり、その条件を満たした時に既存価格よりずっと安い価格になるのだが、デメリットはそれだけに留まらない。
今回の価格改定は、ドコモにとってドコモ経済圏を確固たるものにするため布石であり、ドコモ経済圏に寄与しない顧客は、他に流れても良いですよ、と言っているようなものである。
というのも、ドコモは大規模障害が発生した時の被害範囲を念頭に置いている可能性があり、ドコモ経済圏から外れる人であるならば、リスクを下げるために他へ顧客が流れても良いだろう、と判断しているのではないかと、私は見た。
なので価格的には安く見えるirumoの裏にあるデメリットを今一度確認し、それでもドコモの戦略にのってやろうと考えた時、はじめてメリットを享受できるようなプランではないかと考える。
タダほど高いものはない、つまりはそういう事である。
デメリットを見る
irumoのメリットについては、その価格設定などが大きく報じられているので、ほとんどの人は理解していると思う。
大凡の人が当てはまるであろう、月内3GBのパケット通信量で済む人は、ドコモ光もしくはhome 5Gのセット割とdカードお支払い割を組み合わせる事で880円という価格になる。
これにどうしてもドコモのキャリアメールが使いたいという人はさらに月額330円を追加する事でそのサービスが受けられ、さらに5分通話無料オプションで月額880円、かけ放題オプションで月額1,980円を追加する事でそれらのサービスを受けれる。
通話オプションを選ばなければ、30秒で22円という通話料が別途必要になる。
これがirumoの3GBプランの全貌だが、逆にいうとこれ以外のオプションは全て存在しないという事になる。
例えば、家族間通話だが、今まではファミリー割が存在していたが、irumoには存在しないため、家族間であろうとも通常の通話料金が発生する。
またdカードのポイント還元率が大幅に下がるというデメリットも存在していて、dカードゴールドでも還元率1%、通常のdカードだと0.5%となり、さらには長期利用ありがとう特典やDisney+セット割、子育てサポート割、などは割引そのものがなくなってしまう。みんなドコモ割だけは、このirumo単体では意味を成さないが、家族回線のカウントには数えられるので、他契約の割引カウント数には数えられるが、影響はでない。
他にもいろいろと適用可否などが変わったものがあるので、自分の契約に関係しているサービスが対象かどうかは再確認するのが良いだろう。
ドコモ経済圏の要となるdポイントが大幅減なので、ポイントを効率よく貯めるという人にはirumoそのものが不向きなプランと言えよう。
5分間通話無料オプション
私の場合、いろいろなくなる特典やオプションは問題はないのだが、改めて組み込むかどうするかを迷ってしまうのが、5分間無料通話のオプションである。
自分が普段使用しているスマホにかかってくる電話、かけている電話の長さを調べて見ると、どの通話も大凡3分で終えている。
ただ、最近は回数が増えていて、一月に20回を超える回数の通話を私からかけているので、仮に20回通話したとした時、最低単位30秒で22円という事は、22円を20回分、つまり440円は最低かけている事になる。これに30秒を超えた時間を足していくと、暫定ではあるが
5分間通話無料のオプションの880円くらいになる可能性がある。
という事は、私の場合はこの5分間無料オプションは契約しておいた方が無難、という結論になる。
基本880円にオプション880円。つまり1,760円が、私の月額最低ライン、という事になるだろう。
気になるのは…
このirumoという新しいプランで気になるのは、今までの契約で受けていたサービスである「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」がどうなるのか? という事である。
このサービスは基本サービスとは異なるプランの上にあるものなのだろうか?
今の所、irumoにこのようなハードウェアの補償プランが存在しないので、ちょっと気になる所である。もっとも、このプランは使用している機種が古い事から、もう辞めてしまって月額料金を安くする方が良いかもしれない。
ただ、ハードウェア補償はAppleの場合はApple Care+などに参加できるのは新機種購入の時だけであり、しかも最初の数年しか効力が無い。ドコモは独自のサービスとして長期に渡って補償してくれるので、長期利用する時には安心感が違う。
(注:Apple Care+は期間が切れてもその後継続契約できるとの事。2023.06.24)
そうした安心感を得られるサービスがirumoに変わった段階でどうなるのか?
私としては今後の事も考えて気になる。
各所で様々な意見が出ているドコモの新プランだが、ドコモ経済圏の利用を考えているのであればirumoはお薦めできるプランとは言い難く、むしろ他サービスとの併用の中に組み込んでいく方が剥いているプランではないかという事が見えてくる。
○○経済圏という言葉があるが、これらに完全に乗ってポイント優遇を受けるなら、各サービスはよく確認した方がよいだろう。
AppleCare+は最近2年後切れた際に30日以内であれば追加で加入(月払い、2年一括払い)できるように変わっています。
>24 か月後または 36 か月後も、解約するまで月単位または年単位で保証を継続できます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT210580
ですのでわざわざキャリア側から高いiPhoneを機種変で買う必要はあるのか?と個人的には感じます。(Apple StoreのSIMフリー版が1番安く、定価販売なので。
保証周りもAppleCare+の盗難補償プラン選んでおけば基本何されても保証は効きますし、Webで手続き、修理・交換品を発送&受け取りも可能)
dポイント経済圏に当方もどっぷり浸かっておりますが、ここ最近dポイント還元率が悪くなっており、dカードGOLD周りも良い噂、体験を聞かない(最近では不正利用の対応周りで電話が繋がらない等不便な話しか聞かない)ので解約を検討しています。
Apple Care+、随分と使い勝手がよくなってるんですね。
それなら別にキャリアで補償を入れなくても端末代金も安く出来ていいのかもしれません。
情報、ありがとうございます。
私はPayPay主体で使っているので、本当はソフトバンクで固めた方が効率がいいという事は判っていますが、スマホと光回線、家族のケータイはドコモで纏めてしまっていて、ある意味もったいない纏め方をしています。
これも片田舎に住んでいるのが主な原因で、どうしても電波の入りやすさとかが絡んでくるので、ドコモから離れづらいところがあります。
逆に都会だとドコモはパケ詰まりとかが問題になっているという事のようなので、ゴッソリと乗り換えというのも良いのかも知れません。
いろいろ考えるきっかけを戴き、ありがとうございます。