金融を理解するために

今更ならがら、インベスターZを読んでみる事にした。

マンガならわかりやすいかと

つみたてNISAを9月から開始し、2023年の40万円枠を2023年内に使い切る方向で投資を始めることにしたのは、当Blogでも過去に記事にした。

とりあえずつみたて設定をして、その設定に従って積み立てていくという事をし始めるわけだが、この記事にも書いたとおり、分かっていて投資を始めるわけではない。
投資の事がよく分からないので、手始めに自由が利く予算で初めて見た、というのが実情である。
当初「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を70%、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を30%という比率にして積立設定したのだが、実際の運用が始まる前に、この比率を逆転させている。
つみたてNISAの場合、購入できるファンドが決まっていたり、そもそも普通の投資とちょっと違うところがあるのは事実だが、それでも投資に関する用語などは知っておかないと自分が何をやっているのか等が見えにくい。
NISAは、そうした金融特有の専門用語が飛び交う中に存在しているので、基本的な知識というのはすべて金融用語に由来する。
それらを理解する事が最初に必要になってくるのだが、NISAはそうした知識がなくても始められやすい特徴があるので、案外基本的な事を知らずに投資を始めてしまっているという人は多いのではないかと思う。
かくいう私もそうで、まだまだ知るべき事を知らないでとりあえず始めた、という感じが拭えない。
そこで何か金融の事が理解できる方法がないかといろいろ調べて見たら「インベスターZ」という投資を題材にしたマンガがある事を知った。
これなら理解しやすいかもしれない。

とりあえず一気買い

というわけで、基本的な知識を得るという事を目的として、インベスターZのマンガを一気に21冊購入した。
お試しで1冊読んでから決めればいいのに…と自分でも思ったが、どうせ読むなら最後まで読まないとと思い、一気に全巻揃えてみた。
真面目な設定もありつつ、やっている事が現実からかけ離れている所はあるものの、そこで語られる金融用語はまさしく理解に苦しむものばかりだが、それらがマンガの中でちゃんと説明され、読み側の理解に繋がるところは読んでいて理解が早くてイイと思った。
今から投資を学びたいという人の理解を進めるには丁度良い教材のようなマンガといえるかもしれない。
ただ、ちょっと思ったのは、おそらくこのマンガの中で語られている理解で投資をそのまま実行するのはかなり危険ではないかと思う。
あくまでも用語理解の一助としてのみ活用するのが良いような気がしている。
ま、もともと投資に回せる金額が小さい私からすると、あまり参考になるような手法ではない事は明白なわけで、そのつもりで読む事にした。
目的は用語の意味を知るという事。そのための教材としてマンガを利用している。そういう事である。

iDeCoの悲劇

いろいろな情報をネットで読んでいると、iDeCoでとんでもない事になっている人がいる事を知った。
iDeCoは運用した金額が税金の控除になったりするので、大幅に節税に役立つ事はよく言われる事だが、その最大の欠点は60歳になるまで引き出す事ができないという事。
私が見つけた事例では、そのiDeCoを運用していた人が、人生の中で突然大きな金額が必要な状況となり、返済する資金にiDeCoの積立額を充てたいと思ったところ、iDeCoの運用資金は引き出す事ができないという理由で返済が滞ってしまったという話。
自分で積み立てたものなのに、必要な時につ買えない、という事が実際に起こった事例なワケだが、仕組み上、この60歳にならないと引き出せないというルールは捻じ曲げることができないようで、iDeCoに積立金があるにも関わらず、それを本当に割り当てたいところに当てられないという状況になったとの事。
自分で積み立てた資金なのに、困った時にそれを使う事ができない、という罠としか思えないような出来事である。
こういうのを見てしまうと、人生においていろいろな事を起きる事を考えるとiDeCoは恐くて利用するのに躊躇いが出てしまう。
節税対策としては効率の良い方法である事は確かだが、生活に余裕があり、安定しているという人でなければ、iDeCoではなくつみたてNISAに頼る方が堅実かもしれない、と思わせる事例である。
正直、私としてもiDeCoはどうかと考えていたところもあるのだが、私の生活の不安定さを考えると、ちょっと恐くて手が出せなくなった、そんな感じである。

岸田政権になり、いろいろな物価上昇に加えて増税が押し寄せる時代となった。
この先生き延びるために何をすべきか?
少なくとも私のように稼ぐ力がない者にとって、難しい時代へと突入していることは間違いない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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