今年秋から始めた人は、落ち続ける恐怖と戦う事に。
余裕がないからといって
つみたてNISAを今年の9月から始めた私。
既に9月初旬と10月初旬の2回にそれぞれ月額10万円分の積立を実行し、現段階で20万円投資した事になるわけだが、現在その投資後の資産額は20万円を下回り、-8,520円という結果に留まってしまっている。
おそらく、昨年から「eMAXIS Slim S&P500 米国株式」や「eMAXIS Slim オールカントリー」を積み立てている人からすると、まだ評価損益で相当な額のプラスにいるハズだが、今年の秋以降は下落傾向にあり、私はそのタイミングで開始し、その後の続落でマイナスに転じてしまっている。
資金に余裕のないところで投資を始めると、この小さな損益でも結構精神的に効いていて、このままで大丈夫なのか? という不安と戦う事になる。
正直、私はここ数週間は心の中で揺れ動き続けている。
ただ、始めてしまった以上、ここであたふたしていても仕方が無い。つみたてという手法に則って考えると、下落したファンドを購入する時はその購入口数が増え、上昇したファンドを購入する時は購入口数が減るという、ただそれだけの話になる。
前提として、出口の時には必ず高値になっている、という前提での話になるが、今下落したからといって、ここで損切りするようでは、投資で成功するはずがない。
世の中の構造が大きく変わるような出来事があったとして、特定の企業のみの株式を購入している時は確かに不当たりの可能性があるが、分散投資をしている投資信託を運用している場合は、必ず資本が復活する事も今までの傾向から理解する必要がある。
一時的下落は回復する
これは今までの話でしかない事ではあるが、米国の株価指数「S&P500」は過去100の歴史において30%以上の下落を8回経験しているが、その後はかならず回復している。
あくまでも株価ではなく株価指数だという事がその理由で、特定企業のみの株を表しているわけではないからと言える。
投資信託では、投資のプロが投資先を決め、資産運用している事から、その時々に応じて投資先を調整などしているため、下落しても世間の景気が上昇するにあたってかならず復活するという事を意味する。これが特定企業の株価のみだったなら、その企業が復活してこなければ損切りしないといけない事態に陥るが、投資信託ではそもそもが特定企業の株のみの運用ではないので、世間の景気回復に沿って上昇してくる。
知らないとマズい "株価暴落" の歴史。米国の株価指数「S&P500」は過去100年の歴史において30%以上の下落を8回経験するも、その度に必ず復活。これを知らない投資家は一時的な下落に恐怖を感じてしまい、資産を"狼狽売り"してしまうのがオチ。歴史を知ることでガチホールドする "握力" が上がります。 pic.twitter.com/wsMnCwFpny
— マッサ|資産形成のキホン (@Money_Massa) August 12, 2022
このポストは、私もたまに情報を貰ったりする人の情報だが、ファイナンシャルスター出典のグラフを見てみればその様子が分かるというものである。
ではS&P以外ではどうか? となるわけだが、これはeMAXIS Slim オールカントリーでも同じようなものと言える。
こうした動きは米国のみの傾向ではなく、全世界的な傾向で、そもそも投資信託とはなんぞや、というところに答えがある。
なので、一時的な下落があろうとも、ここは我慢の一手である。慣れない私が言っても説得力はないが、ファイナンシャルスターの出典グラフがそれを物語っている。
慌てふためくことなかれ。
NISAとは我慢の連続と思うのが吉だろう。
常に保有しつづける
今現在私が投資しているのはつみたてNISAであって、来年から始まる新NISAではない。
なので、今年積み立てたNISAの枠は、来年になれば追加の積立ができない。
しかし、20年間は非課税枠として40万円分が確保されるので、20年を保有し続ける事で利益を確保し続ける事ができる。
ポイントは、この「保有しつづける」というところである。
保有しつづける事で、上昇していく利益を確保しつづけ、20年後の非課税枠が無くなる前のタイミングで利益確保、通称「利確」さセルのが理想と考える。
新NISAになると、この非課税期間が無くなるので、逆に利確させるタイミングに困る事になるかもしれないが、そこら辺は出口戦略を今後勉強していくしかない。
つみたてという手段以外の投資を始めると、また考え方の異なる投資をする事になるとは思うが、すくなくともインデックス型の投資は、つみたてが有利に働くので、ちょっとの変動で狼狽していてはいけない、という信念でもって運用するしかない。
まさに恐怖との戦いである。
見えない未来に備える事そのものが、そもそも不可能領域での戦いの恐怖で満ちているのだから、投資はまさに恐怖の連続である。
ただ、今までの投資の歴史を知る事で、多少なり未来予測はできる。
その未来予測に則って、恐怖と戦い続ける事が重要と思っている。
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