せめて移植してくれ…

続編制作が発表されたソウルハッカーズ2だが、前作は風前の灯火?

提供ハードがなくなる

当Blogで2022年2月21日に、ソウルハッカーズ2が発表されたという記事を書いた
その際、真・女神転生の派生作品で女神異聞録ペルソナと、デビルサマナーの2つのシリーズを紹介した。
本筋である真・女神転生も名作だが、これら2つの派生作品もとても面白く、ふと遊びたくなってくる名作だと思っている。
ところが、ゲームというのは残念ながらハードウェアがなくなってしまうと、そのタイトルが遊べなくなってしまう事がほとんどである。
上位互換機能を持った後継機があればマシな話だが、通常は後世に発売された後継機向けに移植されたりしないかぎりは、昔のタイトルを遊ぶ事ができなくなる。
当然、移植となると販売本数がある程度確保できるタイトルでないと、販売するメリットがないことになるので、よほどの大作でないかぎりは、移植という話にはなかなかならない。
それこそ、国民的大型タイトルであれば、そのメーカーそのものがリメイクして発売したりもするが、そうでないかぎりは、再登場はなかなか難しい。
ソウルハッカーズは、一番最初はセガサターン版が発売され、その後PlayStation版、ニンテンドー3DS版と移植され、その後はパッタリと移植されなくなった。
PlayStation版があるので、PS Storeでダウンロードできるかと思ったが、いまやPSPも終幕を迎えているので、既にソフトを取り扱っていないようである。
名作が消えゆくのは悲しいニンテンドー3DSに関しても、本体の生産は2020年9月に終了し、2021年3月には修理受付も終了してしまった為、ソウルハッカーズをプレイできる現役機が全て失われた事になる。
何か…名作がこんな形で終末を迎えてしまうの、本当にもったいないとしか思えなくて、コレって何とかならないものかな、とか思ってしまう。

Steam版、出してくれよ…

こうした、提供ハードウェアの制限を受けるのは、固定されたプラットフォームでの提供だからに他ならない。
これがもし、ハードに依存しないプラットフォームで提供されていたなら、ソフトウェアは何時までも生き続ける事になる。
現時点で、それがもっとも具現化されているのは、Windows環境のSteamをはじめとしたプラットフォームである。
Epic Games Storeなども同じようなプラットフォームではあるが、世界的にはやはりSteamが有名かもしれない。
もちろん、これらプラットフォームであっても、全てのWindowsハードをサポートしているかといえばそうではないかもしれない。提供するPCのOSなどで制限がある場合もあるだろう。
だが、概ねWindowsの現行OSの上であれば、そのタイトルが動く。そういう調整をしているケースもあるが、これはユーザーとしては安心できる部分である。
x86系のタイトルとして作らないといけないという事にはなるが、Steam版などが作られれば、消えゆく名作が救える可能性が高い事を考えると、各メーカーにはx86版の提供はぜひとも検討して欲しい方向性である。

消えゆく名作に救いの手を

そういう意味では、私が取り上げた女神異聞録ペルソナやソウルハッカーズだけでなく、他にも名作と呼ばれる作品において、消えてゆく運命にあるタイトルは非常に多いと思う。
私の心の名作「タクティクスオウガ」だって、PSP版が最後に移植されたが、これももうPSPの終演と共に消えゆく運命である。
このように、消えてしまう運命にあるタイトルを救う手立てはないものだろうか?
現状としては、エミュレータの存在が真っ先に思い浮かぶが、公式な手段ではないし、タイトルそのもののデータを入手できなければ意味がない。
なので、こうした継続できるプラットフォームでのタイトル供給を可能にするのは、メーカーそのものがその方向性にいないと意味が無い。
これがアーケード系のタイトルなら、移植メーカーが存在もするのだが、コンシューマタイトルを扱う移植メーカーは、あまり聞いたことがない。
また、こうした移植メーカーも、結局はWindowsというプラットフォームでの移植はあまり見かけないので、こうした移植メーカーがWindowsなどのハードに寄らないプラットフォーム(ハードに寄らないのってWindowsしかない感じだが)でタイトルを継続的に出していかないと意味がない。
こうしていろいろと考えると、やはりビジネスとして成立しないと、こういうのは難しいんだろうな、と思えてくる。
上手い解決方法はないものだろうか?

とにかく、私のように消えゆく名作を残念に思っている人は多いのではないかと思う。
何か良い解決方法があると良いのだが…さて、どうしたものか。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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