積層技術でL3キャッシュが3倍になったCPUとは?
クロックダウン
AMDが4月22日に発売を予定している「Ryzen7 5800X3D」のレビューが掲載されはじめた。
このCPUは、3D V-Cacheテクノロジーの採用によって、従来の3倍のL3キャッシュを搭載した製品で、そのL3キャッシュは従来のCPUコアの上、つまり重ねられた状態で実装されるという、次世代技術を形にした製品である。
CPUコアそのものは、Ryzen7 5800Xと同様にZen3アーキテクチャコアで8コア/16スレッドというもので、TDPも同様に105Wに設定されている。
しかし動作クロックに関してはベースクロックが3.8GHz→3.4GHz、ブーストクロックが4.7GHz→4.5GHzと、Ryzen7 5800Xよりも低く設定されている。
何故低く設定されているのか? という事を考えると、私の予想ではコアの上にメモリセルを積層する事で、熱が発生する場所も同様に積層され、結果、ホットスポットが集中する為ではないか、と考えている。
AMDも、Ryzen7 5800X3Dは一切のオーバークロックを認めていないので、おそらく発熱に関して解決策が取れなかったのではないかと思う。
そうなると、CPUクーラーの性能は相当余裕を持っておかないと、通常性能を発揮し続ける事も怪しいように思われる。
このクロックダウンが性能にどれだけの影響が出るのかは、レビューサイトを見てもらいたい。
impress PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1402702.html
実用で考えれば
前述レビューサイトを見てもらえばわかるが、Ryzen7 5800X3Dは実用域で間違いなく有用なCPUと言える。
ベンチマークテストでは、キャッシュ容量に影響がないテストでは軒並みRyzen7 5800Xに劣る結果だが、3D関係やゲーム関係ではライバルのCore i9-12900Kすらも超える結果を残している。
FF14 暁月のフィナーレベンチマークでは、4K解像度になるとスコアは並ぶが、それ以外では確実にCore i9-12900Kを超えてくる。
これは3倍に増量されたL3キャッシュのヒット率が高まれば高まるほど、処理が高速化するという事ではないかと考えられる。
また、圧倒的な性能を見せたのは、Microsoft Flight Simulatorである。Core i9-12900Kがかわいそうになってくるぐらいの差が付けられているところをみると、如何に大量のメモリを消費するタイトルに強いか、という事が明確に見えてくる。
ここから予想するのだが、ひょっとしたら3D CAD関係でも同じ傾向となる可能性がある。ゲームだけでなく、とにかく大量にメモリを必要とする状況に強いのではないかと思う。
ただ、前述のレビューで使われているGPUが、GeForce RTX3090Tiというところをどう考えるかは微妙だ。
GPUの性能が余り有るほどのケースと、GPUがそれなりの性能のケースでは、CPUにかかる負荷も変わってくるので、この辺りはもう少し性能が落ちるGPUでのテストケースを見てみたいところである。
ノートに搭載できるdGPUで、性能とコストのバランスを考えると、最適解はどのあたりにあるのか?
3,840ドット×1,600ドットという解像度を持ち、RAPID IPSパネルを搭載した事で最大リフレッシュレートは175Hzに到達し、応答速度は1ms、さらに曲率2,300Rというゆるやかなカーブを描くモニタである。
(画像は
最大クロックは5.5GHzに達するとし、Pコア(高性能コア)でベースクロック3.4GHz/5.2Hz、Eコア(高効率コア)でベースクロック2.5GHz/4GHzとなり、ターボブースト時に5.5GHzとなる。
使用するアーキテクチャは同じではあるものの、CUDAコア数が10,496基から10,752基へと増加、Tensorコアが328基から336基へと増加させたもので、あとは動作クロックがベース、ブースト共に上昇している。
Buffalo RR-PW1-WH/N 製品ページ
理由はその動作電圧で、通常のRyzenでは1.45~1.5V程度までは動作できるように製品出荷されているところ、Ryzen7 5800X3Dは、1.3~1.35Vという非常に低めな電圧でしか動作しないためらしい。
まだ市場流通する前のようだが、そのベンチマーク結果が出回りはじめた。
実際、4Kモニタでありながらこれを1080Pで利用すると、4Kだと108fpsしかフレームレートが上がらないにも拘わらず、「Radeon Super Resolution」だと255ffpsにまで上がったりする。これが1440pなら185fps、1800pなら139fpsと、画質の低下を気にするなら、4kを1080pという1/4サイズにせずとも、もう少し元解像度を上げてやればよい。それでも十分な効果が現れ、見た目ほぼ変わらずという状況を作る事ができるだろう。



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