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不便な時代

ふと、日常で気づいた事を書いてみる。

レジ袋有料化は本当にエコなのか?

コロナ禍になってからというもの、元々外出をあまりしない私はさらに外出頻度が下がり、最近では生活必需品を買いだしに行く時ぐらいしか外出しなくなった。
ドラッグストア、スーパー、あとちょっとした買い物でコンビニ…今思いついた外出先を上げてみたら、たった3つしか出てこない。もしこの3箇所以外で買えないものが出た時は、ネットショッピングで購入という手段を執るので、ホントに外出といえばこの3箇所くらいである。
最終的に効果があるのか?で、最近はこれら買い物先で品物を購入しても、その持ち帰りにはマイバッグを使う事が多い。その理由は言うまでもなくレジ袋が有料化した為だが、有料化した最大の理由はレジ袋など石油から精製された袋を環境の観点から使わないように、という国の方針に従ったためだ。
だが、このマイバッグのおかけで、生活が不便になったと私は思っている。いや、ほとんどの人がそう思っているのではないかと思う。
レジ袋を使わないようになった事で、一度の買い物のついでに複数の店に行く、いわゆる“はしご”をしなくなった。
モノを購入しても入れる袋を複数持ち歩かないので、一つの店でマイバッグを利用すると、もう一つの店では使えないためである。
なら複数のマイバッグを用意すれば…と思うかも知れないが、私はマイバッグは所謂布製のものではなく、スーパーのカゴと同等のものを使用している。スーパーで買い物した時、精算と同時に持ち帰る準備が整うので便利なのである。なのでこのカゴを複数持っていくという事そのものが大変であるため、私はレジ袋が有料化してからというもの、いわゆる買い物の“はしご”をしなくなった。
コレ、この事で二つのマイナス要素が発生している事に環境庁は気づいているのだろうか?
まず一つは、経済的に縮小してしまうという事。今まで2つ3つと店舗で買い物をしていた消費者が、一度の外出で1つの店しか立ち寄らなくなれば、当然経済は縮小する。
そしてもう一つは、仮にこの買い物の“はしご”をしなくなったとしても、買い物に2度出かけるという事が発生為た場合、結局自動車による移動距離が伸びる事になるため、排気ガスで環境を悪化させるという事。
そしてもう一つ…(あれ、2つじゃなかったかw)、マイバッグに購入品を入れるという行為を消費者側が行う事で、レジにかかる時間が延びるため、時間的ロスが発生する事、というのもマイナス点と言えよう。
マイバッグは消費者の持ち物なので、店員が勝手にマイバッグを手に取って品物を入れるという行為はあまりしない。なので消費者側が精算をした後に購入した品物を自分でマイバッグに入れるため、レジでの処理時間がかなり延びるのである。

さらに考えてみる

この3点だけ見ても、本当に環境上良くなったのか、という点に多少の疑問が湧いてくるが、考えるとさらに疑問が出てくる。
まずレジ袋だが、コンビニなどの店舗での消費は確かに減ったが、かわりにホームセンターなどで大量のレジ袋が売れるようになったという。
これはつまり、今まで店で入手できたレジ袋がなくなったため、レジ袋の利便性を求めて自らがホームセンターで購入するという流れを生み出した。これでは環境省の掲げている、本来のレジ袋削減になっていない。
私は、この政策によって、本当にレジ袋の利用が削減されたのか、環境省には調査をしてもらいたいと思っている。
もし仮にレジ袋の利用が劇的に減り、環境上非常に改善されたと言われるのなら、この政策には大きな意味があり、まず石油製品の利用を一つ無くす事ができた、と全世界にアピールしてもらいたい。
もし劇的に削減されていないのなら、やっている意味がどこにあるのか、説明してもらいたい。
このマイバッグの利用で、スーパーなどの万引きがよりやりやすくなり、被害が多数でているという状況もある中、やって意味が余りなかった、では、この今大変な時期にかけている労力をどう考えるのか?
もし環境の事をどうしても何とかする必要があるのなら、そもそもレジ袋の環境的負荷をより削減する成分の方に技術転換を求めていく開発をすべきではなかろうか?

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レジ袋有料化のその後

レジ袋が有料化した事で良かった事より悪くなった事の方が多いように思う。コレって意味があったのか?

環境的には逆効果?

レジ袋が有料化したのが今年の7月1日から。
財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省がこのレジ袋有料化に大きく踏み込み、主として小売り業者を対象に、違反すると行政が韓国や指導、企業名を公表し、悪質な場合は50万円以下の罰金刑が課せられるという法的施行である。
レジ袋有料化は効果があるのか?目的はプラスチックごみ削減や焼却処分時のCO2削減など、環境保護とされ、環境省と経済産業省が主に旗振りしている。
だが、実際にはこのレジ袋を止めたとしても環境が改善される事にはならない。
理由は、レジ袋の多くは家庭用ゴミの廃棄に使われたり、別の利用のされ方をしているもので、レジ袋が有料化してそれらを使わなくなった今、代わりに市販のポリ袋が使われ始め、結果として排出する廃プラごみは減ったわけではないからだ。
しかも、レジ袋は正確にはポリエチレンという物質であり、これは石油精製時に出来てしまう副産物であるポリエチレンの事であり、レジ袋を止めたからといって石油派生のプラスチック生産が減るわけではない。逆にレジ袋という大量需要がなくなった事で、ペットボトルの再生循環を悪化させる恐れがある。
だからレジ袋を有料化して使わないようにしても、結果として何一つ良い事がないのが現実で、有料でレジ袋を買う消費者は消費税以外に別の名目で上乗せ支払いをさせられているだけの状態とも言えるかも知れない。
また、このレジ袋の消費量が減った事で、社会構造や市場が変わってしまった事による経済余波を受けた人もいるのも事実である。コロナ禍で経済が不安定になったところにコレが加わったものだから、場合によってはダブルパンチ以上の被害を受けた人もいたのではないかと思う。

スマートにならない現実

また、そうしたレジ袋生産者だけでなく、一般の消費者も生活スタイルが変わった面も多いと思う。
実際、私もその一人で、コンビニでの買い物の方法が大きく変わり、またレジの混雑にも繋がっている側面がある。
今までレジ袋が有料でなかった頃は、レジでの精算時に店員がレジ袋に購入品を次々と入れていき、精算が終了した時点で次の人がレジで精算を開始する流れがあった。
だが、有料化した事によってこの流れが著しく損なわれている。
マイバッグを持ってきている人は、精算後にマイバッグに購入品を入れるが、これを店員が入れるのか、それとも購入者が入れるのかがハッキリしない事もあったりして、何ともレジがギクシャクする。購入者が自分で入れる場合などは、レジでの精算に係る時間は、従来よりもずっと長くなる。これではキャッシュレスにして精算を手早くしたとしても、かかる時間は逆に増えるのでスマートではなくなってしまう。
今までの流れが崩れ、買いにくくなり、全ての面で不便になってしまっている。
政府は人々に変化を促したいのだろうが、逆にマイナスにさせる事が目的なのだろうか?
たしかにレジ袋そのものはなくなり、一面ではゴミは減ったように見える可も知れないが、それはあくまでも表面的なものであり、代わりになるものが増えて結果は変わっていないというのが、大凡の現実である事を、政府は理解しているのだろうか?

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