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PCのメモリを考える

ふとメインメモリの使用量が気になった。

イマドキのメモリ量

自宅のメインPCはメインメモリを32GB搭載しているが、会社で使用しているPCは16GBという容量になっている。
会社のPCは支給されたのが今から8年位前の話なので、当時で16GBというメモリ量は多い方だった。
スペックに関しても、Skylake世代のCPUのCore i7なので、当時ではハイスペックなものを用意して貰ったのだが、さすがに8年も経過していると、既にその性能は下火になっていて、今は何とか動いているというレベルである。
だが、それよりももっと深刻なのは、メモリ搭載量である。
前述したとおり、16GBという容量なのだが、業務を行っている時の使用メモリ量がどの程度なのかを見てみた。
すると…アプリケーションを2~3つ動作させている段階で14GB程度使用しており、またOSだけ起動している段階でも9GB、そこにブラウザを起動させるとプラス2GBという状況が見えてきた。
ブラウザだけで4GBというのは、Google chromeのプラグインがその大部分を占めているのだろうと思うが、ちょっとでも便利に使おうと思えばそれぐらいのメモリ消費量にはなる、という事が見えてくる。
総容量で16GBなのに、複数とはいえアプリケーション起動だけで14GBを消費するとなると、実に心許ない事がわかる。
これで動画を扱ったりすれば、そうメインメモリが枯渇する事が間違いが無く、いよいよもって現世代では厳しいスペックになったな、と感じるワケである。

メインPCは大丈夫か?

で、問題は自宅のメインPCである。
32GBを搭載していると言っても、前述したように今やOSだけで9~10GBを使用し、それにアプリケーションが起動すれば加速度的にメモリを消費していく。
32GBという容量にした今年の正月の段階では、これで十分過ぎるだろうとか思っていたのだが、気がつけばそういう状況でなかったんだと改めて知った。
メモリはもっと余裕がある方が望ましいように思うこれなら64GBとか欲しくなるのもうなずける話で、メモリの追加をどこかのタイミングで行う方がよいのかな、と思い始めた。
私が今年の正月に新メインPCに移行した時は、まだPCパーツが高騰化していた時で、DDR5メモリはまだまだ価格が高かった頃である。何しろDDR5メモリ16GB×2で3万円は下らない価格で、しかも私はRyzen 7000シリーズが高速にメモリを扱うにはDDR5-6000がベストという話だったので、その規格に合わせたOCメモリを使用した。
だが、イマドキの価格はそれらよりずっと安くなっていて、今や64GB(32GB×2枚)で3万円台という価格になっている。DDR5-6000の64GB、AMD Expo対応メモリでも36,000円程度で購入できるとの事なので、導入できるようであれば、メモリ増設も視野に入れた方がよいのかもしれない。

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デジタルパネル付きCPUファン

以前展示会で出されていた製品がついに発売に。

AK400 Digital

AK400といえば、DEEPCOOL製CPUファンとしては価格は安いが高性能という製品で有名なものである。
上位レンジの製品では心許ないところはあるが、中級クラスならこれで十分冷えると言われたAK400は、ある意味価格3,000円台のベンチマーク的な製品となった分けだが、そのAK400にCPU温度などを表示する液晶パネル「リアルタイムステータスパネル」を搭載した製品が登場した。
シンプルなファンに便利な情報パネルを追加する美しいスタイルCPUファンとしての性能は今更言う迄も無い。それに温度表示などの機能が追加された製品で、そうした情報をコントロールするためにUSB2.0のピンヘッダが用意されている。
また、液晶パネルの側面はアドレサブルRGBのLEDとなっていて、こちらもアドレサブルRGBの端子に繫げば色鮮やかに光らせる事ができるようになっている。
対応ソケットも旧来のAK400と同様で、Intel LGA1700/1200/115xx、AMD Socket AM4/AM5となっており、空冷ファンの回転数は500~1,850rpm±10%、騒音最大値は28dBAとなっている。
AK400の性能そのままに、便利な情報ツールが付属した…そう考えて良い製品である。

AK620 Digital

AK620にもリアルタイムステータスパネルを取り付けた新製品が発売される。
前述したAK400 Digitalと同じで、元となるCPUファン部がAK620に置き換わった製品である。
リアルタイムステータスパネルの大きさがかなり大きいものになっているのだが、表示される情報そのものはAK400 Digitalと変わらないものである。
これは実に便利かつ美しいなのでCPUの発熱量でAK400 DigitalとAK620 Digitalを選べば良いという事になる。
私はRyzen7 7700XにAK620を取り付けたので、もしこの製品に買い替えるならAK620 Digitalを取り付ける事になるだろう。
AK620そのものの性能は、おそらくはRyzenならば最上位のRyzen9でも冷却できる性能を持っていると思われるが、Ryzenは動作温度で性能を引き下げるので、いきなり冷却能力が低くて壊れるという事はない。
BIOSの設定次第ではAK400クラスの冷却能力でも問題がない場合もあるので、調整で使える可能性もある。

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高度化する空冷クーラー

なんかもう、いろんなモノに液晶が付くのが当たり前の時代になってきた。

DEEPCOOLの新作クーラー

現在米国で開催されているCES 2023において、PC関連のメーカーがいろいろな新製品を公開している。AMDもこのCES 2023の直前の基調講演でRyzen 7000シリーズの3D V-Cashを採用した新CPUの情報を公開したり、また65w版Ryzen 7000シリーズの情報を出したりと、今後のPC界に何かしらの影響を与えるような情報を出してきているが、そういった内容に追従するように、PC関連の各メーカーも新税品情報を出してきている。
私も最近自作PCで新しいパーツを組み込んだばかりなので、比較的新しいバーツで組んでいるとは思っているが、中には発売して数年経過している定番パーツを使ったりしているので、CES 2023で公開される新パーツには少なからず興味はある。
その中でも最近の流れでPC内をLEDで電飾する方向のバーツや、その電飾の中に機能を持たせたPC内モニタ系パーツはその見た目だけでなく、機能としても気になるところがあり、CPUクーラーなどはその温度が表示されるようなパーツは気に入ったものがあれば使ってみたいとも思っているパーツ。
ただ、そうした機能を持つCPUクーラーは簡易水冷型のものがほとんどなので、今回空冷クーラーで組み立てた私からすると、そうしたパーツを諦めていたところがあるのだが、どうも今回のCES 2023においてDEEPCOOLが空冷クーラーにそうした機能を持たせたパーツを公開したようだ。

シミラボ情報

その情報は、オーバークロッカーの清水氏のYouTubeチャンネルで知ったのだが、価格が気になるがちょっと欲しいと思えるバーツ群の紹介があった。

基本的にはほとんどが現在発売されているCPUクーラーのバリエーションモデルと言えるものなのだが、それぞれクーラーのトップに液晶が取り付けられていて、CPUの温度などが表示されるようになったものだった。
今までCPUの温度を表示する機能を持つものは、ほぽ簡易水冷のCPUクーラーだったのだが、今回のDEEPCOOLの新作は空冷CPUクーラーでそれを可能にしたものだった。
液晶が付いたのは良い感じがする結構オシャレな感じもするが、何より機能的。昨今はPCケースの左側面がガラスになっていて、いつでも中を見ることができるケースが多いが、そうした状況下でCPU温度が見た目で判るというのは、とても機能的かつ電飾としても美しいと感じる。
また、今回新型が発表されたASSASSIN IVに関して言うと、とてつもなく巨大な空冷CPUクーラーではあるが、ファンの配置に工夫をして、巨大でもメモリに干渉せず、それでいて簡易水冷に匹敵する冷却力を持たせた製品で、空冷に拘っている人ならとても気になる製品になるのではないかと思える。
個人的にはASSASSIN IVは大きすぎると感じるが、コレでCore i9-13900Kなどを空冷で冷やせるなら選択肢としてはアリなのではないかと思う。

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PCから異音発生

最近、PCから異音が出るようになった。そろそろ冷却水不足か?

保証期間5年?

最近、メインPCから異音が発生するようになった。
ファンが回転する時の音と連動しているので、考えられるとしたら空冷ファンかラジエーターファンという事になるが、案外簡易水冷のポンプの音という可能性もある。
具体的な原因はまだ未確認だが、実の所、簡易水冷がそろそろ問題が発生しても不思議ではない時期にきているだけに、異音の正体は簡易水冷ではないかと予想している。
簡易水冷は、基本的にメンテナンスフリーであり、冷却水の追加はできないし、もし出来るとするならラジエーターの冷却ファンを交換する事くらいしかできない。
それでも冷却水は間違いなく量が少なくなるのは事実で、量が規定値を下回るようになると簡易水冷の寿命という事になる。
仮に簡易水冷が原因でなく、空冷ファンが原因だとするならば、ファンの軸の部分に問題がでるハズで、そうでなければ異音はまず出ない。そう考えれば、可能性は冷却水の減少によるものが異音の発生源ではないか? と考えられる。
保証年数は足りていたが…2017年12月に組み上げたものなので、保証期間が5年の製品であればまだ保証期間中ではあるのだが、AntecのMercury240は補修年数は何年だったか?
調べて見たら5年保証のようなので、ひょっとしたらまだ無問題で使えているのかも知れない。
では異音の原因は何だ?

直接聞くしかない

予測で「簡易水冷かもしれない」と思っているだけで、本当の原因の追及はまだ。
というわけで、原因を突き止めるのなら、直接聞くしかないわけだが、実は原因特定よりもやはりそろそろメインPCの入れ替え時期かな、という思いの方が強い。
時期的に見ても3年は経過していて、しかもそれらはかなり過酷な条件下で使われてきたPCである。夏場もフル稼働しているので、あらゆる部分で何かしらが劣化していても不思議ではないのは確かなのである。
なので、とりあえず時間の作れた時に一度ケースを開けて通電させてみて、異音の発生元を特定してみようと思っている。
それでもし簡易水冷が原因でなかったのなら、おそらくは空冷ファンに原因がある事になるので、対策を考える事にする。
もし、簡易水冷が原因であるなら…今すぐに次のメインPCへの入れ替えという話にはなれないので、一時的に空冷のCPUファンへの入れ替えを検討しようかと思っている。
ここ3年でわかった事は、簡易水冷の性能は空冷ファンより圧倒的という事はない、という事実である
空冷ファンでも十分冷やす事ができる事はわかっていて、後は騒音レベルをどこまで許容するか、という話である。 Continue reading…

簡易水冷を1年使ってみて

メインPCを組立てて早1年が経過。

使って初めてわかること

昨年、メインPCをリファインしてIntel Core i7-8700Kへと切り替え、ビデオカードもRadeon RX Vega64へと変更した私だが、その際、今まで使ってこなかった簡易水冷式のCPUクーラーを導入した。
正確に言えば、Ivy Bridge時代に一度だけ簡易水冷式クーラーに手を出したのだが、届いたモノが初期不良品で、結果簡易水冷はまだ時期尚早と判断して空冷式に戻した経緯がある。
なので、今回のメインPCのリファイン時にはぜひ簡易水冷式クーラーを使ってみようと考え、Antec製のMercury240というラジエーターサイズが240mmの簡易水冷式クーラーに手を出した。正常動作を急ぐ必要があるかもしれない簡易水冷式クーラーのイメージとしては、とにかく空冷式よりも冷える、音が静か、メンテナンスフリーであれば手軽、といったものだったが、実際使ってみるとそうしたイメージとは若干異なる事に気がつく。
1年使って真実を見た私からして、簡易水冷式クーラーは魅力的だったのか?
ちょっとそのアタリを再考してみたい。

冷えるという幻想

昨年組立てたとき、この冬が始まるという時期に組立てたものだから簡易水冷式クーラーの冷却性能をモニタリングすると、とてつもなくCPUが冷えるというイメージが最初にあった。
だが、考えて見れば当たり前の話で、周辺環境の温度が低い状況下での水冷なのだから、冷えるのは当たり前。そういう意味では空冷も同じで、周囲の空気温度が低ければ当然冷えるのである。
空冷式と水冷式の違いは、単純に言えば発生する熱の移動のさせ方、つまり放熱の手順が異なるだけの話である。
空冷式はCPUの熱をヒートパイプ等で放熱フィンに移動させ、フィンで冷やしたりそのフィンを冷やす為にファンの風を当てたりして空気に熱を逃がす。
水冷式はCPUからの熱を水を使ってラジエーターまで移動させ、ラジエーターで放熱フィンにて空気に熱を逃がしたり、ファンの風を使って熱を逃がす仕組みを採る。
だから空冷式も水冷式も、熱の移動にこそ違いはあれど、やっている事そのものにはあまり違いがないのである。
ただ水冷式の場合、ラジエーターをCPUから離れた場所に設置できるというメリットが生まれる為、ラジエーターサイズを大きくする事が可能になる。ラジエーターサイズが大きくなれば当然冷却能力が上がるため、その分性能が上に感じるのも致し方ない話である。

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