送り返されてくるDDR3メモリをどう考えるか?

 先日、UMAX製メモリが上手く動作しないという問題があったが、本日、その問題に終止符が打たれた。
 それは一本の電話から始まった。
「ツクモサポートセンターですけど」
 そう、先日のメモリを私は購入したツクモへと送り返していたのである。
「こちらで調べた結果ですが、結果から申しますと何の問題もありませんでした」
 もうこの時点で決着はついたと言わざるを得ない。
「お客様が使用されているマザーボードもP5Q(ASUSのP45シリーズ)と、ちょっと古いものになりますので、相性問題という事になるかと思われます」
 まぁ、その可能性はあるだろうな、と思ってましたよ、ええ…。
「お客様が独自に調べられた、ネットで動作しているという件なのですが、メーカーも一応同じ規格の製品としている場合であっても、製造されたロットによっては違うチップを採用しているケースもあり、その組み合わせで今回のような問題が出ている可能性があります」
 ああ、そうだね…ええ、そうですよ。それは言われなくてもそういう事がある事ぐらいは解ってますって…。
「今回検証調査という事で製品をこちらにお送り戴きましたが、こちらでも問題を再現する事ができませんでしたので、とりあえずこちらからお戻しさせて頂く事になりますが、製品はとりあえず新品と交換させていただきます
 何だと!?
 問題がないのに新品と交換って…ある意味リスキーな事をするなぁと思わなくもない。
 だって普通に動作する事が解ってるものを送り返した方が、安心できると言えないか?
 新品をこちらに送り返してきて、またそれを使ってみたら初期不良だった、なんて可能性がゼロとは言えないだろうに…。
 結局新品を送り返してくるというこの結末、そこからいくつかの可能性を邪推してしまうのだが…。

 邪推その1。古いマザーボードをやめて、新しいマザーボードとそれに組み合わされるCPUを買いなさいよ的アプローチ。
 要するに、ツクモとしては新しいプラットフォームへと移行させようという腹づもりなのではないか? という邪推である。
 …ホントはそうしたいんだよ、ええ orz
 今ならCore i7&Z77チップセットくらいがちょうどいい感じ。ツクモとしては、問題があっても新品に交換する店だから、乗り換えの時のパーツもウチで買ってね的な宣伝にもなるだろう。戻したメモリはツクモのオリジナルブランドPCのメモリにでも使えばいいワケで(ちょっと高級かもしれないが)、そうして商品サイクルさせているのでないか?
 邪推もいいところだが。


 邪推その2。ホントは検証した結果、初期不良だったが、ノーブランドではない、UMAXというちゃんとしたメーカー製メモリにあって初期不良というのはイメージが悪すぎる。だからとりあえず問題は出ていたが闇に滅して新品に交換してしまえ!的アプローチ。
 メモリは本来とてもデリケートなパーツで、静電気ですぐに飛んでしまうくらいのパーツ。だから初期不良等があっても私的にはしかたがない…と思う所もあるのだが、それらをちゃんと検査した上で出荷しているのがメーカー製メモリである。それが初期不良となるとメーカーのイメージにも関わる問題。だからメモリメーカーからそうした交換規定が出されている可能性があるのかもしれない。…もちろん邪推だが。

 邪推その3。検査したメモリ、ブリスターパックに戻してそのまま返すのは手間的に面倒だから、出荷セクションに依頼して通常の商品発送のラインに載せてしまえばサポートはそれ以上手をかけなくて済む的アプローチ。
 まぁ…これはもちろん店側がそうした対応をしても問題なし、という事にしていないと、担当では判断できない事ではあるのだが、サポートという専門部署が発送を行うよりも出荷部署が発送する方が効率がいい、という考え方。ちなみに交換したメモリはメーカーに戻して、再度検査の後に通常製品へと生まれ変わる…というサイクルが確立していないと、こういう事はできないとは思う。でも出来ている可能性も否定できない。

 と、3つくらい可能性を考えてみたが、どんなに考えても新品で戻してくる意味がよくわからない。メーカーにとってもショップにとっても、メリットらしいメリットが思い浮かばない。思い就く人はぜひ教えて欲しいものである。

 こんなメリットにならない事をするのに、もう一つ、私が邪推してしまうくらいの事をツクモのサポートから電話言われたのである。
 私は今回の動作検証をお願いする時、予めメールで言われていたことがある。
「動作検証後、問題がない事が判明した場合は、検査料として2,500円が必要になります」
 そう、つまり初期不良品なら当然無料で交換対応になるが、検証しても問題がない良品である場合は、当然その検査にかかった人的費用を負担しなければならないのである。
 もちろん、この事は私も当たり前だと思っている。そもそも私の相性問題かもしれないのである。それが理由の時、ショップには何ら落ち度はない事になる。
 今回、検証した結果はシロ、つまり良品だったわけだから、私は2,500円をどうやって支払えばいいのか、電話で聞いたところ…
「一応サポートがメールでそのお知らせをしましたが、そちらのお振り込みやこちらの入金確認など手間がいろいろとかかるので、検査料は不要とさせていただきます」
 (゚Д゚)ハァ?
 まぁ確かに入金確認とか手間がかかるのはわかる。でもそれが業務でないのか?
 品物は新品にして検査料も不要…。これを素直に「ありがたや」と思える程私はお人好しではない。
 何か裏がある…そう思ったからこそ邪推したのである。

 とりあえず品物は火曜日に戻ってくる。新品で…。
 戻ってきたら…もう一度動作確認だけしてみようかと思っている。
 場合によっては…動くかもしれないし、ツクモのサポートが言っている事が間違いなく、本当に相性問題かもしれない。
 ただ、今回の一件で何が真実なのかが見えにくい事は間違いない。
 もう一度自分の目で確かめるしかあるまい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. うめー より:

    ツクモのサポートの不思議さはオイラも経験があります
    数年前にツクモでノートPCを買って光学ドライブが上手く認識されなかったので
    初期不良ということでツクモのサポートに持ち込んで
    修理依頼をしました。
    サポート窓口で不具合箇所の確認をしてPCを一旦預けて
    数日後に修理から戻ってきた時に一緒に添付されていた
    明細書には「交換部品:電源コード」とだけ書かれていて
    不具合箇所の光学ドライブは記載されていない。
    でもノートPCを起動してデバイスマネージャーで確認すると
    修理依頼前のドライブとは別のドライブに交換されていた…
    ドユコトー?
    まぁオイラとしては不具合も直っていたし、この事をツクモに問い合わせるのも馬鹿らしいので捨て置いたけど
    ツクモのサポートはミステリーだぜぇ~。

  2. 武上 より:

    まさにナゾ対応である。
    というか、黙ってればバレないとかそういう事でそういう対応にしたんだろうか?
    でも、交換したサポートはもちろんパーツを消費しているワケで、何で帳尻を合わせているのかナゾでしかたがない。
    今回の私の件も、使用済みの私のメモリは最終的にどうするのかが気になってしかたがない。
    ツクモの中の人、教えて?(爆)

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