春のヘッドフォン祭

今年もこの時期がやってきた。

パン祭じゃないよ?

春といえば…ヤマザキ春のパン祭というぐらい、このイベントはよく知られたものになったが、私にとってはコチラよりもフジヤエービックが主催する「春のヘッドフォン祭」の方が気になるイベントだったりする。
まぁ…パン祭も嫌いじゃないけどさw

この「春のヘッドフォン祭」は、毎年GW時期に行われるイベントで、東京中野の中野サンプラザで開催される。
AV機器メーカーが最新機器や開発中の機器を展示し、今後の音響シーンに登場するであろう製品を公開するイベントで、登場する機器はどちらかというとハイエンド製品ばかりで、とても私などでは手がでない製品ばかりではあるものの、それらを試用するチャンスもあったり、またその最新機器の廉価機器が今後発売される可能性もあったりと、中々にして面白いイベントである。

春のヘッドフォンまつり2016
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes_sale.php

個人的目玉はKORG

今回の春のヘッドフォン祭2016で、私が個人的に注目しているのはKORGである。
KORGは2015年1月に、ノリタケカンパニーリミテドと音楽機器用の新しい真空管“Nutube(ニューチューブ)”を共同開発したと発表した。らしくないけど…新型真空管真空管特有の豊かな音を持ちながら、省電力化や小型化を実現した…というこのNutubeは、ノリタケ伊勢電子が製造する蛍光表示管の技術を応用して作られている。
音楽関係での真空管といえば、デジタルにはない柔らかさや暖かさがある音を提供する…などと言われているが、楽器や再生機器がデジタル化している今、デジタルとアナログの間にあってなかなか利用されにくい所もある。
発表されたNutubeは基盤に直付けが可能で、消費電力も従来の真空管の2%程度で動作し、連続期待寿命3万時間という耐久性もある、実に魅力的な新型真空管だという。

そんなNutubeを採用した製品を、KORGは2015年の発表を目指すとしていたのだが、今回の春のヘッドフォン祭2016で、オーディオ用ハイブリッド・パワーアンプの試作機を展示するというのである。
ぜひ見てみたい…というのが本音で、どんな音が出てくるのだろう? と気になっている。
まぁ…実際は搭載製品を購入する事など出来はしないだろうが、Nutube搭載ヘッドフォン・プリアンプ試作機も展示予定だというし、KORGは結構本気で攻めてくるのではないかと期待している。

他メーカーも気になる

もちろんKORG以外にも気になるメーカーはたくさんある。
ゼンハイザーは、2016年中に発売予定としている真空管搭載コンデンサ型ヘッドフォンシステム“HE-1”を展示してくるし、テックウインドでは、世界初のアンビエント型(開放型)ユニバーサルイヤフォンである“AM Proシリーズ”を出してくる。
普段あまり見ない機器がいろんなメーカーから出てくるという事もあって、見所は実に多彩である。

この春のヘッドフォン祭2016は、入場無料という事もあって、開催される2日間は結構な人が出入りする。
音響に興味のある人であれば、誰もが一度は行ってみたいと思うイベントである。
もし気になるようであれば、4月29日(金)か4月30日(土)の2日間に一度中野サンプラザに出向いてみてはどうだろう。
…私はちょっと行けそうもないのが残念で仕方ないのだが(-_-;)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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4 Responses

  1. アバター画像 ruser より:

    おー、面白そうな真空管ですね。
    これで(比較的)安価ならヘッドホンアンプ欲しいなぁ。
    最近カメラだけで資金が尽きてるので手が回りませんが。

    ゼンハイザーの真空管搭載ヘッドホンもどんな音出すのか気になります。
    あと、見た目も。
    ハウジングに垂直に真空管が突き立ってて、電源入れると光るに違いない!(爆)

    • アバター画像 武上 より:

      ゼンハイザーのHE-1、真空管は別にヘッドフォンに入ってるわけじゃないぞwww
      ちゃんと箱型ユニットがあって、そっちに入ってたハズ。
      音は異次元クラスらしいけど…実際に聞いてみないとわからないけどね。

      OPPOも気になるメーカーで、平面駆動のヘッドフォンPM-1の音も聴いてみたいなぁ、と。

      まぁ、全て金がなくてどうにもならんけどね(-_-;)

  2. アバター画像 ruser より:

    ゼンハイザーのオープンエアーで、当時フラッグシップだったヘッドホンを試聴した事ありますが、聴かなきゃ良かったと後悔しました。
    その後試聴した1~2万クラスのヘッドホンの音に艶が無いように聞こえちゃって試聴になりませんw
    音でビックリしますが、値札見て更にビックリ。
    あのクラスはオーディオマニア用ですね。他に金のかかる趣味を持ってる人は聴かない方が余計なストレス溜まらなくて吉だと思います。
    勿論私も聴いたらダメですw

    • アバター画像 武上 より:

      ゼンハイザーのオープンエアーのフラッグシップで超有名なモデルは…多分HD650じゃないかな。
      このBlogのオススメ商品Np.5に入れてるヤツね。
      今はその上位にHD800とかあるけど、未だにHD650を聞いてもスゴイ音するから…。
      HD650は定価で6.5万円くらいで、今なら5万円を下回るぐらいで買えるんじゃないかな。
      …それでも高いけどw

      ま…カメラも高く付く趣味だけど、オーディオはその上を行く趣味だと思う。
      まさに底なしだから…。

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