Vistaに乗り換える頃

 今現在、私の状況としてハードウェア的に新PCへ乗り換えなければならない時期に来ている。
 もちろん予算の都合でそれすらままならない状況なのだが、仮に新PCを導入したとして、それにインストールするOSは何が良いのだろうか?と考える時がある。
 


 今現在、最新のOSはもちろんWindows Vistaになるわけだが、Vistaにはいろいろな問題がついて回る。
 もちろん、発売当初よりはずっと改善されているだろうし、今Vistaを使い始めても困らないケースもあるだろう。
 だが、それでもWindowsXPで使用していたデバイスやアプリケーションの中には依然としてVistaに対応していないものもある。
 これが、今現在Vistaを導入しようかどうしようか?と悩んでいる人の最大のポイントだろうと思う。
 だが、ちょっと待て。
 今話に上っているVistaは、次世代OSと呼ばれるモノなのか?
 たしかにReady Boostなどの技術は新しいし、高速化技術として魅力のあるものだとは思う。
 しかし、実際はVistaを導入してもWindowsXPと何ら変わらない状況にあるのではないだろうか?
 Vistaを導入したメリットは一体どこにあるというのか?
 多分、WindowsXPでも十分だと考える人は多いはずだ。
 そこで私は一つ考える。
 Vistaを導入する時は、私なら多分64bit環境に移行する時じゃないか?と。
 今のメモリ価格から考えると、4GBを搭載する事はそんなに難しくはない。
 3,000円台に突入した1GBメモリなら、16,000円弱で4GB搭載できる。
 が、今の32bit環境だと3.2GBくらいしか認識しない。32bit環境の限界だからだ。
 せっかく大容量のメモリを搭載できる状況にありながら、32bitOSだとOS側が大容量メモリを許容しないというのは、ある意味本末転倒じゃないだろうか?
 ハードウェアの供給状況は、もう64bit環境にいつ移行しても問題ない状態にある。
 となれば、やはりVistaの導入は64bit環境への乗り換え時に行うのがベストのような気がしてならない。
 残念ながら、アプリケーションレベルでの64bit化対応はかなり進んではいるものの、デバイスドライバの対応はまだまだ不完全らしい。
 せっかくOSが新しく普及しようというのだから、今の時期こそ64bit環境へと移行する良いチャンスのよう思えてならない。
 もっとも、ユーザーレベルでの64bit化は、今のところメインメモリ容量以外にメリットがない。
 むしろ、デバイスドライバがないという事でデメリットしか見えてこない。
 だから…というワケではないが、今の時期は64bitドライバが充実するのを待つ時期だと思っている。
 そして私がVistaを導入する時は、まさにOSを64bit化するときと同じだ。
 32bit環境は、WindowsXPで十二分なのだから。
 Vistaを導入しようかと考えている人も、もう一度Vistaの利点を考えてみると良いだろう。
 Vistaによって得られるモノ、得られないモノ。
 Vistaによってメリットになる事、デメリットになる事。
 それらを考えた先に64bit化がチラついてくるはずだ。
 CPUもメモリも、64bit化に対して既に準備できている。
 乗り換える時期は、それと同じタイミングがベストではなかろうか?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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