常時接続型PCの必要性

 常時接続型PCと聞くと、多分大多数の人はネットに常時接続できるPCという意味で捉えるのではないかと思う。
 間違ってはいないとは思うが、私の言う常時接続型PCというのは、常時起動していて常時ネットに接続されているPCを意味する。
 要するに、ファイルサーバみたいなPCである。
 そして…多分普通に生活している人にとっては、そんなファイルサーバのようなPCは必要ない。
 P2P型PCは人によって活用する幅があるかもしれないが…。
 そんなファイルサーバだが、私も過去設置していた事がある。
 そして今、そんなファイルサーバ(今度はP2P型)をまた立てた方がいいのかもなぁ…なんて思い始めた。
 知人が立てていたファイルサーバの中身の更新が止まってしまったからである。


 昔、まだ私が自宅サーバを運用していたときの話だ。
 あの時は自分でドメインを専用に取得し、そのドメインでFTPファイルサーバとWebサーバ、そしてメールサーバの兼用サーバをネットに公開していた。
 もちろん、誰でもアクセスできたのはWebサーバのみであり、FTPやメールは限られた人のみが利用するというスタイルだった。
 なぜこんな自宅サーバを公開していたのかというと、それは正に仕事用。
 仕事柄、デジタルデータを頻繁にやりとりする必要があったのだが、会社からそうしたファイルのやりとりを円滑にするための専用サーバをもらえるはずもなく、かといって当時は宅ファイル便みたいなサービスが充実していなかった等の理由で、自分個人で自宅サーバを立てざるをえなかったというのがその一番の理由であった。
 しかも当時はノートPC等の省電力型でサーバを作っていたワケでもなく、普通のデスクトップ型自作PCをサーバに割り当てていたため、毎月の電気代も結構かかっていた。維持費は高かったと言わざるを得ない。
 その仕事を家庭の事情で辞めなければならなくなった後、すぐにサーバ運用をヤメテもよかったのだが、残念ながらそうも行かなかった。
 一応サーバのデータは前の会社にすべて置いてきたのだが、前につきあいのあった開発会社等との、純粋にデータをやりとりするスペースがないという理由で、ウチのサーバをしばらく使わせて欲しいと言われたのである。もちろん…無料で、だ。
 維持費かかるのは分かってはいたが、断ると業務に差し支える事も分かっていたし、個人的にもサーバはそれなりに活用していたため、2年以上、サーバを運用しつづけた。
 
 その後、ホントに利用する幅が狭くなり、必要性が薄れてきた事もあって、サーバ運用を辞めてしまった。
 持っていたドメインは知人が譲って欲しいと言っていたので、ドメイン移管して譲り、私は普通のPC運用しかしない人になった。
 その知人が私の代わりにサーバの運用を始めていたため(譲ったドメインでの運用に変わった)、私はそのファイルサーバを使わせてもらう事になり、私はサーバ管理者からただの使用者へと変わった。
 PCが落ちないか心配する事もなくなり、またPCも常時起動させなくなったため電気代は随分と少なくなった。
 だが、その知人がしばらく出張に出るという事でサーバの中身が数ヶ月にわたって更新されない状態になる事となった。
 私自身の常時接続型P2Pサーバの必要性がどの程度なのかという問題は残るが、それでもある程度は必要な気がしている。
 消費電力の問題点から、旧来のシステムを掘り起こして活用…というワケにはいかないだろうし、そうなると安価で省電力型のPCが一台必要になる。
 最近のトレンドで言うならば、Celeron Dual CoreやPentium Dual Core、もしくはAthlon X2やAthlon64 X2の低クロック版がその候補になるだろう。
 それに組み合わせるマザーボードやメモリ、HDDもそれなりに必要になるが、OSは自前のWindows Media Center Edition 2005があるため、それを使えば問題ないだろう。
 予算は…3万円くらいで何とかなるんだろうか?
 いや、その前にその予算が私に出せるのだろうか?
 安易に常時接続型PCが必要かもとか言ったが、必要である事とそれが可能であるという事は一致しない。
 ん~、難しいのかもしれないなぁ…

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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