プロとアマチュアの垣根が消える

ニコニコ動画が登場してから「○○を演奏してみた」とか「○○を歌ってみた」とかいう投稿動画が増えた。
いや、正確にはYoutubeの頃からあるのだろうが、評価のされ方はニコニコ動画の方が激しいのではないかと思う。
ニコニコ動画では“一人で情熱大陸とかセッションしてみた”という動画が累積再生ランキングに入っているほどであり、演奏してみた系の動画は完全にその市民権を得ているように思う。
そんな中、私の中で「これはスゴイ」と思った動画があったので紹介。
maruさんというエレクトーンを演奏する人で、映画音楽やゲーム音楽を演奏した動画を公開している方である。
私が演奏を見た曲はおなじみのドラクエ4のものだが、オーケストラだから比較的再現しやすいとはいえ、その音色のセレクト、セッティングなどココまで再現できるのか?と思えるほど素晴らしい。
そしてその足捌き。ベース系の音を鳴らしているのだが実に見事だ。
CD音源を再生してるだけじゃないの?なんてニコ動ではコメントされてたりもしたが、明らかに演奏ミスをしている箇所があり(ジプシーダンスの辺りがわかりやすい)、明らかに直に演奏している事がわかる。
この演奏者と同じような動画を投稿している人がもう一人いるのだが、私はこの人の才能にスゴイものを見た。
その理由は…


その前にとりあえずオリジナルを貼っておく。

さて、この人の才能にスゴイものを見たというその理由だが、上記リンクのオリジナルを再生すると、この人のマイリストへのリンクが貼られていると思う。
http://www.nicovideo.jp/mylist/3894886
この中に“ドラクエ 「序曲」を(後ろ向きで)弾いてみました”というのがある。

これを見てもらえばわかるが、その発想というか技術というか、全てにおいて常人と何か違うものを感じたのである(爆)
いや、笑い話でなく、ホントにスゴイのだ。
こういう人が認知されていく世界がネットの世界であり、こういう動きがプロとアマチュアの差をなくしていき、コンテンツを作るのがプロの仕事ではなく、アマチュアのアイディアをカタチにしていくのがプロの仕事という、コンテンツメディアの根本を変えていく原動力になっていくのではないかと私は感じている。
時代は確実に変化している。
特にコンテンツを生み出していく世界は、まさしくプロとアマチュアの垣根などなくなりつつあるのだ。
才能を試してみたいという人はどんどんチャレンジだ。
今はそれが許される時代なのだから。
※とりあえずコレも紹介しておく事にする。

それと…今回紹介した動画の演奏者maruさんが使ってるエレクトーンだが…調べたらコレだった。
https://yamaha.io/3Ilu1qU
フットペダルの数や位置から類推すると…どうもカスタムモデルと思われる。
その価格…実に1,081,500円(爆)
VA音源やオルガンフルート機能を実装した、ほぼプロ仕様と言える。
VA音源はYAMAHAが開発した管楽器の音源で、通常のアナログシンセなどにプリセットされている管楽器系の音から比べて明らかに艶のある本物の音が出る事で有名だ…ま、サンプリングだろうから本物なのは当たり前だが…。
こんなスゴイエレクトーンを所有しているという事は、maruさんはどうやらプロかセミプロと見て間違いない。
案外、YAMAHAピアノ教室の先生だったりして…w

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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