普及台数からすれば当たり前の事かもしれないが、SCEはPSPに注力しはじめた。
先日から書いているようにPSP Goが発表となり、そのソフト展開の方法がパッケージソフトからダウンロードコンテンツへと変わっていく片鱗が見えてきた。
そしてそれを裏付けるかのように、今度はPSPの開発ツールが値下げされた。
従来のPSP開発ツールは50万円ほどかかっていた。
今回、その50万円を15万円へと引き下げ、参入メーカーを増やす方向にシフトしてきた。
さらに、開発したソフトの品質チェックに使うテストツールも値下げし、15万円から10万円となった。
要するに新規参入する場合でも25万円あればとりあえず開発ツールが手に入ることになったわけである。
また、こちらの方が魅力的に映るのかもしれないが、ソフト製作時のライセンス契約から販売までのプロセスも従来より簡素化したそうである。
幅広い開発者がより自由な発想をもってコンテンツを制作できる環境を構築するというコンセプトらしい。
…この方針、いよいよもってAppleと同じベクトルである。
この流れは素直に喜ばしい事と言わざるを得ない。
ハードウェアにはソフトウェアが必要なワケで、その開発ツールが安価で入手できる事により、よりソフト開発環境の間口を広げるというのは、常套手段だからだ。
だが、これにより品質の良くないソフトが流通する可能性もあるわけだが、逆を言えばそれに固執すると良ソフトを逃すことになる。
また、間口を広げる事はより多彩なソフト開発へとつながるため、従来と全く違った方向性のソフトが生まれる可能性がある。
PS1の時、Xiというサイコロを使ったゲームが発売されたが、あれは大学生が発案したパズルゲームで、あの発想はゲーム企画屋ではなかなか生まれないものである(私はそう思っている)。
ニンテンドーDSのソフトも、新しい展開にコマを進めた事で販売拡大へとつながったワケだが、PSPは今になりようやくその方向へとシフトし始めた。
ちょっと遅すぎるぐらいだが、これから勝負という事だろう。
ただ、残念なのは、この流れがPSPに止まってしまっている事である。
本来、このような開発ツールの値下げなどによるソフト拡充展開は、PS3にこそ必要な展開である。
PS3は本来であればもっといろんな方向に進展してしかるべきハードである。
それが今のような形で止まってしまっているのは、ソフト開発の敷居が未だに高いからであり、その敷居を低くしないことには良作が生まれない。
特にBlu-rayというメディアをもつPS3はその開発リソースが問題となる。
ただ闇雲に開発資金を投入できるなんて時代はとっくに終わってしまっているため、その辺りをメーカーであるSCEが整備しない事には、底辺まで開発に携わることができない。
良作を生むための投資…それがSCE内でどこまで許されるかというところにその許容値があるわけだが、その閾値を下げる事がPS3拡充の第一歩ではないかと考える。
名作が生まれない事には、ウチのPS3はホントに高級なボイスチャット機になってしまうため、ここら辺の改善を何とかしてほしいものである。
サードパーティーにとって開発しやすい環境を整えて活性化するやり方は初代PSがセガサターンに差を付けた時と同じですね。時代が違うとは言えこれで更に活性化してくれると良いのですが。
PS3はまだ先が見えない状態ですが、E3でFF14が発表されました。プラットフォームがPCとPS3らしいので、一応期待してます。稼働予定は来年ですがw
返信
FF14に関しては期待していいのか悪いのか…
ビックタイトルである事は確かなので、起爆剤にはなると思いますが、起爆剤になると思われていてコケた「白騎士物語」という前例もあるので、今の段階ではたとえFFといえども安心はできないでしょう。
個人的には、ぜひモンスターハンターシリーズをPS3に出して欲しいという事。
別に新作でなくてもいいので、モンスターハンターのリアル映像をPS3で極限に再現できればかなりの起爆剤になるんじゃないかと思う。
間口の広いモンスターハンター系なら、PS3が浮上する可能性もあるかも…
返信
モンスターになってハンターを狩るモンスターハンターハンターが出たりしてw
冗談はさておき、ずっとPSシリーズで発表されていたMHをWiiに取られたのは痛恨ですよね。
PS3持ってて良かったと思える日はいつになるやら…。
(個人的にはアホPTとACで元を取ったと言い聞かせてます…)
返信