新型PS3、発売か?

 随分と前から噂はあった。
 PS3の値下げが行われるとか行われないとか、そういうのも含めてである。
 もともとPS3はそのスペックから比較した価格において安い買い物であっても、絶対価格が高すぎてなかなか普及しないと言われ続け、挙句の果てにはコレが原因でXbox360、Wiiとの戦いに敗れたとまで言われていた。いや、実際性能ではダントツなんだろうが、ハードは普及しなければソフトが発売されず、またソフトが発売されなければハードは普及しようがないのは紛れもない事実だ。
 だからPS3の廉価機がいつ出ても不思議でないし、まして値下げが敢行されても不思議ではなかった。
 ところがどのゲーム系展示会でも公式にはPS3の新型の話や値下げの話は全く出てこず、強気のSCEと言われていた。
 このままの状態を続けるのはジリ貧になるだけでは…と私含めたくさんの人がそう考えていただろうし、今でもそう思っている事だろう。
 で、その状況を打開しようとSCEも動いていたのだろうか、ドイツのAmazonのサイトに“PlayStation 3 Konsole slim”という新商品が登録されていた事が判明した。
 当然、発売日や価格の情報はまだ未掲載だが、その存在は確実と見ていいのかもしれない。

 ちなみにこの画像はあくまでもダミー。
 ホントにこんな形になるわけじゃないのであしからず。


 それとPS3に関して興味深い話がある。
 ちょっと前からPS3本体の出荷がピアノ・ブラックのみになっているようで、セラミック・ホワイトとサテン・シルバーは事実上の廃盤になっている様子。
 さらには7月末にはピアノ・ブラックも出荷停止になったとかいう話もあり、この夏休みという売り時に全くあり得ないような出荷調整が行われている可能性があるらしい。
 売り時を逃すなんて事は今のSCEでは考えにくいため、ここはやはり何かしらのアクションがあると見て間違いない。
 ちなみに情報源はココ。
Gigazine
ソニーが日本国内でもPS3の出荷を停止、ついに大きな動きか

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090731_ps3/
 また、ソニー副社長の大根田氏がPS3の製造コストを約70%削減した事を明らかにしている。
 これが事実なら廉価機の投入は間違いないと考えて差し支えないだろう。
 日本での登場がいつになるのかはわからないが、年末くらいからは何かしらの形がみえてくるのかもしれない。
 さらに面白いのは、PS2との互換機能を持っていない40GBモデルや80GBモデルでPS2のソフトを動作させる特許をソニー・コンピュータエンタテインメントが取得したという事。
 これはPS3のCell Broadband Engine上でPS2のEmotion EngineとGraphics Synthesizerをエミュレートし、画像データをPS3上のRSXに転送する仕組み。
 これは2007年に英国で出願したものと同じものという事だが、日本でも取得したという事はいよいよ現実味が出てきたという事かもしれない。
 こうしたいくつかの情報を統括すると、どう考えても新型、少なくとも廉価機は登場してきても不思議ではない状況だ。
 Xbox360はコピー対策された個体が発売された途端に本体の売り上げが急減しているという話もあり、PS3が追撃を開始するにはタイミングとしても悪くない。
 もっとも、すぐにPS3の新型(もしくは廉価機)が登場するワケではないだろうから、周辺の事情は問題ではないのかもしれないが、今年の年末くらいにはそういう話題があるのかもしれない。
 ま、新型といっても、多分価格的に高性能機の登場はあり得ないだろう。
 むしろいろいろな機能やデバイスを切り離した廉価機になるだろうから、今PS3を持っている人は落胆する必要もないだろう。
 私はこれからPS3の猛追撃があるものと信じている。
 これだけの性能をこのままにしておくのは勿体ない。並列化プログラムはこれからが本格的な展開を見せる時期なのだから、PS3はまさにこれからのハードだと思う。
 この情報たちが良い結果をもたらす事を期待しよう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    携帯機では販売台数でDSに負け、据置きではXBOXに負けているSONYがこのまま黙ってるとは思えないので、年末のクリスマス商戦でPSPGoと一緒に何らかの攻勢があるんじゃないかと思います。
    PS3ユーザーとしては是非とも挽回して欲しいですね。
    この新型(廉価版?)の噂が本当なら大型タイトルと連携して一気に普及………は難しいですかw
    DS(持ってるけど)やXBOXよりもPSPとPS3を選んだ私にとって朗報であって欲しいですね。(^_^)
    あと、個人的にはPS2エミュレータ機能は欲しいですね。
    ソフトが少ないPS3でも、PS2のソフトが動くなら買っても良いというユーザーもまだいるだろうし。

  2. 武上 より:

    PS3の巻き返しはこれからではないかと思います。
    というか、並列処理に関してハードウェアが先行したが故にソフトウェア側の対応が今ようやく見えてきたという事かもしれません。
    単純に考えて、PS2の性能をCellの上でエミュレーションできるぐらいにプロセッサ性能を引き出すことがやっとできるようになったという事なのかもしれません。
    …いや、できてないのかもしれませんが。
    という事は、同時にCellの性能ってどれだけなんだろう?と思うわけですよ。
    今でもある程度の凄い処理はできるのは分かってますが、エミュレーションでPS2の処理を単一の半導体が処理できるとなるとその性能は…考えただけでも何かスゴそうな気が…。
    何はともあれ、これから先に発売されるタイトルに見込みがあればまたまだイケそうな気がします。
    というか、イッてくれ(爆)

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