最近のPCはハイエンドとローエンドの差が著しく激しい。
Atomコアなどがネットブックという分野を開拓した頃から、ローエンド性能はAtomコアが基準になっているが、一方ハイエンドはIntelで言えばCore 2 QuadからCore i7へと移行し、より新しい方向へと進んだが、それがハイエンドとローエンドの差をさらに広げたように思えてならない。
性能の差が開きつつある中、PCそのものの大きさもかなり変わってきていて、今まで標準だったATXからmicroATXが当たり前の市民権を得、そしてさらに小さいMini-ITXが台頭してきた。
もちろん、当初のMini-ITXボードはその面積の狭さと搭載できるパーツの問題から性能的にAtom系のコアを載せざるを得ないような製品が多かったが、最近のMini-ITXはそうした制約も徐々に少なくなってきて、こんな製品も投入されるようになった。
LGA1156ソケットを搭載したMini-ITXマザーボードで、チップセットはP55という、まさにハイエンドに位置するチップセットを持つマザーボードである。
価格的には2万円弱と安くはないが、性能もメモリスロットとPCI Expressスロットが少ないというだけで他性能はATXマザーと分からない。だから価格的にP55チップセットのATXマザーと比較してもそんなに高いわけではない。
当然だがビデオ機能は内蔵されていない。そのあたりもATXマザーと同じだ。
Monthly Archive: 12月 2009
FF13、初回180万本は多すぎるのでは…
FinalFantasy13が発売になった。
2500台のPS3を調達した米空軍
アメリカ空軍が2009年にPS3を購入した。
連邦政府の発表によると3月に300台、11月に2,200台、総計2,500台を購入したそうである。
何故アメリカ空軍がPS3を大量購入したのか?
当然、米兵の娯楽、福利厚生の為ではない。
合理的でいかにもアメリカ人らしい発想での購入なワケだが、その使用目的は各種の軍事シミュレーションの演算の為、との事である。
どういう事かというと、利用するのはPS3に搭載されたCell Broadband Engine(以下Cell B.E.と略)コアであり、その並列処理性能を格安で利用する為である。
スーパーコンピュータ。
日本でもつい最近、スーパーコンピュータの開発予算を捻出するにあたり、税金投入の事業仕分けが行われたワケだが、その時の予算額は268億円(2010年度予算概算要求)。
それに比べ、PS3は1台日本円にして29,980円、2,500台だとすると57,450,000円、米国で考えるなら1台299ドル、2,500台だと747,500ドル(1ドル=90円で計算すると67,275,000円)になり、268億円と比較して約398分の1の価格となる。
また比較対象を一般的なCell B.E.搭載サーバーでシステムを組んだ場合としても、PS3を使用すると約10分の1のコストで同等の性能を実現できると言われている。
これら2例で考えても、PS3を利用するという事が如何に破格かは一目瞭然である。
E-P1とE-P2は似て非なるモノ?
オリンパスから発売されているマイクロフォーサーズ規格のデジカメ、通称PENこと“E-P1”は発売してから半年経たずして上位機種の“E-P2”が発売された。
E-P1を購入した人からすると、かなり納得できない部分も多々あるとは思うが、E-P2の登場によりEVFを使った撮影が可能になるという、オリンパスのマイクロフォーサーズ規格のデジカメとしては幅がより広がった結果となった。
ただ、E-P2にはE-P1よりアートフィルターが2種追加になっていたり、i-FINISHという仕上げ系の仕組みを取り入れたりと、ソフトウェアによる強化部分もある。
ソフトウェアで対応できるならE-P1にもファームウェアアップデートで簡単に追加実装できるだろう…とE-P1所持者の殆どは思ったのではないかと思う。
どうやら、その動きではあるものの、単純には行かないようである。
個人的にはこのE-P1のスタイルがとても好きなのだが…
機能を考えるとE-P2の方がかなりイイ感じ。
実に悩ましい話である。
XPでは性能を発揮できないHDD
先週のアキバで“XPではフルに性能を発揮できないHDD”が発売された。
Western Digital製の3.5インチHDD“WD10EARS”がそれで、最新OS向けのフォーマット技術である“Advanced Format Technology”が施されている。
このAdvanced Format Technologyは、物理セクタあたりのデータサイズを従来フォーマットの512バイトから4,096バイトに拡大する事で記録密度を向上させる技術で、次世代OSには採用されているフォーマットの事。
通常では512バイトセクタの前後にリードイン、セクタギャップ、ECC(エラー訂正符号)が付加される物理構造を採っているが、Advanced Format Technologyでは物理的なセクタ長を4,096バイト=512バイト×8個分に拡大している。この物理上の1セクタ(4,096バイト×1)を論理上の8セクタ(512バイト×8)としてエミュレーションして、削減された(7個分の)リードインとセクタギャップ分で容量効率を上げている。
この手法により7~11%の容量を節約でき、セクタあたりのECC増加によりエラー訂正率も50%向上させる事ができる。
効率もさることながら、何よりもエラー訂正率が向上するという部分には相当のメリットがある。
だが、このAdvanced Format Technologyに対応しているのはWindows Vista/7であり、XPでは性能を発揮できないばかりか、性能低下となってしまう。
今回のこの製品をWindows XPで使用する場合は、Western Digitalから設定を変更するUtilityが公開されている為、フォーマット前にそれを使ってXPに最適化する必要がある。
今後、このAdvanced Format Technologyに対応したHDDは増えていくと言われていて、HDDの業界団体であるIDEMA(International Disk Drive Equipment and Materials Association)は4,096バイトセクタを「BigSector」として提唱し、2011年に移行することを発表している。
今後、32bit OSのWindows XPなどはHDDを増設する際にはフォーマット前の“ひと手間”が必要になっていく。
早いところWindows 7に移行しろ、という事かもしれない。多分、そういう事なのだろうと思う。
遺伝子操作で生まれたマウス
12月12日、共同通信の報道によると「河野友宏東京農業大教授と川原学佐賀大准教授が、雄が全く関与せず、2匹の雌の卵子から誕生させたマウスは、通常の精子と卵子の受精を経て生まれたマウスより1・3倍長生きだとの研究を12日までにまとめた」そうである。
1・3倍というのが1.3倍という意味なのかどうかはこの文面からハッキリわからないが、多分1.3倍だという意味ではないかと思う。
この実験マウスは体重も通常のマウスの3分の2しかなく、また免疫機能が強いという事で、個体としての強さも持ち合わせているように思われる。まぁ、体重が少ない事は強さではなく逆に弱いという側面もあるわけだが、スリムである事が体の動きに対して有利である事は間違いない。
同教授・准教授は「哺乳類で雌の方が長生きなのは、精子の遺伝情報が寿命にマイナスの影響を与えているためかもしれない」と話す一方で「寿命には多様な側面があり、人間にも当てはまるかは分からない」とも話す。
要するに今回の1.3倍長生きという説はおそらく平均的な結果によるものと思われるが、平均的であろうと標準よりは長生きだという結果は無視できない。
元々、哺乳類には父母のどちらから受け継いだかによって働いたり働かなかったりする「インプリント遺伝子」というものがあるが、同教授・准教授は、卵子の遺伝子を操作し、精子から伝わった場合にだけ働く遺伝子のうち、胎児の発育に必要な遺伝子を働くようにした「雄型」の卵子を作製、その核を別の卵子に入れてマウスを誕生させる方法を開発した。これを「二母性マウス」と名付け、最初のマウス「かぐや」の誕生を2004年に発表したのだが、今回の研究結果はこの「かぐや」などの結果から導き出されたものだろうと思われる。
情報元:47NEWS
Windows7への適応性
突然、Windows7に移行したくなった。
そろそろFermiが見える頃?
先日、Larrabee計画が一旦破棄されたという事を書いた。
もちろんこれは計画の後退というだけで計画そのものが破棄されたものではない。だが、Intelがグラフィックス分野に再び乗り込んでくる時期が遅れる事は間違いのない話で、2大ビデオチップメーカーのNVIDIAとAMDからすれば、一つの脅威が今は過ぎ去ったと言える。
AMDはRadeon HD 5800シリーズで現時点でDirectX 11サポートを唯一行っているメーカーだが、先行した分ユーザーが増えているのは間違いない。残念なのは十分な供給量とは言えない事で、NVIDIAからすれば遅れている現状でのラッキーな側面と言える。
そのNVIDIAは既にFermiという次世代GPUを発表しているが、未だデスクトップ市場の製品の話が聞こえてこない。実際にはいくつかの情報が今年夏前ぐらいから流れているが、公式な発表ではない。
未だ公式な発表がないのは、確定した製品として提供できる時期が見えてこないからなのかもしれないが、そうした流れている情報から次世代製品の形がおぼろげながら見えてくる。
これが次世代GeForceのスペック表らしい。
名称はGeForce GTX 380と360。但し、最上位は385になるという話もある。
日本の製造業の今とこれから
今日はちょっと真面目な話。
いつもがおちゃらけているというワケではないが、今日は仕事…というより自分の仕事にまつわる日本のこれからみたいなものを考えてみる。
私みたいなのですら危機感を感じるのだから、日本の偉い人達はもっと危機感を持ってもらいたいという趣旨の元、不確定情報や予測を交えて書いてみたい。
なので信憑性は低い、という事を先に言っておくし、登場する企業等についても憶測の域を出ない事を明言しておく。
先日、とある顧客企業の人がウチの会社に訪問してきた。
そのとある企業…仮にF社とするが、そのF社の人が深刻な面持ちで来社した。
顧客であるから、この顔はよろしくない話、つまりコストダウンの話なんじゃないかなと予測した。多分、ウチの会社の殆どの人がそう感じたんじゃないかと思う。
ところが、いざ話が始まってみると、それはある意味コストダウンどころの話ではない展開を見せた。
このF社のエンドユーザーは自動車産業のT社なのだが、そのT社からF社が主力展開している商品を完全公開入札に切り替えるような話を切り出されたそうである。
通常、こういう展開になるとコストダウン幅は30%を下らない。製造業においてコストダウン幅は通例では10~15%を頭に、落し所として5~7もしくは8%というところで落ち着く事が多い。
このF社の製品は研究用として使用される消耗品で、民生用として使用される類似品は別の企業が製造しているのだが、なぜその別の企業が研究用で使用される消耗品を製造しないのかというと、研究用は数量が少ない為。研究用と民生用の違いは、製品に開けられている穴径が研究用がより小さく、製造技術レベルが多少高いところにある。だから歩留まりが悪い研究用は製造していないと考えられる。
これが公開入札となると関係企業全てが全製品に関して一律にコストダウン要請を受けたのと同じ事を意味するだけでなく、従来のバランスが崩れる為、同じ事を言っていられなくなるのである。
落札されたヱヴァギターのその価格
先日、Yahoo!オークションで展開されていたガイナックスとFENDER USAのコラボギター2本が落札された。
FENDERのマスタービルダー、ユーリ・シスコフ氏が手がける、ギターとしても一流のその逸品が果たしていくらで落札されたのか?
まぁ、既にご存じの方も多いとは思うが、流石に1,000万円の大台には乗らなかった。
だが、2本あるウチのストラトキャスター(TYPE01)の方は908万円2000円にも達し、テレキャスター(TYPE02)の方でも776万1000円と、実に高額商品まっしぐらな落札価格となった。
ユーリの逸品という意味で高値になるのは予想できたが、ここまでの価格になるとは…というか、これを“分割なしの一括支払い”で購入できるとは何と羨ましい事か。
…なんか私の人生、悲しくなってきた orz
兎にも角にも、ヱヴァという一つのコンテンツから生まれたキャラクター商品の一つには違いなく、キャラクター商品というのはココまでの価値を生み出す商品分野だという事を証明した企画だったように思う。
もう既に美術品とか骨董品とかそんなレベルな感じですな。
既に終了してしまったオークションだが、事実を見たいという人は下記URLで確認するといいだろう。
オークションURL
REI STRATOCASTER(R)TYPE01
REI TELECASTER(R)TYPE02
ATOK 2010はGoogle日本語入力を歓迎?
ジャストシステムが「一太郎2010」や「ATOK 2010」を始めとするオフィス向けソフトを2010年2月5日より発売すると発表した。
一太郎 2010やJUST Suite 2010などは私個人からすると比較的どうでもよい感じ(開発者の方、申し訳ない orz)だが、気になるのは先日公開されたGoogle日本語入力とマトモにバッティングするATOK 2010である。
Google日本語入力に関しては先日も書いたが、一般使用時においてGoogle日本語入力は十分すぎる性能を持っていると思う。
しかし、文章を入力する事が仕事的に多い人や今のネットで使われる言葉に抵抗がある人などには不向きと言わざるを得ない。もちろん後者はサジェスト機能をOFFにすれば使えるわけで、変換精度はMS-IMEよりはずっと上。となれば、Google日本語入力をNGという人は本当に一部の人になってしまう。
そういう人達を前に、今後のATOKがどんな展開を見せるのか?
これはかなり気になる所である。
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