ようやくRemote Desktop環境を構築した

 先日、鎌ステイを購入した際、実はもう2つだけ別のものを購入していた。
 一つはATX電源20ピン→24ピンの変換コネクタで、もう一つはEPS12V4ピン→8ピンの変換コネクタである。
 なぜそんなものを買う必要があったのかというと、実は今のPCの前に使っていたパーツを再利用して、もう1台PCを組み立てる計画を立てていたからだ。
 前のPCのマザーボードと起動HDDはそのままの状態で残していたため、あとはそれにCPUとビデオカード、電源とケースがあればセカンドPCが作れる状態だったのである。
 で、CPUに関して言えば今のCore2 Quad Q9550の前に使っていたCore2 Duo E6700が残っていたし、ビデオカードも今のGeforce GTX260の前のGeforce 8800GTSが残っていたため、それをそのまま移植した。
 問題は電源とケースで、こいつはPentium4時代の電源とケースを再利用するしかなかったわけ。
 ケースはWiNDy製のEX2000という電源外付けケースであり、その外付けの電源が350wのものなのだが、所詮Pentium4時代の代物であるため、ATX電源のピン数が足りない状態であった。
 なので前述の2つの変換コネクタが必要であったわけで、本日、それらを使って無事2台目のセカンドPCを完成させた。
 と、ここまでは実はそんなに大した労力ではない。
 何しろ規定の場所に規定のものを取り付けるだけで完成するのである。難しい事はない。
 もし難しいところがあるとしたら、それは内蔵ケーブルの取り回しくらいだろうか。
 問題はそのPCの運用方法…というより操作方法である。
 通常、2台目のPCとなると純粋にもう1台のモニタを接続するか、メインPCのモニタの画面切り替え機能を利用して接続する方法が一般的だ。特にもう1台の別モニタを接続する方法はシンプルで簡単だが、それだと場所を取ってしまう。また、画面切り替え機能で接続するという方法をとった場合は、キーボードとマウスをメインPC以外にも用意してそれで操作するしかない。まぁ、PC切替器を利用してUSB接続のキーボードとマウスを画面と共に切り替える…という方法もあるが、それだと追加コストがかかってしまう。
 幸いにしてキーボードとマウスは別に用意できるのだが、もっとシンプルに使う方法はないか? と考えた結果、リモートデスクトップという方法があるではないかという事に気がついた。


 このリモートデスクトップ、XPの時代から相当な機能で使えたそうだが、残念なことに今まで利用する事がそもそもなかった。
 だが、別PCを一台のPCのデスクトップ上で利用できるとなると、それはあたかもバーチャルPCのような感覚であり、メインPCに負荷をかけずに別の事ができてしまう環境の出来上がりという事になる。
 もちろん、ホントにバーチャルPCのようなウィルスに対しての絶対的な安心感というのものはないが、並行利用をホントにしようと思ったら、バーチャル環境はどうも問題が多い。
 このように考える私に取っては、物理的に2台目のPCが必要なリモート環境というのは、理想的なスタイルなのかもしれない。
 とりあえずリモートデスクトップなど使ったことがなかったため、その設定をいろいろやったのだが、どうもうまく行かない。
 接続しようとすると蹴られるのである。
 まず最初につまづいたのは、そもそもリンクしないという事。
 システムの設定のところにある「リモート」タブの設定はちゃんとしてあるのに、接続しようとすると弾かれている感じになるのである。
 で、これの問題はインストールしているセキュリティソフトのファイアウォールの問題だった事が判明。ホスト側とサーバ側(今の場合、WindowsXPの前PCがサーバ側)の双方の設定を変更してやると、うまく接続できた。
 次に問題になったのは、ログオンできないという事。
 管理者アカウントであれば、リモート接続するためのユーザー登録は不要みたいな事が書かれていたため、ログオンできないハズはないのだが…どうにもできない。
 で、いろいろ悩んだ結果、とても単純な間違いである事に気がついた。
 それはWindowsXPのログオンアカウントが、Administrator権限を持っているにも関わらず、パスワードの設定がされていなかったのである。なのでパスワードを設定してやるといとも簡単に接続できた。
 いざ、接続してみると、実に簡単に接続できるものである。
 ただ、気に入らないことが一つ。
 画面のカラーが16ビット以上にならないのである。
 何か変だと思い、いろいろネットを探ってみると、もともとの仕様で16ビットに制限しているとの事。
 要するにフルカラーにすると過度に帯域を利用するため、制限しているというのである。
 ただ、これを解除する方法があるようで、試してみる事にした。
 グループ・ポリシー・オブジェクト・エディタのターミナルサービスの項目の中に「色の解像度を解除する」という項目になっているから16ビット止まりになるようで、これを24ビットにしてやれば問題なくフルカラー環境にできるらしい。
 早速コマンドラインから「gpedit.msc」を起動させると、該当の項目がない。
 というか、ターミナルサービスの項目そのものが見あたらないのである。
 これは困ったといろいろ探してみたら、どうも管理用テンプレートを追加してやると項目が増えるらしい。
 そこで「管理用テンプレート」を右クリックしてテンプレートの追加と削除を選ぶと…どのファイルを追加するかと聞いてきた。
 そこで「system.adm」というファイルを選択すると、ターミナルサービスの項目が無事出てきた。
 あとは「色の解像度を解除する」という項目で色数を24ビットに設定するだけ。
 その後、もう一度リモートデスクトップを起動・接続してやると、無事フルカラー環境で使用する事ができるようになった。
 いろいろリモートデスクトップでできる事もあるようだ。
 今回参考にしたサイトは以下。
@IT
リモート・デスクトップ接続の色数を変更する
 まだまだ便利な使い方は眠っているようだ。
 やってみると結構面白いので、これから先ちょっとずつ調べて行くことにしよう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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