曲げられるバッテリー登場

 曲げられるフィルム型電子ペーパーというものが存在している。
 結構前に聞いた話で、表示内容を切り替える時だけ通電して内容を書き換え、あとは電気消費なしで表示し続けるというもので、裏側から光を当てて透過させる事が可能という電子ペーパーだった。カラー表示もできる仕様であるため、その特性からバスの停留所にある時刻表などに応用できるというのがウリだった。
 電子ペーパーの分野も、そうした研究が盛んで、フィルム型である事から曲げられるという利点もある。
 話を読むだけでも結構面白いため、私もそうした情報を見つけたときには見たりするのだが、そのフィルム型でとうとうバッテリーというものが登場した。

 FC EXPO 2010と同時開催された国際二次電池展で公開されたソレは、厚さ0.2ミリで曲げられるフィルム型バッテリーの「Thin Film Battery」という代物。
 販売は韓GS Caltex、国内代理店として稲畑産業が担当するそうだが、バッテリーはなんと固体電解質であり、曲げられるだけでなく、薄く低発熱という特性もあるのだそうだ。
 電気容量的には決して大きなものではないが、電池である特性から、当然直列や並列に組めばパワーアップは可能だし、非接触充電デバイスと接続する事での非接触充電ももちろんできる。実に面白いバッテリーだと思う。
 こういうデバイスを見ると、これから先のデジモノは実に興味深い。
 ワイヤレスで電力まで供給できる技術も含めて、これからは電気というものをコンセントを意識せずに使える時代がやってきそうだ。
 私が生きている間にぜひそういう世界が訪れる事を期待したい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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1 Response

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