そんな装備で大丈夫か?

「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ。問題ない」
 この言葉はもはやニコ動を知っている者にとって知らない言葉ではなくなってしまったが、知らない人の為に一応説明しておくと、これは“El Shaddai”というPS3/Xbox360用ソフトから生まれた言葉。
 プロモーションビデオの中で、ルシファーと呼ばれる存在が主人公イーノックに「そんな装備で大丈夫か?」というシーンがあるわけである。


 この2010 E3で公開されたプロモーションビデオを見てもらえば分かるとおり、このルシファーとよばれる存在も相当に面白い…というか、もうネタにしてくださいという部分が満載なキャラなワケだが、とりあえずそのEl Shaddaiの体験版が先日よりPLAYSTATION Networkにて配信されたので、その体験版をやってみた。
 一応言っておくと、アクションゲームである。


 ゲームは実に単純。
 攻撃(□or△)とジャンプ(×or○)、そしてそれらに組み合わせて使う特殊ボタンとガード(R1)、あとは浄化と呼ばれるボタン(L1)と移動(左アナログスティック)、それぐらいしかない(カッコ内はデフォルト時)。
 この組み合わせて使う特殊ボタンがクセ者で、このボタンで結構いろんな事ができたりする。
 このボタンを単体で押すとガードなるのだが、このガード状態から攻撃を繰り出すと溜め攻撃になったり、あとジャンプボタン押すと前転回避になったりする。しかもそれらはその時々の動きの中に組み込むとまた違った動きをしたりするため、見ていて結構多彩な移動や攻撃をする事になる。
 それと浄化ボタンは敵から奪った武器を浄化する時に使う。このEl Shaddaiは基本的に最初は武器を持っていない。素手で戦っている最中に敵が気絶スルのだが、その時に浄化ボタンを押すとちょっとしたアクション後に敵から武器を奪うのである。そしてその後に浄化という穢れを落とす行為を行った後、自分の武器として使用することが可能になる。
 ちなみに浄化は武器を奪う時だけでなく、戦っている時にも必要になるみたいだ。どうも一定数の敵を倒すと武器に穢れが蓄積され、武器の色が赤黒くなる。そこで浄化してやると、また光り輝く武器に戻る。多分、与えるダメージが減っていき浄化する事で元に戻るのではないかと思われる。
 この敵から武器を奪うという事が結構重要らしい。要するに途中に出てくるボス戦において、使用する武器を変える術がこの武器を奪うという事にすべてかかっているためで、そこで有利にやったり不利になったりするようだ。
 基本的な戦闘アクションはこんな感じだが、移動アクションは通常の移動とジャンプがある。しかもジャンプは二段ジャンプが可能で、さらに言うなら空中でもジャンプが可能だ。
 空中でもジャンプが可能…意味が分からないかもしれないが、例えばどこからか落下した際に、落下した直後ならその落下地点からジャンプする事が可能なのである。もちろん、その状態で二段ジャンプも可能だ。
 だから落ちた! と思ってもジャンプで復帰する事もできる。もちろん「あー、落ちた」と落ちる所を見届けてしまうと助からないが(爆)
 画面は基本的に奧に進んで行くタイプ。いや、これは序盤だからかもしれない。
 PVを見ると横スクロールみたいな画面もあることから、ステージによって、あるいはそのシーンによって切り替わるのかもしれない。
 そしてその画面だが、結構独特の世界観&デザインであるため、そこにプレイ感の差が生まれるかもしれない。私はちょっとやりづらいかな…と思えるようなタッチだ。
 で、面白いのか?
 と聞かれたら何と答えようか…。
 面白くない事はない。昨今稀に見ぬ感覚のゲームだ。
 だがPVの面白さとは全く異質な面白さ。
 なので純粋にアクションゲームが好きな人は面白いかもしれない。
 これは実際に体験してみた方がわかりやすいため、ぜひ体験版をやってみる事をオススメしたい。
 まぁ…ゲーム本体が発売される前にPVに思わぬ注目が集まった作品であるため、どのみち話題作なのは間違いない。
 これはもう間違いなくプロデュース側の勝利であり、開発陣と営業サイドの見事な連携でないかと思う。
 発売されるゲーム本体が相当なハズレだった時にはセ○チ○ン○ル○ラ○ティのような扱いを受けたかもしれないが、この出来なら悪い評価にはならないだろうから、ハズレとは言えないと思う。
 ま、そのあたりもこれからいろいろな風評が流れ、評価されていく事だろう。
 まずは体験版でやってみて、その感覚を知ってみるのが良いだろう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version