ビンテージで記録的高値

 ビンテージ品はマニアでないと信じられない価格で取引される事が多い。
 ジーンズをはじめとした衣類などは、一般層でも結構ビンテージ品を目にする事も多いのではないかと思うが、日本では古来より骨董という言葉で、様々な美術品が取引されている。
 こうしたビンテージは、衣類、陶器、美術品などがほとんどを占めるのだが、今回記録的高値が付いたのは何とコンピュータ。
 電子機器は通常新しいものほど価値があるのが普通。何しろ新しいものほど高機能だし省電力で、使い勝手がいい。だが、そんなコンピュータも既にビンテージ品と呼ばれるものが存在するくらいの歴史を重ねた結果、オークションで取引されるぐらいになった。
 今回、記録的高値を付けたのは、Appleが製造した最初のコンピュータ“Apple 1”である。

 Apple 1は1976年に製造されたもので、販売時には回路基板のみで、666ドルで販売された。ケースやキーボード、モニター等は自達しなければならなかったのである。
 今回ドイツのオークションハウス“Breker”に出品されたものは完動品で、今や世界に6台しかない1台だという。
 出品された本体にはウォズニアック氏のサインが書かれており、また、今は亡きジョブズ氏自筆の古いビジネスレターも同梱されるというオマケ付き物件だが、その落札価格は驚愕の値段で、何と668,000ドル!
 今日のレート(1ドル=101.27円)で計算すると、何と67,648,360円…。
 666ドルのコンピュータが1,000倍の価格に跳ね上がったワケである。
 ちなみに落札者は匿名希望のアジア人だという。

 まぁ…こういうモノは金持ちの好事家が集めるのが主で、一般人には関係のない世界なのだが、私ならコレに6,764万円も出すなんてあり得ない話ですな。
 今のコンピュータと比較して、価格は1,000倍になったが性能は1/1,000以下だろうし、そもそも使い道がない。そういう使い道のないものにお金を出す事ができるからこその金持ちという事だろうか?
 私は金持ちではないので、金持ちの気持ちがホントわからんよ…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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