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Haswellコア、発売

 Intelの新たなるメインストリームCPU“Haswell”が発売となった。
 アキバでは新しい世代のコアが発表される度に深夜販売が行われるという、新しい時代の幕開けの儀式みたいな恒例行事があるが、今回もやはり深夜販売が行われたようだ。
 Haswellコアは、Blogで何度かネタとした書いたがIvy Bridgeから比べても新しいアーキテクチャとなっている事から、その性能比較が気になるところ。
 とは言っても、もともと公開されていた情報からCPU性能よりもGPU性能、そして省電力機能が大幅に向上したコアである事は分かっている。
 それでもCPU性能で2割程度向上しているという話もあり、その全体性能が気になるところである。

 だが、私が考えるにHaswellがその性能の真価を発揮するのはノートPCの分野だと考えている。
 前述したように、HaswellはGPU性能と省電力機能が大きな目玉であり、その恩恵を最も受けるのがノートPCだからだ。デスクトップPC、しかもビデオ機能をディスクリートによって追加しているパターン(つまり私のようにNVIDIAのGPUでないと…といっているような場合)だと、純粋にCPU性能でしか差が出ない。そうなるとキャッシュ性能で差がついたとしてもその他の性能では思った程に差が出ない事になる。

impress PC Watch
新世代デスクトップCPU「Core i7-4770K」をベンチマーク

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20130602_601853.html

 上記サイトでベンチマークを行っているが、確かに確実に進化している事はわかる。
 だが大凡にしてIvy Bridge比で1割程度、Sandy Bridge比で2割程度の性能差になっている。但し、新拡張命令セットであるAVX2とFMAの効果が顕著に表れるベンチマークでは8割近く性能を伸ばしているものもある。
 まぁ、Ivy BridgeからCPUコア自体を大きく変えている訳ではないため、この結果は実に順当な結果ではないかと思う。
 GPU性能では、HaswellのGT2構成の4770Kコアでも確実な進化が見て取れる。だがやはりここはGT3構成のHaswellが出てこないと、Haswellの真価は問えないだろう。ノートPCで決定的な差が生まれるとしたら、まさしくGT3構成の場合だと言える。
 一方、消費電力は内蔵GPUを使用している時はHaswellがもっとも省電力で稼働しているが、ディスクリートGPUを使用している時はTDP通り、Ivy Bridgeがもっとも省電力という結果となっている。
 つまり、この結果を見て確実に言える事は、内蔵GPUを使用するUltrabookでは相当な進化が望めるという事だ。


 ただ、注意もある。
 省電力機能をより有効に使用する為には、コアの省電力性能を上げるだけではダメだという事だ。
 Haswellの
省電力機能を最大限に発揮するには、アイドル時間を増やさないといけない。そもそもHaswellの省電力機能は統合電圧レギュレータによってコントロー
ルされる、アイドル時の電力カットにあるワケで、OS側がCPUに頻繁にアクセスしているとCPUがアイドル状態にならないため、その省電力性能を活かす
事ができない。つまり、OS側からのCPUへの割り込みを抑えないといけないワケだ。
 そこで、IntelはOSメーカーであるMicrosoftに協力依頼しているようで、Windows 8ではより長いアイドル時間に入れるような仕組みを取り入れているようだ。
 つまり、Windows 8以降のOSをインストールしたHaswell搭載Ultrabookは、従来のノートPCよりもより長い時間でアイドル状態へと入る事で省電力化している、という事になる。
 但し、このような高度な省電力機能を最大限に活かすには、デバイス側にもある程度省電力に関係する部材が必要になるため、低コストなUltrabookでは機能を活かしきれない可能性もある。
 この辺りは、メーカーがコストを採るか省電力機能を採るかで変わってくる。日本メーカーのフラッグシップ製品はおそらく省電力機能をアピールしてくるとは思うが、この辺りはコストとのトレードオフという従来と同じような構図が生まれてしまう。

 以上のような情報を考えると、私的な結論はやはりHaswellはUltrabookなどのノートPCでその性能が大きく寄与するという事である。
 それ以外では正直な所必要性を感じない。新拡張命令セットにしても、対応するアプリケーションがどのタイミングで出てくるのかを考えると、まだ先のように思えてくる。
 
と言うわけで、ディスクリートGPUを使用している私としては、今のIvy
Bridgeの方が省電力で動作し、かつ性能的には現時点で大きな差になっていない為、Haswellに切り替える必要性がない、という結論に至る事にな
る。但し、あくまでもデスクトップでの話だが。

 もしノートPCを考えているのではあれば、Haswellは大きなポイントになる。
 先日記事にしたIGZO液晶と含めて考えると、Haswell世代のノートPCは大きなジャンプを迎える事になるのではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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