アイマスチャンネル

 先日もちょっと書いたが、バンダイナムコゲームスはPS4用の新作アイマスゲームを制作しているというのは、公式のTwitterなどでも既に言われている事だが、それ以外にもPS3用に展開を考えていた事が判明した。
 …ま、内容を見ると多少手を入れているものの、ほとんどが過去の資産を利用したもので、私が考えていた過去資産の流用というのをこれでもかと言わんばかりに使い込んだ展開であった。

 この展開は私自身が予測していた事であり、またそうすべきと言っていた内容だから、私としてはある種歓迎すべき展開だ。
 だが、従来からお金をつぎ込んでいるファンからすると「まぁ、予測は出来たけどヤッパリねぇ…」と言われかねない内容だ。

 まず、主体となる“アイマスチャンネル”はコンテンツホームアプリとして提供され、そのアプリの上で他アプリが動作するように作られている。ちょうと、カプコンなどがアーケードレトロゲームを展開しているような作りと思えば良いかも知れない。
 そしてそのホームアプリの上で展開されるアプリの第一弾として用意されるのが“アイドルマスターシャイニーTV”というもので、過去でPSPおよびiOSで発売されたシャイニーフェスタの各3作をさらに細分化し、各アイドル毎に分割課金提供する形になった。
 収録される映像や音声はもちろんHD化されていて、さらに未収録曲を用意しており、また新曲“We Have A Dream”は無料で配信される予定となっている。
 問題なのは価格で、アイドル毎に分割されているとは言え、各1,500円のプライスが付いている。これ、最終的に幾らになるんだ?

 そしてアプリの第2弾だが…アニメ版BDを必死に買った人は微妙な感覚になるだろうが“アイドルマスター グラビアフォーユー!”が予定されている。
 これはプレイヤーがカメラマンとなって、ポーズや仕草、表情、アングルやズームなどを決めながらアイドルのグラビア撮影を楽しむという内容のもので、カメラ好きがプレイすると妙な感覚に襲われるタイトルである(爆)
 BD版の時と同じくVol.1~9まで用意されていて、こちらも各1,500円で提供される。まぁ…BDを通常版で購入していた人には朗報かもしれない。


 一応、PS3でもこうした“アイマスチャンネル”などというホームアプリを作った以上、まだまだPS3用タイトル(アプリ)を制作、販売していこうという魂胆なのだと思うが、おそらくこのホームアプリ上では高度なゲームは出来ないだろうし、仮に出来たとしてもそれは本来のタイトルシリーズに属すべき内容だから、アイマスチャンネル内での発売という事にはならないだろうと思われる。
 ではこのアイマスチャンネルに今後登場しそうなアプリとして、どんな内容のものが考えられるかというと…ミニゲームもしくは映像コンテンツを流用したものと、私は考える。
 PS4の登場を促す時期にPS3用としてこのようなコンテンツを出してくる意図は計りかねるが、全ての人がPS4に移行しないという事を見越した展開なのかもしれない。

 個人的にはシャイニーTVは(価格は別として)良いかも…と思っているが、私はこのシャイニーフェスタに使われた動画を映像化してくれる方がよほど良かったと思っている。
 というか、同じ事を考えている人は多いのではないかと思う。

 またG4Uに関しても、できれば発売は見送って欲しかった…というのが私のホンネ。
 あれは限定版BDの特典として幻のタイトルにしておくべきものだろうと思っている。もし再現するならPS4というプラットフォームで、もっと高性能化して出して欲しかったとも言える。

 どちらにしても、アイマスというコンテンツが未だ健在であり、まだまだドル箱である事を証明するような展開になり、アイマスファンとしては安泰だと感じた。
 あとはPS4版がどんな内容になるのかが問題であり、強化されたグラフィックスでどんなステージを展開してくるのかが気になるところ。
 あと半年で実態は見えてくるだろうが、それに期待しつつ、10月2日に配信されるアイマスチャンネルで繋いでいくことにしよう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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3 Responses

  1. 関西の人 より:

    Im@schannelは置いといて…、PS4版は、ローンチ、または、それに近い時期に出るのだろうか。
    どっかのモバマスやグリマスみたいな変な物を出してくるのなら、アイマスとサヨナラする時期が、自信で思っているよりも、早まるかもしれない…

  2. ruser より:

    流石バンナムのドル箱。
    金集め臭が半端ないですな。
    価格設定が強気だわ…(^_^;)
    これからやろうって人には良いのかも知れないけど、従来のファンは苦い思いをしそう。
    これって、マルチプラットフォームを考えて作ってるんだとしたら、PS4にも対応してきたりしないかな?
    それならPS4で買い直さなくても良いって利点はあるかも?
    …どっちにしても金かかりますが…

  3. 武上 より:

    ビジネスとしては従来の資産を利用した実に上手いやり方だと思う。但し、これは過去同業者だった私の視点で、という意味で。
    消費者からすると、出してくれる事はありがたいと思うかも知れないけど、やはり価格がネックかな…と。
    価格が妥当かどうかという問題は消費者サイドとメーカーサイドでは認識の差異が生まれてしまうのは、避けられない問題なのかもしれない。
    PS4版は…ファミ通の情報を見るとPS3で新作が出るなんて情報も出てきてるから、実際どういうタイトルが何のプラットフォームで出てくるのか、公式情報を待たないといけないように思う。
    ドル箱コンテンツを維持する為には、こうした資産流用コンテンツばかり乱発していると、ユーザーが離れていくのは間違いない話で、新作は必ず必要になるから、PS3、PS4どちらかには必ず出るハズ。
    とにかく今は情報を待つべきでしょう。

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