PS4が…

ゲームがしたかったなぁ。…いや、そうでもないかな?

PS4、本気になってきた?

先日、PS4版のDEAD OR ALIVE 5 Last Round(以下DOA5LRと略)を購入したが、実はこの時にも随分と迷ったのである。
たまたま、DOA5LRの初回特典の〆日だったという事もあってDOA5LRを選択したが、同じく3月22日まで…つまり今日までの予約購入で特典が付くのが『Bloodborne』である。

…正直、私に向いているかというと向いていないかも知れないが、ゲームとして面白いという事も分かっているタイトルである。ダークソウルとか好きな人にはたまらない作品なのだろうが…。
そしてもう一つ気になるのが『Final Fantasy 零式 HD』である。

PSPで発売されたタイトルのHD版ではあるが、そのグラフィックまわりの強化はとても同じものとは思えないほどである。…まぁ、中身は同じだが。
他にもいくつかあるが、これから先に発売されるゲームを考えると、そろそろ国内のPS4タイトルも本気になってきた、と思える感じがする。
こうなると…正直ゲームを趣味としている私からすると心揺れざるを得ない状況である。

環境も見直したいところ

同時に、ゲーム画面のキャプチャを行っている環境も見直したいところ。
今の環境だと1080pでのキャプチャは行えない。それはキャプチャボードの能力の限界が1080iの30fpsまでだからだ。なので私は通常、キャプチャボード側では720p 60fpsで受け入れるように設定している。
ところが、ここ最近では1080p 60fpsでキャプチャできるユニットなどもある。
私が目を付けているのは「MonsterX U3.0R」という製品。コイツは“ある事”をすると、HDCP環境下であっても、キャプチャする事ができる。つまり、PS3であってもフルHDの60fpsでキャプチャ可能なのである。
正直、ただプレイするだけならこんなユニットは必要ないのだが、私はまだゲーム実況という事を完全に辞めた…と考えていない。だからできればキャプチャ環境は準備しておきたい、という事である。
以前はPS3しか所有していなかったため、720pでも止むを得ずか、と思っていた。元々PS3は1080pのタイトルが少なく、ほとんどが720pで制作されていた。だから720pでも何ら問題はなかったのだが、PS4は完全に1080p環境である。
よって、できるならキャプチャ環境も1080pにしたい、と以前から考えていた。
前述したように、ここに来てそのPS4が俄然おもしろくなってきたため、できるならそのキャプチャ環境も見直したい…そういう事である。

新作は出るものの…

だが、PS4の国内作品の新作が出る…とはいったものの、まだ完全にPS4ネイティブソフトというのは少ないようにも思う。
Bloodborneは数少ないネイティブソフトだとは思うが、FF零式HDはPSPからの移植だし、先日私が買ったDOA5LRにしてもPS3版と並行発売である。
PS4は本気を出したタイトルが出てこない状況はまだしばらく続くのかも知れないが、それは普及台数との兼ね合いもある。
PS4自体、海外の販売台数が多い為、よく売れているという認識があるかもしれないが、国内はというとまだ全然普及していない、と言い切っても良いぐらい。ほとんどの人はプレイしたいタイトルが出たら買う、とか考える、という事を言うが、ソフトを作る側からすると販売台数が多くないと開発するメリットがない。
卵が先か? ニワトリが先か? のような、開発側と消費者側の思惑が噛み合っていない状況である。
Bloodborneがこの状況を打開する一つの手段になってくれるか? というと、作風が原因で一助にはなれど底上げになるとは言い難い。ドラゴンクエストヒーローズはPS3版が発売されなければかなりの底上げ要素になったかもしれないが…実際には併売だった事を考えると普及に貢献しきれていないように思う。

こういう話をすると、日本国内での据え置き型ゲーム機とスマホでのゲームの関係みたいな話をどうしても出さざるを得ないワケだが、個人的にはスマホは本当に面白いゲームをする環境ではない、と思っている。
問題はゲームに没入できるか? という事であり、スマホゲームは私の感覚では「腰掛け」という感じしかしない。
たしかに気軽にプレイはできるが、中毒性のあるゲームという感じがしないのである。
まぁ…世間一般の人達がそこまで本気でゲームをする人達ではない、とするなら、たしかにスマホゲームで十分なのかもしれないが、世の中、そうした人ではないゲーマーを対象とした方向性だってあるわけで、そうした方向に訴求できるのは据え置き型ゲーム機だけではないかと思う。

過去から学べるか?

こういう話をする時、私は過去のPlayStationとセガサターンの販売台数対決を思い出す。
セガサターンはPlayStationの普及台数に比べて確かに負けた。しかし、その国内販売台数は580万台にも及び、従来のゲーマーと呼ばれる人口はほぼカバーしていたと言われている。しかし、対するPlayStationは、そうした従来のゲーマーだけでなく、ゲームに今まであまり興味を示さなかった一般人をこの世界に引き込むことに成功したたため、それ以上に売れた。だからセガサターンは「負けた」と評されるわけだが、私はここで言う勝ち負けと、本来ゲームをする人達に普及したという事実は異なる次元の話ではなかったかと思う。

つまり、私は今のスマホと据え置き型ゲーム機との関係もまさしくコレと同じではないかと思うワケである。
所謂ちょっとゲームができれば良い人を囲い込む必要があるのか? という事である。
据え置き型ゲーム機は、本来ゲームを趣味としている人達に普及する事を目的として、その販売台数を損益分岐点くらいに考えて開発し、ソフトで稼いでいくというスタイルを行っていく必要があるように思う。メーカー側からすれば、ハードでも利益を出したい所だが、それならもう少し低い数値を損益分岐点に持って行けば良い話である。
問題は、そこに行き着く金額が、ハードの原価に足りていなければならないワケだが、そこから開発計画に盛り込んで検討していく時代ではないかと私は思っている。
そうでなければ、スマホゲームにはとても勝てるワケがない。絶対人口が多い方が有利なのは間違いないが、コチラは1タイトルあたりの価格がかなり安いし、コンシューマ機ほど特化した性能でないから、ハイレベルな事がやりづらい。
そもそも土俵が異なるのだから、そこをちゃんと考えないと据え置き型ゲーム機はビジネスとして成立しなくなる。

未来は明るい?

だが、そういう今の状況から脱する事が近い未来では可能かもしれない。
それが通称「Morpheus」と呼ばれるVRシステムである。
仮想空間を自在に見る事ができるヘッドマウントディスプレイを中心とした拡張システムだが、これを使ったゲームとなるとハードのパワーがモノを言うため、今のスマートフォンでは実現が難しい。いや、近い未来でも難しいと思う。スマートフォンはそのバッテリー持続力の関係からどうしても重い処理をさせない方向が主流になるからだ。
こういう場合は、やはり据え置き型ゲーム機やPCといったハードウェアが断然有利であり、特に据え置き型ゲーム機の場合はハードウェアとの互換性の問題で環境を統一できるメリットからさらに有利になる。
そうしたVRシステムで面白いゲームが出てくると、世間の目はまた据え置き型ゲーム機に向かう可能性がある。今までとは明らかに事なる体験がそこにあるからだ。
かつて据え置き型ゲーム機は、ゲームセンターのような所でしか体験できなかった事が家庭でできるようになるという体験が普及のキッカケだった。
VRシステムは、当初は大型施設でしかできないと思われていたが、Wiiのリモコンコントローラーという発想がKinectなどのようなコントローラーを登場させ、そしてついにヘッドマウントディスプレイが現実に見えてきた事で、家庭内でその体験が実現可能な領域に到達しようとしている。
そうなれば、スマホゲームとの決定的な決別を迎える事になる。そう考えると、据え置き型ゲーム機は今は耐える時期…という言い方もできるかもしれない。

ま、いろんな方向から考えてみても、国内のPS4が本気を出すのはコレからの話。
私がどのタイトルを買おうかな? と迷う事は何があっても避けられない。というか、もっと迷うくらいタイトルが出てくれればな、と本気で思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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