ムダな買い物…

さて、昨日のPS2コントローラーの顛末をお話せねばなるまい…。

結論:ムダな買い物

最初に結論から言うと、今回の買い物は全くのムダな買い物であった。
しかも酷い結果で、そもそも買う必要がなかった、という所にまで及ぶ。
さらに買った製品がまともに使えなかったという事も合わせれば、こんなムダな事はなかったと断言できる話である。

購入したのは“JY-PSUAD11”というサンワサプライから発売されている変換コネクタ。結局使えなかった…単純な姿ではあるが、コレでかなり性能が良いらしい。
“らしい”というのは、私の環境では使えなかったからわからないのである。
コイツでDualShock2を接続しても、コントローラーとして認識しなかったのだ。
では振動機能含めて私の環境ではどうする事もできなかったのか? というと、答えは“No”である。
実は無事解決する事ができたのである。

原因はPoV

とはいったものの、私も完全にこの問題が解決した…と言い切る自信はなく、またその原因と今回の対策の双方に何かの因果関係が存在しているという確たるものを得たとは思っていない。
単に現象として治った…というだけの事なのだが、確実にその手法は判明したので備忘録として書いておく。

振動機能を使えるようにする事が目的だったのだが、コントローラーの変換コネクタ(変換器)を抜き差ししている内に、FF14が普段使用するコントローラーデバイスドライバをMicrosoft汎用のバーチャルドライバを選択してしまい、操作不能になるという事態が起きた。
単にいつも使っているドライバに切り替えれば良いだけの話なので、再度切り替えて使おうと思ったら、コントローラーのボタン設定がリセットされていて、キャンセルボタンが決定ボタンになるというような状態になっていた。
この状態を解決するため、FF14ではコントローラーのキャリブレーションが出来る様になっているのだが、このキャリブレーションの中で一つの解決策が見えたのである。
キャリブレーションでは、画面に表示される順番でコントローラーのスイッチを次々入れて認識させていくのだが、方向キーが入力できないという状態になっていた。数日前まで使えていたのにできないというのはオカシイので、もしかしたら…と、このキャリブレーション画面の中にある“PoV”のチェックボックスを“外して”みた。
このPoV、一般的には“ハットスイッチ”と呼ばれるもので、PS2が世に出回った頃から使われる言葉である。もともとPoVとはアナログスティックにおける視点切り替えキーの事を言うのだが、PS2が世に出回った頃から方向を示す事ができるキーが複数できた事で、問題が発生するようになってしまった。その問題というのが、十字キーがPoVとして認識されてしまったり、或いはその逆で十字キーがX軸・Y軸として認識されてしまったりという問題で、この問題が発生するとコントローラーを使用する事ができなくなるという問題である。
そこでこのPoVを使用するかしないかという切替をソフトウェア側で選択できるようにするソフトが増え始め、現在に至っている。PoVを使う事でハードウェア側に処理を一任するケースと、使わない事でソフトウェア側で処理を請け負うケースを選べるようになったわけである。
現在では、ソフトウェア側がこの処理を請け負っても処理としては何ら重いものではないし、逆に正確に入力を把握・処理できるというメリットもあると言えるのだが、上手く動作するコントローラーならばPoVを使用するとしていても良いし、動作しないなら切ってしまっても問題がない事である。
今回、私はコントローラーのキャリブレーションにおいて十字キーが入力できない状態だったため、PoVを切ってみた。すると見事に十字キーが認識され、キャリブレーションを完了する事ができた。前述のキャンセルボタンと決定ボタンの設定の入れ替えもちゃんと切り替える事が出来ていた為、これで何ら問題なく使える様になったワケである。

何故振動機能が?

この状態でFF14をプレイしてみたところ…今まで機能していなかった振動機能が使えるようになっていたのである。
そういえば、昔はPCでFF14をプレイしていてもコントローラーが振動していた…ハズである。それがいつの間にか振動しないようになっていて、その時にその違いに気付いていなかったようである。
だが、もしこの振動機能が“PoV”のスイッチのON/OFFで切り替わるのだとしたら、一つ不思議な事が起きている事になる。
それは「振動機能が使えない状態だった時でも十字キーは普通に使えていた」という事だ。
キャリブレーションの時に十字キーが入力できないからPoVを切ったワケであり、このキャリブレーションをする前はPoVが入った状態でも十字キーは操作できていたのである。ところが操作はできていても振動機能がOFFになっていた。しかしキャリブレーションではPoVがONになっている事で十字キーが入力できず、それをOFFにする事で十字キーと振動機能がONになったのである。
では十字キーのON/OFFはどちらに依存していたのか?
これがまったくもって解らないのである。原因は不明だが、結果としてキャリブレーションを行いPoVを切ったら機能が全部良好になった、という事である。
キャリブレーションの設定が何らかの問題でクリアされてしまっただけだと、そもそもキャンセルボタンと決定ボタンの入れ替えも元に戻るハズだが、それも戻らずに振動機能だけがOFFになっていたのも変な話である。
つまり、今回の問題は結果として上手く解決はできたのだが、その原因と理由が全くわからない。
おそらくキャリブレーションという行為によって、振動機能のスイッチがONになったのは間違いがないのだが、振動機能そのものがOFFになってしまった原因がキャリブレーション設定が崩れた事とは異なると考えられる。

とりあえず…今はそのままに

原因や理由が全く分からない状態だが、とりあえず今の状態としては良好な結果は得られた。
ただ私が2,480円をムダにした、という事である orz
なぜ今回購入したサンワサプライの「JY-PSUAD11」が全く無反応でコントローラーを認識しなかったのか?
購入したものが初期不良なのか、それとも接続したコントローラーが対象外だったのか?(調べて見たがそうではないようだが…)
その理由も不明である。
ただ「ツナイデント3PRO」がWindows標準ドライバで動作している、という事と、問題がソフト側のキャリブレーションで解決した、という事だけが解っている事である。
こういう不確定要素の多い問題を抱え込みたくない人は、素直にWindowsで使用する事を前提としたコントローラーを買いなさいという事なのだが、そこはコントローラーとしての出来の良さを選択してコンソール用のコントローラーを使用している私の自己責任、というヤツである。
私と同じ現象が起きたという人は、とりあえずの解決はソフト側で何とかなるという事を参考にして戴きたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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