Kaby Lake、情報解禁

思ったより良好な感じ…

新世代ではないが良好な感じ

昨年にもこのBlogで書いてきたが、Intelの次期デスクトップ向けCPUである「Kaby Lake」(以前このサイトではKabylakeと表記していた)の情報が本日AM2:00に解禁となった。
テクニカルライターである高橋敏也氏が急遽この時間にニコ生放送を開始したのは、この時間に合わせる為だったらしいが、とにかく本日情報解禁という事でいろいろな情報サイトがKaby Lakeの情報を一斉に公開しはじめた。
本当は高橋敏也ちゃんねるのリンクを貼りたいのだが、動画の最初の方が放送事故と呼べるレベルで音声がスゴイ事になっているので、あえてここでは直リンクは避ける事にした。

さて、そのKaby Lakeだが、前情報とほぼ同じ状態ではあるのだが、いろいろ解ってきた事もある。
性能的にはSkylake-Sと同じなのだが、常態クロックが4.2GHzでTurbo Boost時は4.5GHzで動作するとしていて、クロックは多少なり上昇している。この上昇したクロック分だけ比例して性能が向上している、という話は噂通りなのだが、問題はその状態で動作させても消費電力がSkylake-Sよりも下回る、という事。TDP 91Wと明示している枠は変わらないものの、実際に動作した状態での消費電力が確実に下回っているらしい。
そういう意味では、今から新PCを構成する人がSky Lake-Sを選ぶべきか、それともKaby Lake-Sを選ぶべきかを悩む必要はなく、ここは安心してKaby Lake-Sを選んでおいて問題はない。
というか、そもそもこの二択ならKaby Lake-Sを選ばないという選択肢は存在しない。
というのは、新チップセットZ270の機能を全開放するにはKaby Lakeが必須になるからである。

制限をかける?

このやり方が正しいのかどうか? という問題は別として、Intelは新コアへの導入を促す施策の1つとして、対応チップセット機能の開放を、対応するCPUでいろいろと制限を掛けている。
今回のKaby Lakeは、基本的にLGA1151ソケットの170チップセットであれば、UEFI/BIOSさえ対応すれば同じマザーボードでも使用できる。
また逆に新チップセットの270シリーズにSky Lakeを載せようと思えば規格が同じなので動作はする。しかし、この新チップセット270シリーズの新機能を動作させるためには、Sky Lakeではダメで、Kaby Lakeでないと機能を利用する事はできないようになっている。
だから、マザーボードを新しくするのであれば、Kaby Lakeを選ばない手はないのである。逆にSky Lakeを今まで使っていたマザーボードにKaby Lakeを載せるという選択肢はアリかもしれないが、その場合は機能的にはSky Lakeと変わらず、性能的には全体の性能が10%未満上昇した、という程度に収まってしまう。これにどれだけのメリットがあるかは非常に微妙である。
個人的には、Ivy Bridge以前の構成の人であれば今回構成を新しくする事で結構なパフォーマンスアップになるとは思っていて、それ以降のHaswellであればKaby Lakeの次に乗り換えるのもアリかな、と思っている。
ただ、前述の高橋敏也氏によれば、Haswellからでも乗り換えはアリだと言っているが…私ならHaswell構成ならCPUやマザーボードは今回は据え置きにしておいて、もしビデオカードが一世代前なら今回ビデオカードを乗り換えという手段を執るのではないかと思う。
ま、自作PCはこのような自分の中でも乗り換えタイミングをパーツ毎に変えられるという事が出来る為、結構な期間を延命できるのがメリットである。

さて…Intelの情報が解禁となった今、やはり気になるのがAMDのRYZENである。
今回のKaby Lakeの性能に対し、どのようなスペックと価格で対抗してくるのか?
そろそろ正式な情報を公開し、市場をかき回して欲しいところである。

改造バカ日記
http://kaizoubaka.blogspot.jp/

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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