SDカードの永久保証

久々に電源を入れた3DSのSDカードが使えなくなっていた。

認識すらしない

SDカードといえば便利な記録媒体だが、壊れやすい記録媒体でもある。
先日、Blogでファミスタの事を書いたので久々に3DSの電源を入れてみたら、動作がとてつもなく重くなっていて、しばらく待ってみたら「SDカードが読めない」と出た。
SDカードの読み出しができないので、内部で何度もリトライしていたのかもしれないが、これでは埒があかないので、SDカードを取り出して動作させてみると、まぁそれなりには動くようになったが、今までソフトウェアダウンロードで購入してきたセガ系のソフトは全てSDカードに記録していて、それらを遊べない状況だという事に気がついた。
おそらくアカウントに紐付けているため、再ダウンロードする事は可能だろうが、まず読めなくなったSDカードがどうなってしまったのかを確認する必要がある。
そこで取り出したSDカードを一度PCで読み込んでみたのだが…これがもう認識すらしなくなっていた。形あるもの、何れは壊れる…せめて認識してくれれば再フォーマットできるのだろうが、認識しないようであればそもそもハードウェアとして故障しているという事になる。
これは買い直しだな…と思った矢先、故障したSDカードを見るとメーカー名が“Transcend”だった。
ここでふと思い立つ。
たしかTranscendは「永久保証」を謳っていたメーカーでなかったか?
結構な昔からそういう謳い文句でSDカードを売っていたと思ったが…。
そこで思った。
そもそもこの永久保証って、相当無理のある話ではないのだろうか?

限度がある

どんなに高精度、高品質なSDカードであっても、端子は金属接点である以上、永久に使えるというのは言い過ぎである。
しかもSDカードはNANDフラッシュメモリの仲間である以上、当然読み書き回数にも限度がある。
にも関わらず、Transcendは「永久保証」と銘打って販売している。
これを異常と言わずして何と言おうか?
で、よくよく考えてみたのだが、コレって要するに購入履歴を大部分の人が保管していないが故に、そもそも保証を受けられない事を見越しての販売戦略なのではないか、と。
私も今回使えなくなったSDカードの購入履歴を探してみたが、当然だが残っていなかった。ま、普通の人ならほとんどの人が残してはいないのではないかと思う。
もし、TranscendのSDカードを購入した人の全てが、キッチリ購入履歴を残しておいたなら、Transcendはその人達を永久に保証し続ける事になる。つまり、一度購入した事があれば、常に保証し続ける事になる。それで商売になるのか?
元々、記録されたデータに関してはTranscendは保証の限りとはしていないため、あくまでもハードウェアのみの保証という事であれば、供給し続ける限り保証できる事にはなる。
だが…前述の通り、大部分の人は購入した履歴など残しているワケもないため、結局は購入者の大多数は宣伝文句に乗っているだけ、という事になる。
ま、私もその一人だったというワケだが。

とりあえず今回は新規にSDカードを購入するしか方法がないワケだが…こういう永久保証という宣伝文句は、あまりアテにはできない、という事を今回は学んだように思う。
もしどうしても保証が…と気になるのなら、キッチリ購入履歴は残した方がいいだろう。
たが…何年も残しておけるモノだろうか? 私はどちらかというとそちらの方が気になる。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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