NieR:Automata、ほぼ終了

私のプレイが終了という意味だけではないのが残念…。

ほぼプレイ終了

PS4版をプレイしていた私も、ようやくNieR:Automataのプレイが終了しそうである。“しそう”と表現しているのは、やり込み要素でまだいくつかやり残しがあるという意味であって、シナリオに関しては全て完了した。
全てのシナリオに目を通したという意味での感想で言えば…コレ、日本語以外で上手く表現できているのかな? と。
日本語が海外の人から見てとても難しいと言われている一つの理由に、表現方法が複雑かつ多彩というのがある。
NieR:Automataでも、その表現が実に難しいところがあり、絶妙かつ微妙な表現が非常に多い。実に儚く、実に悲しく、実に小さな希望から活路を見出すというか、繊細な表現がとにかく多い。
まぁ、英語でもそうした表現ができないとは言えないが、正確に作者の意図が伝わるといいな、と思う所が多い。
何故私がこの「英語での表現」を気にしているかというと、確かに私のPS4版のプレイは終了したが、同時にSteam版の評価も終了しそうで心配になるからである。

Steam版、不評

本日から、日本でもSteam版が購入できるようになったらしいが、そのSteam版が今、非常に不評を買っている。
何でも、推奨スペック以上のスペックを持っていても、フレームレートが安定しないとか、キーボードやマウスでのプレイへの最適化が未成熟だとか、イロイロ言われているようである。
中でも致命的と私が思うのは、フレームレートの不安定さであり、何でも搭載しているビデオカードがGeForce GTX TITANであっても、フレームレートが60fpsから45fpsに低下したりして安定しないらしい。
…どんだけハイスペックを要求するんだよ orz
しかも、タスク切り替えのALT+TABキーを押すと毎回強制的にウィンドウモードに変更されたりと、Steamとの相性もちょっと不安になるようなデキらしい。
フレームレートの問題は特に致命的とも思うが、ただ、もともとNieR:Automataは画面負荷が高いというのはPS4版でも言われていて、PS4 proでもこの負荷に対して結構キツイ処理になるとは言われている。にも関わらずSteam版は60fps固定になっている事が問題の原因の一つになっていて、それでも処理が間に合わなければコマ落ちするのは当然の話。
コレ、発売前にちゃんとデバッグしたのか?
恐らく、これらは完全に最適化されていない事が原因と思える。
何故ならPS4はハードウェア的に描画処理はRadeon系命令が中心になるわけで、それをDirectX11に上手く最適化できなければ描画処理においては確かに問題はでる。クロス開発が当たり前の時代ではあるが、PS4がいくらx86系とはいえカスタムチップである事を考えれば、この最適化が上手くできていない事が理由というのは、予想できる問題原因である。

それでも画面は素晴らしい

PS4版とSteam版の決定的な違いはというと、その画質にある…と考えられる。
ただ、話によると使われているテクスチャーそのものは同じだという事らしいので、具体的にどのようにして高画質化しているのかが気になるが、解像度がフルHD以上になっても破綻しない画質が実現できるようになっていると考えられる。
だとしたら、前述のフレームレートが安定しない最大の理由はココにあるのではないかと思うのだが、生成される画像はやはり綺麗の一言に尽きるようだ。PS4版であっても、解像度は1920×1080はあるわけで、その美しさはどちらも間違いの無いものではあるが、これがさらに解像度が高くなれば当然綺麗でもあれば負荷も高くなるわけで、それが不安定さを呼び込む一つの要因となっても不思議はない。

しかし…2Bはどんなシーンでも画になるな、ホント。カッコよさがハンパねぇ(>_<)

物語として

そんな2Bだが、物語的には多分主人公とは言えないような気がしている。
確かに主人公格ではあるのだが、核心はA2であり、その実、視点は9S…というのが本当の所ではないかと思う。
ただ、そのどれであっても人間は一切出てこない。
全てが人間を模倣している存在であり、それらが主格であるというのがこの物語。
実はラストに語りはじめるアンドロイドに作られたAIたちですら、その内から生まれる意識を認識するところがあって、本作はどこをとってもそうした無意識集合体としてのネットワークから生み出された意識というのが真のテーマではないかな、と。
折しもハリウッド版攻殻機動隊「GHOST IN THE SHELL」が公開される直前にこのようなシナリオでNieRAutomataが発売されたのは、偶然なのか、それとも神のいたずらか?

是非とも2Bに言って欲しかった…
「ささやくのよ、私のゴーストが…」

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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