フリック入力でPCを

私からは想像ができない話だが…。

フリック入力をPCで実現

昔、Googleがエイプリルフールネタとして、フリック入力を物理的に可能にしたキーボードをGoogle日本語入力のネタとして扱った事があるが、実はその後、本当にそのフリック入力の物理キーボードをわずか3セットだが発売した同人ハードウェアが存在した。
このBlogでもそうした事を記事として取り上げた事もあるが、何にせよコレは物理キーボードなので基板から準備する必要があるわけだが、流石にそれは面倒。
だが、今の時代、PCのキーボードよりスマホのフリック入力の方が速い、という若者世代がいる時代でもあり、できればPCでもフリック入力したいという人にある意味朗報なハードウェアが発売された。
FlickTyperという製品がソレだが、これを使うとAndroid搭載スマートフォンをPCの入力デバイスとして使用できるようになる。

FlickTyper
http://flicktyper.com/https://www.youtube.com/watch?time_continue=82&v=wNQ2D9lu074

FlickTyper本体をPCとスマートフォンの間に設置することで、スマートフォンのタッチパネルでPCの入力ができるようになる。
フリック入力だけでなく、特定のキーの同時押しやマウス操作も可能。これで片手でPCを操作できるようになると言える。

フリック入力が便利なのは?

ただ…私的にはフリック入力が便利なのは、予測変換機能があるからだと思っている。
最近のPCのIMEも予測変換機能は搭載してはいるが、もしフリック入力で全ての文字を入力するとなると、それなりに時間はかかるはずだ。
もし予測変換機能がなければ、フリック入力であっても素早い文字入力は実現できないと思うが、こういうインターフェースはそもそも入力のしやすさが重要なポイントになるので、PCのキーボード入力よりもフリック入力の方が良い、という人は徐々に増えていくのかも知れない。
ただ…私はPCキーボードでタッチタイプが出来るので言うのだが、長文を打つとなると絶対的に通常のPCキーボードの方が速いと思う。
予測変換の最大の問題は、確実に予測したとおりの変換ができる確率が100%ではない事で、完全な予測が外れれば部分的に修正を入れる必要がある為、最終的にタッチタイプでPCキーボード入力をする方が速くなるハズだと思う。
それでも、最近はフリック入力を多用する人が多いのも事実なので、業務的に導入を検討したい、と考える人がいても仕方のない話なのかもしれない。

キーボード入力は究極形?

個人的に、現時点でのPCにおける文字入力装置は、通常のキーボードを超えるものはないと思っている。
一時期、音声入力が取って代わるか? とも思ったが、欧米ではその兆しは見えても日本国内では一般化は難しいとも思えるし、ましてフリック入力では通常のキーボード入力を超えるとは考えにくい。
入力速度、誤入力回避、確実性など、いろんな方向で考えて見ても、今のキーボード入力を超える最適な手段はないように思う。
MetaMojiは、mazecという手書き入力という方法を示したが、コレも今一つ一般化はしていないように思う。私もiOSで使用しているが、最近はATOKで入力変換している事が多い。
そういうワケで、私は未だにキーボード入力を超えるものがないと思っているワケだが、それとも、これを超える究極の入力方法はある、もしくは登場するのだろうか?
世の中、VRという仮想現実や現実と仮想を組み合わせるMRなどが記述的に急浮上してきているが、入力というインターフェースは残念ながらまだ思っている程真価していない。おそらく、VRなどが絡んでくると入力だけでなく出力、つまり視覚を除く感覚を人間に入力する事部分にもまだまだテコ入れが必要になるだろうと思うが、人とデジタルを繋げる部分としての試行錯誤はまだまだ続くのだろうと思う。
インターフェースを取り巻く問題は、特に言語を含めた場合はおそらく延々と終わることなく続くのではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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