ついに見えたE-M1X

その姿がリーク画像として公開された。

見紛うなき縦グリップ一体型

噂では発表を来月に控えたオリンパスのE-M1Xだが、その本体と思わしき画像が43rumorsで公開された。
それを見る限り、かなり大型なマイクロフォーサーズ機という噂は間違いのない話のようだが、実際に手で持った時の手の大きさと比較するとそうでもないかな、という印象を受ける。手の大きさにもよるので、このあたりは何とも言えないというところか。
細かいところを見ていくと、前面のダイヤル形状やボタン配置の変更、背面を見ればジョイスティックが追加されていたりと、操作系もかなり変わっているという感じがする。
この変更された操作体系がプロの要望に応えられるものであれば、E-M1Xの狙いはそうはずれたものにはならないのかもしれない。
背面の下の方を見ると「CHARGE」と書かれた横に「1」と「2」という数字が書かれているので、恐らくはE-M1 MarkIIと同等のバッテリーを2個搭載可能という事を意味しているものと考えられる。それぞれのバッテリー状況を把握する為のランプと思われるが、回路を高速動作させるためにはそれなりの電圧が必要という事なのだろう。
同じく背面のモニター部分を見ると、液晶画面が裏返しになっている。つまりはバリアングル液晶を搭載しているという事であり、可動範囲は狭まるものの評判のチルト液晶ではない事が窺える。

43rumors
https://www.43rumors.com/ft5-all-full-olympus-e-m1x-pictures/

欲しいかと言われれば…

個人的に、このE-M1Xを欲しいか? と聞かれたら、私としては迷うところである。
扱いきれないという事もあるが、何より縦グリップ一体型というスタイルを受入れられないというのがあり、もしこれがE-M1 MarkIIと同等の形から追加ユニットで縦グリップスタイルになるのであれば良いが、この形から変わりようがないという点で私の拒否反応が出てしまう。
人によってかもしれないが、私のような者が扱うカメラとしては、縦グリップスタイルは大きすぎるという印象が私にはある。つまり縦グリップを使っている人は既にハイアマチュアかセミプロ以上という感じである。
たしかに追加バッテリーが入れられたりと便利である事はわかっているが、そこまでの使い方をしないというのが本音であり、スタイル優先で考えれば、やはり昔のカメラ然としたスタイルの方が好みである。
なので、今回のE-M1Xは個人的には欲しいと思えるスタイルではない。
性能は…確かに羨ましいものはあるのだが。

E-M1 MarkIIIに期待

なので、私としては現行のE-M1 MarkIIの後継機、つまりMarkIIIに期待したいところ。
おそらくその前にE-M5 MarkIIIが登場するのかもしれないが、そもそもE-M1のスタイルとE-M5のスタイルの差別化が現時点であまりされていないので、ひょっとしたらオリンパス側でOM-Dのラインナップの整理がくるかもしれない。
私としては、E-M1系とE-M5系を分ける意味がそろそろなくなっていると思っている。E-M1Xという最上級モデルが登場する事がわかっている状況を考えると、まさにそうである。
センサーに像面位相差AFセンサーを入れるとか入れないなどの差別化はあるものの、昨今のミラーレスカメラの内容を見ていくと、最近はコントラストAFのみの機種というのも少なくなってきていて、E-M5系の価格帯であればもう像面位相差AFセンサーを内蔵していても不思議ではない事を考えれば、製品として切り割れる意味は全くないと思う。
そうした状況なので、E-M1Xが発売された後、私は製品整理が行われると感じている。
ま、私が感じているだけの事ではあるが。

とりあえず、今はデジカメが売れる時代ではないので、製品を絞り込んでくるメーカーがほとんどである。
明確な製品の差別化がなければ、ラインナップを多数持つ事の方がリスクが高い為、このあたりを整理するメーカーは増えるように思う。
別にハイエンドなカメラばかりになればイイとは思っていないが、スマホのカメラ性能が光学性能に頼らない方向でどんどんと伸びてきているので、本家のカメラも今まで通りでいいという事はないはずである。
まずはE-M1Xの登場にはなるが、今後のオリンパスの動きも気になるところである。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version