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FF14ベンチの謎

スコアの詳細が確かに謎だった。

ベンチマークの謎

FF14ベンチの新しいバージョン、つまり漆黒のヴィランズに対応したベンチマークが登場してまだ間もないが、以前からこのベンチマークはどういった基準でスコアをカウントしているのかが気になっていた。
単純にCPUパワーとGPUパワーを足したものなのか、それとも生成されるフレーム数をカウントしているのか、またベンチマークの詳細を出力する事ができるが、その内容を見るとローディングタイムが記載されているので、この値が影響しているのか、等、分からない事が非常に多いのである。
ただ、一つ言える事は、FF14の世界観をリアルタイムに描画して、それらがどのように表示されるのかという事は間違いなく表現しているので、FF14をプレイする上で画質設定をどのアタリに持ってくればいいのか、という事は間違いなくわかるという事である。
まぁ、元々がFF14のベンチマークなので、FF14の環境をドコまで再現できるかという事を観る事ができるのは当たり前の話ではあるのだが、そうした画質設定と必要となるハードウェア能力は何を基準に見ていけばいいのかが今一つわからないベンチマークと言えた。
当然だが、漆黒のヴィランズ対応のベンチマークも、同じようにわからない所だらけで、そのアタリは一切変わっていない。
唯一変わったとすれば、平均フレームレートと最低フレームレートが詳細情報に書かれるようになったという事である。
なので、私はこのベンチマークソフトを一つの基準にはしているが、スコアがいくつだったから設定を変える、とかそういう使い方をした事がない。
使用しているPCのスペックは、常にミドルレンジというよりはミドルハイ以上のクラスなので、最高画質の時にどの程度の動きになるのかという事のみを確認する、という使い方がメインで、あとは新種族のテスト作成とかそういう使い方ばかりである。

ジサトラKTU

こんな私の疑問に、ジャストフィットで応えてくれたのが、ASCIIの自作PC大好き集団、ジサトラである。
YouTubeのアスキーチャンネルで「ジサトラKTU」として動画もアップしているのだが、このジサトラKTUにて、ベンチマーク奴隷(テクニカルライターと呼ぶらしいw)こと、加藤勝明氏が、なんとNVIDIA製、AMD製あわせて15枚のディスクリートGPUを使い、FF14ベンチマークでそれぞれがどのような因果関係なのかをテストしたというのである。

FF14漆黒のヴィランズベンチマークは、回し始めると1回7分くらい係るので、15枚を単純にテストしただけでも105分はかかるわけで、これで各条件などの違いを考慮すると、ベンチマークを採るだけで丸一日はかかったのではないかと思う。仕事とはいえ、恐れ多い事である。
この動画では、上はTITAN RTXから、下はIntel内臓GPUのUHD 630までの最高画質のスコアと最低画質のスコアを計測し、さらにそれらの平均fpsと最低fpsをグラフ化していた。
動画を見てもらえば一番よいのだが、ざっと結果だけ言うと、FF14をプレイする上ではNVIDIA製GPUの方が圧倒的に有利だという事と、フルHD環境で普通にプレイするだけならGeForce GTX 1650以上あれば何ら問題ないという事である。スコアで結果を見れば一目瞭然である。

フレームレート

ただ、ここで問題になってくるのがフレームレートである。
FF14はもともと30fpsで動作する事を前提に作られていて、クライアントからサーバへの入力タイミングはほぼ30fpsの範囲内で行われているので、実際の動作は30fps以上出る様であれば問題がない仕様になっている(以前そういう話だったと記憶している)。60fpsでの表示というのは、クライアント側の表示だけの問題なので、滑らかな表示を求めるならより高度なGPUを搭載した方が良いという話になる。
だが、当然スペックによっては常時30fpsが出るかどうかはわからない。
そこで注目するのが、先程の話にも出た「最低フレームレート」である。
コイツが30以上であれば、あるいは30に近いレベルであれば、実際の入力タイミングを考えても遅れをとることはない、という事になる。
この最低フレームレートというものを考慮すると、測定したグラフによればAMDのRadeon RX570以上のGPUであればほぼ問題はない、という結論に至る。もちろん、動作的な問題であって表示的な問題ではない。
なのでGPU的にはディスクリートGPUのミドルレンジであれば概ね問題ない、という結論に至る。負荷的にはそんなに重いタイトルではないという事である。
ただ、前述したように、これがクライアントの表示という面でより滑らかに動作させたい、となれば、やはり最低フレームレートとしては60fps以上となるNVIDIA GeForce RTX2070以上、もう少し格下になるAMD Radeon RX Vega64クラスは欲しいところかもしれない。

GPU以外の話

もう少し突っ込んだ話をすると、FF14は実はGPUも大切だがそれ以上に大切なのはCPUと言われている。
これは昔からで、CPUを変更すると途端にスコアが伸びる、という事も多々あった。
また、ローディングタイムの測定ができる関係から、メモリの速度が上がるとスコアが伸びる、という事もある。
メモリの速度はCPU内のメモリコントローラーで決まるので、これも結局はCPU性能と言える一つの要素である。
なのでFF14はCPUに依存するところが少なくなく、この違いによるスコア差は気になる所である。
この疑問にも今回の動画は応えてくれていて、面白い結果が出た。
なんと、Core i9-9900Kを制御して4コア4スレッドにした条件のCPUでは、TITAN RTXを搭載していても最低フレームレートが60を下回るのである。6コア6スレッドにすると、最低フレームレートが62は出ているので、最低でも60fpsでの表示にしたい場合は、CPUを6コア以上、というのがCPUの条件になりそうである。
また、同じようにメモリクロックでの検証をすると、やはりメモリクロックを上げた場合は結構スコアが伸びる結果となった。
CPUが同じクロックで動作する条件でメモリクロックを2,666MHzから3,200MHzにする事で、10%ほどの差が付いた。しかもその差は全て最低フレームレートの値で、である。
他のどんな条件でも最低フレームレートの差はあまり変動がなかったところ、CPUのコア数とメモリクロックで、その最低フレームレートが変動するのだから、FF14における性能を決める一つの決め手は、このコア数とメモリクロックと言えるかも知れない。
もちろん、上限付近の話となれば、搭載しているGPUは大きな意味を持つが、もともとFF14は大凡60fpsでの動作を想定した作りになっているようなので、高性能なGPUを入れてもその伸び率は鈍化する。
なので最適解としてはGeForce RTX 2070を入れておけばそれ以上はあまり意味がないし、これより格下のGPUを入れたとしてもほんの少し不利になるかというレベルの話になる。
これに合せ、できればCPUは6コア以上のもの、つまりIntelならCore i7-8700以上があれば良いだろうという結論である。
何とも大雑把な話ではあるが、仕様上の結論なので受け入れるしかない。

得手不得手

結果としては味気ないが、それだけに確実に言える事もわかっている。
それはCPUならAMD系よりもIntel系、GPUならAMD系よりもIntel系が良い、という事である。
ここ最近、AMDで固めている私からすると、実に辛い結果としか言いようがない。…ま、分かってた事ではあるが。
これはもう開発時からの問題で、NVIDIA GPUやIntel CPUに最適化されているという事である。
また今のところ初代および第2世代のRyzenの結果でしか見ていないので、これが今度最新となるZen2コアになるとどう変わるのか?というのは気になる所である。
Zen2はIPCも向上しているという話なので、この図式が変わるのか、気になる所である。

というわけで、FF14の大凡の傾向というものが見えた。
結局FF14のプレイ環境を良くするためには、現時点ではIntel製&NVIDIA製にするのが最も良さそうな感じではある。
が、もちろんそれでなければダメという事ではないし、スコアを見る限り一定の性能で満足な結果が得られる事も見えた。
その上で、私はやはり今の所GPUはRadeon系が良いだろうと思っている。
性能ももちろん欲しいが、何より機能はRadeonの方が良いので、FF14だけに拘らない基準で選ぶのが良いと思っている。
何事にも得手不得手があるので、そこも踏まえた上でGPUは選んだ方がいいだろう。
私はFluid Motionを選択したに過ぎない。

というわけで、これから漆黒のヴィランズを始めようという人は、自分のPCを振り返りつつ、どのあたりに性能のスポットを配置するかを考えてみるといいだろう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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