Monthly Archive: 6月 2019

気のせいか?

令和という新しい年号に変わってから早1ヶ月半が過ぎたわけだが。

老人とプリウス

『彼は老いていた。ハイブリッドカーのプリウスで街に乗り出し、1人で運転をしていた。危なげに走るだけの日が84日も続いていた。最初の40日は妻と一緒だった。しかし、その後も危なげな走行を続け40日が過ぎると、妻も家族と一緒に告げた。あの老人はもう完全に運転適齢期を過ぎている、と。運転適齢期は30代から50代くらいまでと言われている。妻は家族との話し合いの通りに老人に覚悟を決めるよう話を切り出す事を考えていた。老人が傷だらけのプリウスで帰ってくるのを見るたびに、妻の心は痛んだ。』

アーネスト・ハミングウェイの「老人と海」を現代の問題としてパロッてみた。
何故こんな事を思いついたかというと、それを連想させるほど、最近老人の運転する車、特にプリウスの暴走事故が多いからである。
しかも…気のせいかもしれないが、この令和という時代に入ってから急激に増えているように思える。
もちろん事故を起こすのは老人だけでない事はわかるし、時にはマナーの問題で事故に発展する問題もある。
あおり運転などは特にマナー問題…というか、他人への配慮が欠けていることによる事故といえるだろうし、問題は多岐にわたる。
だが、人々が平和で幸せな時代になって欲しいと願った令和という新しき時代になり、それらはまだまだ影も見えないほど、目に映るのは事故や事件の問題ばかり…そう思えるのである。

踏み間違い

こういう問題を一言で片付けるのはナンセンスだという事はわかってはいても、一つの傾向として考えられる事に対してその問題を提起する事は有用ではないかと思う。
私が思うに、ほとんどのケースでパニックによるアクセルとブレーキの踏み間違いが問題にあると思っている。
こんな事、私が思いつくぐらいの事だから、世間の人も大部分が気付いている事ではあるだろうが、このパニックになった時の制御を何とかしないと、こうした事件は解決しない。
私は、少なくとも今の車の制御方法が簡易化された事が、パニックによる踏み間違い問題を助長していると思っている。
特にオートマチックによる変速制御は、運転者の技量を極限まで削り、安易にしてしまった。昔はアクセル、ブレーキ、クラッチと変速ギアシフト操作が必要だったものを、今はアクセル、ブレーキ、形だけの変速シフト操作でできるようにしてしまっている。しかもシフト操作は一度Dレンジに入れたなら、前進するだけなら他の操作は不要である。
まずもって人間に緊張感を与える事のない少ない手順と操作で車が走り出す仕組みになっている。
これでは気が抜けた運転をしていても仕方のない話である。
マニュアル操作は、手順が多い分、運転者に強いる確認は多い。もちろん、その操作も体内で自動化される為、ある程度はイツモの繰り返し動作になってしまうが、それでも人間の中にあるスイッチを呼び起こす事ぐらいの効果はある。
今のAT操作は、人間にバカになって下さい、と言わんばかりの操作方法だと私は思っている。これでは踏み間違いが起きても、仕方のない話ではなかろうか?

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ここ最近の事を締める

もうね、体がオカシイ時は何やっても中途半端で…。

7月に備える

先日から、体の調子がオカシイというのは、このBlogでも書いてきたので既に周知の事ではあるが、同時に家にいる時間が長かったという事もあって、いろいろ普段やらなかった事をやったりしていたわけだが、それでも体の調子が今一つなので、やってる事を途中にしたまま寝落ちしていたり、またやってるようでやってなかったりと、今一つハッキリしない事が多いと自分でも気がついた。
そこで何をして何をしなかったか、という事を一度自分の中で整理する必要があるな、と感じ、今その行動のONとOFFを明確にしてみた。
私のプライベートにとって、今一番の関心事というと、7月から始まる事である。
一つはAMDの7nm製品が一気に出そろうぞという事、そしてもう一つはFF14の漆黒のヴィランズがいよいよ始まるぞ、という事である。

AMD製品は軒並み見送り

まず、AMDの7nm製品ラッシュだが、当然…予算の関係からダッシュで製品購入する事はない。
一時、X570マザーとRyzen9 3900Xを購入しようかとか不埒な事を考えもしたのだが、9月には3950Xが登場するし、そもそも予算不足なので購入するには何かしらの施策を講じる必要がある。
また、ビデオカードにしても今はRadeon VIIを使用しているし、あえでRX 5700系に進む意味もないと考え、とりあえずは見送る事にした。
ただ、今ちょっと考えているのは、第3世代RyzenのIPCの向上により、AVX2命令が高速化しているようなら、後々はRyzenへの切り替えはアリかな? という事である。
私がRyzenで一番気にしているところは、IPCの低さであり、またAVX2命令の処理の遅さである。マルチタスクが当たり前になっている今となっては、IPCの低さは大きな問題にならないと思われがちだが、マルチタスクが当たり前だからこそ、複数同時に動作している各プログラムの動作速度を握るのがIPCの高さだったりするし、またマルチメディア系の処理にはAVX2命令は結構効いてくるのでココの処理が伸び悩むのは困る。
私がかつてRyzen7でなくCore i7-8700Kをチョイスしたのは、まさにこれらが原因である。
なので今回の第3世代Ryzenが、このあたりの処理に対して改善されているならば、もはやIntel製コアである必要は無いと考えている。
なので、今は情報待ちという事にして、それが判明次第、今後検討する事にした。

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体改革

やっぱ必要な時なんだろうな、と。

相変わらずの熱

蜂窩織炎で先日から発熱に耐え続けている状況だが、昨日くらいから体全体の発熱は抑えられてきたものの、まだ完全には治りきっていない。
未だに微熱がある状況のまま、とうとう4日が過ぎたワケだが、それ以上に問題なのが蜂窩織炎の影響がそのまま出ている左足である。
この左足の膝下が、未だに赤く腫れている状況が改善されない。いや、正確に言えば多少なり良くはなっているのだが、依然として発熱し、周辺皮膚と明らかに温度が異なる。
蜂窩織炎は結局この熱を如何にして冷まし、通常に戻すか? という事に終始明け暮れるわけだが、この部分が未だ何も改善しないワケである。
また、医師の見立てによると私の両足のひざ下は、リンパの循環がオカシイらしく、通常時でも発熱はなくとも腫れている状況になっているのがオカシイそうである。
そう、もともと私の両足(ひざ下)は、むくんでいるような状態なので、異常だったわけである。
これはもう数年前から私自身も分かっていた事で、運動不足によるむくみと思っていたのだが、もちろんその理由もあるがリンパの循環にも問題があった、というわけである。
医師は、当然の如く私に「体重を落としなさい」と言う。
もちろんそんな事はわかりきった事なのだ。
だが、足が数年前からむくみが凄くて、既に走ったりする事そのものにも問題が出るぐらいになっているので、私の場合は単純に運動によるダイエットを実施すれば良いという事でなく、食生活の改善から入っていき、まずは運動できる体を手に入れるところから始めなければならない状況になっているのである。
…何だか、書いていてむなしくなってくるな(-_-;)

食事改善

食事改善として最初に取り組まねばならないのは、やはり炭水化物を減らすという事からである。
これもよく分かっている事で、それが簡単にできれば今までも困っていないのである。
私はこの炭水化物中心の食事を辞められる人というのは、ある程度生活が裕福な人ではないかと思っている。
貧乏人は、比較的安価な炭水化物中心の食事で生活している事が多いと私は思っていて、それ以外のタンパク質や食物繊維を多く含む食品は、今現在相当に値段が高騰していると思っている。
だからよく周囲の人が「炭水化物中心の食事はよくない」と言っているが、それを良くないからと言って避けられるのは、一定以上の生活水準を持つ人ではないかと思っている。
では我が家はどうだろうか?
ハッキリ言って、所帯所得で年400万に届いていないと思う。詳しく書く事は避けるが、コレに親が作った借金が加算されるので、生活水準はかなり低いと言わざるを得ない。
衣食住のウチ、我が家は衣にかかる費用が極端に少なく、食にかかる費用を炭水化物中心の構成で抑える事で、何とか帳尻を合わせている感じである。
他、私はあまり外に遊びに出ない人なので、交友費はあまり係らない。唯一PCにお金が多少かかっている以外は、ほぼほぼ削った生活を送っている。
このような状況で、炭水化物を除外するとなると、その代わりになる食材の費用を考えねばならない。これは、我が家の家計を考えると、地味に堪えるボディブローのようなものである。

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第52回FF14 PL Live

気がつけば今月末からアーリーアクセス。

発売前最後のPLL

漆黒のヴィランズの発売までもうすぐという事で、今回放送されるのは発売前としては最後の放送になる。
そんな中でのPLLの内容はというと、クラフターやギャザラーの変更点やハウジング関係、システム関連の変更などの説明などが行われた。
詳しい内容は動画で確認して欲しいのだが、当然今回の漆黒のヴィランズという拡張でかなり変更される事が多く、今までのスキル回しなどを改める必要が出てくるだろう。

また、今回フェイスシステムの実際プレイも放送の中で行われた。IDをAIキャラと共に進んで行く事ができるというシステムだが、思いのほかAIの出来は良さそうな感じであった。グランドカンパニーの小隊システムよりはずっと賢いと言える。いっそ小隊のAIもこちらと同じく賢くしてくれればいいのだが…。

FF14用左手デバイス

前のPLLでも情報は出ていたのだが、FF14の吉田Pがその使い心地を監修していた左手デバイスがいよいよ完成したらしい。
HORIから発売されるその左手デバイスは、スクエニe-STORE専売で発売されるとの事で、商品サイトから予約する事ができる。受注期間は6月15日~7月5日12:00までとの事なので、欲しい人はこの期間に予約するしかないのだが、実際の発売日は2019年11月21日となる。
注意しなければならないのは、10月から改定される消費税率が適用されるので、消費税は10%になる。1万4,000円超の価値がある、と考えるかどうかは個人の考え方次第だが、このデバイスについているスティックはアナログにもデジタルにも切り替えて対応できるそうで、アナログに対応させればFF14の移動にそのまま使えるので、結構便利かもしれない。

HORI
https://hori.jp/topics/p4/tac_f14/

PS4のコントローラーと併用できるなら考えてもいいかなぁ…。

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ヒマだからこそ

寝込んだ時間にYouTube大学。

熱、下がらず

昨日の蜂窩織炎発症から、発熱がスゴイ事になり、昨日は時間外にも病院で受診してきたにも拘わらず、本日も朝から38度を下回る事はなかった。
医師に言われたとおり、本日も受診してきたが、昨日ほど症状が酷いわけではないという事で、点滴処方と蜂窩織炎の足の腫れへの処置は継続し、引き続き安静にしているようにと言われた。
と言うわけで、本日は午前中に病院、家に戻ってきてからは寝て過ごすという、何ともヒマな時間を過ごす事となってしまった。
だが…正直、昨日から寝てばかりで、眠いかといわれると全然眠くない。
長時間睡眠にはならないものの、3~4時間の睡眠を幾度となく繰り返しているため、睡眠時間としては十分で、これ以上眠るというのは無理というものである。
なので、結局寝ながらネット情報を見まくるという事になるのだが、こんな時、丁度いい動画がある事を思い出す。
毎日見ようと思いつつも観る事が出来ていない「中田敦彦のYouTube大学」である。以前も当Blogで紹介したが、その時はチャンネル登録者数は20万人に行ったかどうか、というところだった。ところが今や40万人にも増え、一日1万人弱増えている感じである。何ともスゴイ事である。
このチャンネルで公開されている動画だが、流れを一気にザッと説明するエクストリーム授業は、詳細は分からないものの、全体の流れがわかるため、世界史などは世界各国の問題の繋がりが見えてくる。しかも世界史を知り、その後日本史に入ると、当時日本が歩んできた流れが世界のどのあたりにあるものなのかが見えてくる。
学生時代、年表をひたすら覚える事に意味があるのか? という疑問を持っていた自分としては、年数を記憶するより流れが知りたかったわけで、どうして今の日本の教育はこのような全体像を把握できる授業形態を取らなかったのだろう? と疑問すら思える。
ヒマなので、このYouTube大学の動画を一気見してみると、これがまた実に面白い。
中田敦彦という人物の才能を見る事ができるだけでなく、地頭の良さを感じる事ができると思う。

偉人伝

中田敦彦と言えばオリエンタルラジオ、オリエンタルラジオといえば武勇伝だが、ここ最近YouTube大学の動画で私が一気見する為に残していたのが【偉人伝】である。
歴史上の人物から現代の人物まで、偉大な人物がなぜそうなったのか、という事を紹介してくれる授業だが、これもまた歴史のエスクトリーム授業と並んで面白いコンテンツの一つである。
歴史上の偉人の偉業は歴史の勉強でもできるが、現代の偉人の話となるとなかなか勉強する機会はない。書店に行けば、有名どころの人物の話は書籍化されていたりもするが、YouTube大学ならココで一気見する事ができる。
まぁ…ザックリな話ばかりなので、詳細を知りたいという人には向かないかも知れないが、ポイントを押さえた内容ならそれで十分とも言えるので、私は非常に有り難いと思っている。

このYouTube大学の偉人伝で取り上げてくれている偉人の中に、ジェフ・ベゾスがいたのは有り難い話。世界一の大富豪になったAmazonの創始者だが、面白いのはあのイーロン・マスクとの共通点である。共に、始まりのポイントが1995年という年だという事。
そう、Windows95の発売された年なのである。つまり時代は情報化時代に突入するという事を宣言したような年である。
こうした偉人達の共通項を見る上でも、YouTube大学の偉人伝は見ていて面白い。
他にも孫正義氏も紹介されていて、私自身も孫正義氏の成功例の話はそれなりに知っているつもりだったが、知らない話も多かった。ただ、孫正義氏の話の中で、イギリスのARMを傘下にした話が入っていなかったのは残念の極みである。このARMを傘下に置くという事の意味の大きさを含めてくれていたならば、もっと面白い話が聞けたかも知れないのに…と。
それでもこのYouTube大学の動画は、そうした別視点の話を平面上に置き、それらを平行して見てくことができるという点でも面白いと思う。
まだ見ていない人にぜひお勧めしたい。
と、熱冷め止まぬ私が言っても説得力がないかもしれないが。

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再び蜂窩織炎

っていうか、ほぼ定期的に来てるんだけどさ…。

イキナリ38.8度

昨日の夜、寝る直前に体全身に突然の震えが襲ってきた。
とにかく寒い。何があるというわけでなく、寒気で震え上がるという状況。
もうこうなると、何が起きているかは大体分かっている。
「来たか…」
私の体に震えが出る程の寒気が来たときは、ほとんどの場合で蜂窩織炎になった時である。
血液中に何かしらの菌が入り込み、血中の白血球がその菌と闘い始めるが、その戦いが一定以上激しくなると、体は菌を攻撃するため発熱を始めるのだが、その発熱によって周りから熱を奪おうとして寒気が襲ってくるのである。
ガタガタ震えながら布団の中に入っていたが、明日の朝は間違いなく高熱に襲われていると覚悟を決め、そのまま朝を迎えたのだが、朝に熱を測ってみると、やはり38.8度。しかもまだ上がる気配のある感じだった。
結局会社を休む連絡をして病院に行くことを決めたワケだが、朝8時の段階ではまだ足そのものが熱を帯び、腫れ上がっている感じはなかったのだが、病院に着く頃には足も腫れ上がっていて、原因は間違いなく蜂窩織炎だという事が見て取れる状態になっていた。

効かない点滴

病院では外科にかかり、医師から以前処方された事のある点滴を今回も処方され、処置室で点滴を打っていたわけだが、点滴は時間がかかるので、午前中はほぼ点滴で時間が潰されてしまった。
医師からは、蜂窩織炎は本来なら入院だと強く言われ、明日も診察に来いと強く言われ、しばらくは毎日点滴だと言い渡されたワケだが、問題は家に帰ってからだった。
家に帰り、もう安静にしているしかないとなったので、ずっと寝込んでいたわけだが、目が覚めた午後6時、熱は39度、その後3時間を経過しても熱はそのあたりを行ったり来たりという状況になった。
蜂窩織炎は実際になった事のある人でないとわからない一つの特徴があるのだが、発熱している時、実は体中が痛いのである。痛くてだるい。それがずっと続くのである。
しかもその痛みは体を動かさない時でも痛いのである。もちろん耐えられない痛みという程の痛みではないのだが、何か体を動かすときにそれをしようという活力を阻害するには十分な痛みなので、とにかく全ての行動が鈍くなる。
なので、明日、また医師にかかるとは言え、この現状39度の熱で一晩明かせるか? と考えた時、イケるか? 無理か? と、本来ならすぐにも結論を出せそうなものも、あーでもないこーでもないと迷い、結局夜10時に病院へ時間外と分かっていたが、電話して熱だけでも下げて貰えないかと話をした。
正直、点滴がここまで効かないというのは、今まで経験した事がなかったので、点滴打てば問題ないだろうと思っていたが、いやはや、全くそんな事はなく、今回の蜂窩織炎はいつもとは違うという事を思い知る事になった。

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PCエンジン mini

ま、順当に考えればこうなるかな。

ファミコンと共存した次世代機

32年前、Huカードという薄い板状のものにゲームを詰め込み、それをスロットに入れる事で違うゲームと遊べるという名目で登場したPCエンジン。
NECホームエレクトロニクスから発売されたそのコンシューマ機は、ファミコンの次世代を担う機器としてハドソンからより高性能なハードウェアが欲しいという声から開発が始まったとされている。もちろんその声だけで開発が始まったワケでなく、NEC社内において計画されていたCD-ROM機開発の思惑もそこに含まれた結果の話ではあるが、ファミコンやセガマークIIIの競合機、或いはその次世代機として1987年に投入された。
このPCエンジンの開発に関しては、正直言ってマトモなビジネスという流れで開発されたとはとても言えない。
詳しくはWikipediaで見てもらいたいが、ファミコンで思わぬ大金を手にしたソフト開発者たちが自分達の望むものを作りたいという思いだけでプロトタイプのCPUを作ったのが、PCエンジンの始まりである。
そう考えると、作られた経緯は何となくAppleやApple IIに似たようなところがなきにしもあらずである。
また、PCエンジン本体発売後、一年でCD-ROMドライブを追加するユニットが発売され、世界で初めて家庭用ゲーム機としてCD-ROM搭載を可能にした。
このCD-ROMドライブ搭載によって、ゲーム業界は大きく変わったと私は思っている。
当時、ゲームのBGMはFM音源もしくはSSG音源(PSG音源など含む)が当たり前だったが、CD-ROMは通常のオーディオデータを収録する事ができるため、ゲーム音楽が一気にリッチ化した。
また、大容量データを扱う事が出来る様になったため、比較的簡単にアニメーショングラフィックスを扱う事も可能になった。ゲームの表現力という部分では、半導体ROMに頼っていた時代には出来なかった事を比較的安価に可能にしたわけで、業界が大きく変わっていったのはむしろ当然の事だったと言える。
このような流れから、ファミコン一強だった時代に、一定の割合でPCエンジンが新たなプラットフォームを築いた事の意味は大きいと私は思っている。

コナミから復刻

そんなPCエンジンだが、現在NECホームエレクトロニクスはPCエンジンの後継機を作っておらず、また開発に携わったハドソンも現在はコナミの子会社化を経て現在はコナミに吸収合併されてしまった。
それから32年の時を経て、コナミからPCエンジン miniが発売される事が発表された。

おそらく、他社機器の動向を見ての判断なのだろうと思うが、眠っていた過去の遺産でビジネスを展開する上で忘れてはならないものをこのハードに込められるかで、このビジネスが成功するか失敗するかが決まる、と私は思っている。
メガドライブミニがとんでもない盛り上がりと共に人気になったのには理由がある。
メガドライブのゲームが好きで、メガドライブ自身が好きで、当時のゲームが好きで堪らない、という人が、その収録ラインナップから収録タイトルの拘りをとことん突き詰める事が出来ていると言えるから、メガドライブミニは発売前ながら爆発的な人気を得た。
そこにあるのは、セガというメーカーに対する愛と、メガドライブというハードウェアに対する愛、そして移植するとなったらとことん完全を突き詰めるという拘りがなくては、成立しない。
メガドライブミニを待つ者がPlayStation Classicを評価しない理由は、それらが完全に欠けているからだ。
だから、PCエンジン miniが順当に評価されるには、メガドライブミニのようなPCエンジン愛がなければならないし、少なくとも単純にエミュレーションで動作させればいいという安易な考えでは、ゲーマーには受け入れられない。
私がこのPCエンジン miniに感じるのは、まさにこの不安要素である。
コナミは、果たしてどこまで拘るつもりでいるのだろうか?
気になって仕方が無い。

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Ryzen9 3950X

やはり存在していた。

16コア/32スレッドのRyzen

5月27日の記事にも書いたが、AMDは7月7日に7nmプロセスで製造したZen2アーキテクチャの第3世代Ryzenを発売する。
その際、最上位モデルは12コア/24スレッドのRyzen9 3900Xとなると書いたが、16コア/32スレッドのRyzen9が登場しても不思議ではないというような事も書いた。
理由は単純で、CPU Chipletが2個搭載されていて、それらが全て有効化されているコアであれば16コア/32スレッドのモデルになるからである。
当初、歩留りの影響を考えて12コア/24スレッドの3900Xを最上位にしていたのかもしれないが、もし歩留りが良ければ、或いは良くなっていけば、必然的にその上位モデルが登場しても何ら不思議ではないわけである。
私がそう思うくらいだから、おそらく世界中のこうした分野に生きている人も想定していたのだろうと思うが、やはり、Ryzen9 3950Xという16コア/32スレッドモデルが正式に発表された。コイツが5万円台だったらよかったのになぁ…

クロックは下回る

発表によると、Ryzen9 3950Xは、16コア/32スレッドを実装しながらも、その定格周波数は3.5GHzに留まり、Boost周波数が4.7GHzになる。搭載しているキャッシュメモリ量、TDP、対応メモリは全て3900Xと同等なので、単純に搭載コアとスレッド数が増え、動作周波数が搭載コア数を考慮して低めに変更しているような形だ。
ただ、動作させているコア数が増えれば、当然消費電力も増加するのが普通である。にもかかわらず、今の所TDPは105Wと3900Xと同等とされているところは、やや不思議に思える部分でもある。
また、動作コアが密集する状況でありながら、Boost周波数が100MHz高い4.7GHzに設定されているのも、少し変な違和感を感じる。
恐らく、発売された後にワットチェッカーなどで調べれば、105Wは越えていくように思えるのだが、とりあえずシートスペックではこのような設定になっている。

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Project Scarlett

次世代Xboxの情報が遂に出た。

次期PSと似て非なるモノ

Xbox E3 2019にて、Microsoftが次期XboxとしてProject Scarlettを2020年末に発売する事を発表した。

使用するCPUはZen2アーキテクチャベースで、GPUはRadeon RDNA(Navi)アーキテクチャベースのカスタムプロセッサを採用、メモリはGDDR6でストレージは次世代SSDを採用と、現行世代の「Xbox One X」比で4倍のプロセッサ能力と40倍のストレージアクセスを可能にしたものになる、との事である。
また、最大120fpsの高フレームレートや、8K解像度での出力が可能で、ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングにも対応し、可変リフレッシュレート(Adaptive-Sync)により、超低遅延入力への対応などの特徴を持つという。
後方互換性に関しては、これまで発売されたXboxコンソール4世代のゲームタイトルがプレイ可能で、周辺機器についてもサポートするという。
この情報が考えるに、現時点では次期PlayStationが持つとされている性能とほぼ互角のような感じに受け取れるが、一つ確実に言えるのは後方互換性に関してはXbox系の方が有利であるという事である。
仮に次期PlayStationでは言及されなかった機能を、このProject Scarlettが搭載するとしていても、今の段階では次期PlayStationにもそれらの機能を実装する事は可能なので、この2機種に関してはソフトウェアサービスの面ぐらいしか違いは出てこないものと考えられる。

以前にも書いたが…

正直、私はこの次期XboxであるProject Scarlettの話を聞いても、さして驚く事はなかったし、当然かな? とも思った。
理由は単純である。
次期PlayStationが同じようなスペックだったからである。
現行のPlayStation4(PlayStation4 Proも含めて)と、Xbox One(Xbox One Xも含め)を見てみればわかるが、どちらもAMD系のCPUとGPUを搭載し、違いはというと搭載しているメモリに違いがある事で、その使い方などが異なるという事ぐらいで、基本的なコードはx86系コードで動作するなど、かなり似た仕様になっている。
だから、その次世代機に互換性を持たせて開発しようと思えば、自ずとAMD系CPUとGPUの組合せになる事は予想できるし、どちらもAMDが今後実装してくるであろうGPUの追加アーキテクチャで機能を拡張する事は予想できる話である。
だから次期PSで実現する事は、つまりは次期Xboxで実現する事だし、その逆もまた然りなわけである。
おそらくこの2機種に関して言えば、今後はプラットフォームの戦いになる事は目に見えている。どちらのプラットフォームがわかりやすく、また魅力的なタイトルを持ってこれるかで、そのシェアが変わっていくわけである。
開発する側からすれば、両機種ともx86コードで動作するので、クロス開発が非常に楽になるというメリットがあり、片方に縛られないという利点がある。
だが、ユーザーサイドで考えると、どちらを買っても変わらないという、混乱が蔓延するかもしれない。

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N-WGNの姿が見えた

特設サイトも公開中。

予想外…

当Blogでも今年の4月8日に記事として一度書いたが、なかなかフルモデルチェンジしなかったHONDAのN-WGNがその姿を明らかにした。
現在では特設サイトも公開され、そこで搭載される機能なども明らかにされているが、まずその前に一つ、私的に予想外な結果だったという事を言っておきたい。…コレが令和的カッコイイなのか?「何だ、このデザインはっ!」
ここ最近、ちょっと見た目的にレトロな雰囲気の車が流行っているらしい事は知っている。
だが…この新型N-WGNのフロントマスクを見て「かっちょええっ!」と声を大にして言える人はどれだけいるのだろうか?
それとも、これが令和的カッコイイなのか?
もしそうなら…私は令和を生きる自信がない(爆)コイツはカスタムだけど…かつてのデザインは確かにごちゃごちゃ感はあるが、それでも今の新型よりはスタイリッシュな気がしてならない。
それとも…私のセンスが古くさいのだろうか?
どっちにしても、現時点で見えているフロントマスクだけで判断するなら、私の好みとはとても言えないデザインである。
…というか、結構ショックだったりするんだが(-_-;)

HONDA SENSING

イマドキといえば、HONDA SENSINGが全てのモデルに搭載される事はもはや既定路線である。
衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、先行者発進お知らせ機能、標識認識機能、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きACC、車線維持支援システム、後方誤発進抑制機能、オートハイビーム、と10種のサポート機能を搭載するだけでなく、パーキングセンサーシステムとして、4つのセンサーで車後方の障害物を音と表示で知らせる機能も持つ。また、オートブレーキホールド機能という、停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持し、アクセルを踏むと自動解除して再発進できるという機能も今回は搭載される。
随分とアシスト機能が増えたな、とも思うが、それだけ世間で車の異常行動が目立つようになった、という事の表れなのかもしれない。
…まぁ、単純に他社よりも楽で便利な車を求めた結果とも言えなくもない。
こうしたアシスト機能に関して、日産&三菱の「DAYZ&ekクロス」が令和初で強力なアシスト機能を搭載したモデルを出したので、それが大きく影響している事は間違いない。
しかも日産が得意とするアラウンドビューモニターまでをも搭載するので、他社は何とかそれに追従すべく機能を盛り込まないと話題性にも欠けるというのも理解できる。
…ま、これによって軽自動車の価格がどんどんと上がっているという事実もあるのだが。

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Stadiaの日本版は2020年以降

ま、インフラ整備するところから行かないとダメだろ。

Tier 1は14ヶ国

Googleがクラウドを使ってサービスを開始する「Stadia」だが、その概要がYouTubeのライブ放送「Stadia Connect」で明らかになった。
まず2019年11月にサービスを開始する国は、ベルギー、フィンランド、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国、米国の14ヶ国と発表された。
基本、欧州と北米大陸に限られるワケだが、個人的にはこれらの国でも全ての人がそのサービスを享受できるかは疑問なのではないかと思っている。
というのも、日本では国内のどこにいても通信環境はある程度整っているものの、欧州や北米では地方に行けばほとんど環境が整っていないなんてケースもある。
とりあえず英語圏であればサービスは開始できるだろう、というのが、今回のTier 1の国々の判断基準だったのではないかと予想している。
また、技術的な事を言えば「Stadia」は、その通信回線の速度によって、実現可能な解像度等が決まる仕様になっているようで、環境が整っている都市部であれば速度も得られる為、4K画質も可能かもしれないが、地方で速度が出ないような環境であればハイビジョン画質も危うい…そんな感じではなかろうか。
やはりサービスの品質を保つ為には、ある一定の回線品質を確保する必要が絶対的であるため、日本でのサービスイン時には、回線事業者等との間で設備周りのネゴシエーションが必須のように思える。
とりあえずアジア圏では最速でも2020年と言われているので、日本は回線事業者との折り合いが付けば2020年冬からのサービスインではないかと、私は勝手に想像する。

専用コントローラー

Stadiaの発表時にも言われていたが、Stadiaには専用コントローラーが存在する。
このコントローラーを使う事で、個人を特定してマルチプレイが出来たりするという話だったから、事実上既存コンシューマ機でいうところの本体の役割を兼ねるのがStadiaの専用コントローラーという事になる。
ライブ放送では、このコントローラーの価格が69ドルである事が発表された。いわばこれが本体スペックとしては、2つのアナログスティックと1つのデジタルパッド、4つのボタン、4つのトリガーを備え、中央にStadiaボタンの他、YouTubeへのシェアボタン、Googleアシスタントボタンを備える。
またマイクも内蔵されていて、アシスタントボタンと組み合わせて使う事で音声入力も可能になる。
とりあえずこのコントローラーが中核ハードになるが、マウスやキーボードにも対応する、というのが発表時のコメントだったが、それも変わらない仕様のようである。

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FF14ベンチの謎

スコアの詳細が確かに謎だった。

ベンチマークの謎

FF14ベンチの新しいバージョン、つまり漆黒のヴィランズに対応したベンチマークが登場してまだ間もないが、以前からこのベンチマークはどういった基準でスコアをカウントしているのかが気になっていた。
単純にCPUパワーとGPUパワーを足したものなのか、それとも生成されるフレーム数をカウントしているのか、またベンチマークの詳細を出力する事ができるが、その内容を見るとローディングタイムが記載されているので、この値が影響しているのか、等、分からない事が非常に多いのである。
ただ、一つ言える事は、FF14の世界観をリアルタイムに描画して、それらがどのように表示されるのかという事は間違いなく表現しているので、FF14をプレイする上で画質設定をどのアタリに持ってくればいいのか、という事は間違いなくわかるという事である。
まぁ、元々がFF14のベンチマークなので、FF14の環境をドコまで再現できるかという事を観る事ができるのは当たり前の話ではあるのだが、そうした画質設定と必要となるハードウェア能力は何を基準に見ていけばいいのかが今一つわからないベンチマークと言えた。
当然だが、漆黒のヴィランズ対応のベンチマークも、同じようにわからない所だらけで、そのアタリは一切変わっていない。
唯一変わったとすれば、平均フレームレートと最低フレームレートが詳細情報に書かれるようになったという事である。
なので、私はこのベンチマークソフトを一つの基準にはしているが、スコアがいくつだったから設定を変える、とかそういう使い方をした事がない。
使用しているPCのスペックは、常にミドルレンジというよりはミドルハイ以上のクラスなので、最高画質の時にどの程度の動きになるのかという事のみを確認する、という使い方がメインで、あとは新種族のテスト作成とかそういう使い方ばかりである。

ジサトラKTU

こんな私の疑問に、ジャストフィットで応えてくれたのが、ASCIIの自作PC大好き集団、ジサトラである。
YouTubeのアスキーチャンネルで「ジサトラKTU」として動画もアップしているのだが、このジサトラKTUにて、ベンチマーク奴隷(テクニカルライターと呼ぶらしいw)こと、加藤勝明氏が、なんとNVIDIA製、AMD製あわせて15枚のディスクリートGPUを使い、FF14ベンチマークでそれぞれがどのような因果関係なのかをテストしたというのである。

FF14漆黒のヴィランズベンチマークは、回し始めると1回7分くらい係るので、15枚を単純にテストしただけでも105分はかかるわけで、これで各条件などの違いを考慮すると、ベンチマークを採るだけで丸一日はかかったのではないかと思う。仕事とはいえ、恐れ多い事である。
この動画では、上はTITAN RTXから、下はIntel内臓GPUのUHD 630までの最高画質のスコアと最低画質のスコアを計測し、さらにそれらの平均fpsと最低fpsをグラフ化していた。
動画を見てもらえば一番よいのだが、ざっと結果だけ言うと、FF14をプレイする上ではNVIDIA製GPUの方が圧倒的に有利だという事と、フルHD環境で普通にプレイするだけならGeForce GTX 1650以上あれば何ら問題ないという事である。スコアで結果を見れば一目瞭然である。

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