ナムコ作品がない

アーケードアーカイブスで復刻するゲームは古き良き名作。

懐かしいオリジナル

ハムスターから、PlayStation4/Nintendo Switch用アクション「イー・アル・カンフー」の配信を11月14日から始めた。価格は838円(税別)。
「イー・アル・カンフー」は、1985年にコナミから発売されたアーケードアクションゲームで、プレイヤーは主人公ウーロンとなり、カンフーの王者決定戦を戦い抜く。
元祖格闘ゲーム戦い抜くと言っても、11種類の武術を使う対戦相手と戦うだけで、あとはずっと繰り返しになるので、イマドキのゲームほど凝ったものではないのだが、当時としてはとても楽しいゲームではあった。
ゲームシステムとしては、最近の格闘ゲームのようなコマンド入力型ではなく、パンチボタンとキックボタンの2つのボタンと8方向レバーの入力とを組み合わせて、全部で16の技を駆使して対戦相手と戦う事になる。例えば、主人公が右を向いている時、レバーを左上+キックボタンで「旋風脚」が出るが、同じく主人公が右を向いている時、レバーを右下にいれてパンチボタンだと「正拳突きB」が出る、といった具合である。
なお、主人公ウーロンのキャラクターの下には、矢印が表示されており、その矢印はレバー入力方向が表示されるようになっている。この矢印方向とボタンで出る技が変わるわけである。
登場する対戦相手も個性的で、フライングボディアタックで飛んでくる大男もいれば、手裏剣を投げて足止めしてからパンチキックで攻撃する少女、ヌンチャク使い、棒術使い、鎖鎌使い、棍棒使い、鉄扇使いの女、中国刀使い、トンファー使い、等々、イロイロである。
アーケード版は11人の対戦相手を倒した後は、再び一人目に戻って繰り返す事になる。プレイヤーはこれを何周できるかを争ったりするのだが、慣れないと当然11人全てを倒す前に力尽きることになる。
ポイントは技が出た後の痛打点が上、中、下と3つに分かれるのだが、どの技が上、中、下なのかを把握する事である。

ナムコ作品の少なさ

ハムスターはこのように過去のアーケードタイトルを復刻させて格安販売する事をしているが、権利の問題から、移植されやすいメーカー作品とそうでない作品がある。
総じて言えるのが、ナムコ作品はまず移植がない、という事である。
おそらく、ナムコは他社に移植の許可を出していないというのがその理由なのだろうが、これが実にもったいない。
1980年代はナムコのゲームは黄金期でもあるので、今でも面白いと言えるタイトルが多い。
にも関わらず、それらは移植されずにそのまま放置され、他社メーカー作品ばかりがリリースされる。
パックマンを始め、ギャラクシアン、ギャラガ、ドラゴンバスター、ボスコニアン、ドルアーガの塔等々、出せば確実に私のような者が飛びつくようなタイトルばかりである。
1980年代から1990年代に発売されたナムコのアーケードゲームが移植されれば、それなりの販売にはなると思うのだが…。
コナミやカプコン、セガなどの作品も移植されるのだから、ナムコもぜひライセンスを下ろしてくれないだろうか?
時々、今はどこがライセンス保有しているのか分からない、といった作品もあるが、ナムコの場合は明確なので、そうしたライセンス不明による未発売とは違うので、ぜひ検討して欲しいものである。

古き良きアーケードゲームを語り継ぐ…決して悪い話ではないと思うのだが、私に同調する人はいないのだろうか?

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

6 Responses

  1. ぴスイッチ より:

    自社で移植ブランド持ってる所はアケアカ参加は無いでしょうねたぶん。(ナムコのナムコミュージアム、セガのSEGA AGES)

    • アバター画像 武上 より:

      自社で移植ブランドや開発を持っているところが、ちゃんと機能して製品を出していればいいんですけどね。
      セガは…M2が移植してアーカイブス出してるので、まだ期待できますが最近ナムコはそういう動きがないので、残念でなりません。

      • ぴスイッチ より:

        一応ナムコはSwitch参入時にナムコミュージアム出しましたがそれっきりですねー。ナムコもといバンナム的には定期的に出すミュージアムで十分という判断なんでしょう。Wiiの頃はアーケード版のVC化なんかもあったので良かったですがそれ以降は全然ないですね。確かにちょっと残念です。

        • アバター画像 武上 より:

          ナムコ黄金期の初期作品ももちろん良いのですが、ナムコは1980年代後半にシステムⅡ基板で制作された名作があり、それらはあまりコンシューマ機には移植されていないのが現状だったりします。
          先日、秋葉原でメタルホークの基板が入荷して、40万円で売られていたという事がありました。

          https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1219018.html

          こういうのを見ると、ホントに移植して欲しいと思うんですよね。今のハードなら移植は間違いなくできるわけですから。
          自社での移植がコスト的に無理なら、せめてライセンスを下ろしてくれれば他社でチャンスがあるかも…と思うワケです。
          何とかしてくれないかなぁ…。

          • ぴスイッチ より:

            個人的にはSYSTEM22の初代リッジレーサーのAC版とか移植してほしいんですよねー。そう考えると確かに移植されてない名作多いですね。
            そーいえばエムツーの対談記事でもバンナムさえOKなら『アウトフォクシーズ』の移植はやりたいとか言ってたの見ましたね。その記事内で「メタルホークは操縦桿の再現が厳しいですね」的な事も言ってたような憶えが…ともかく、バンナムがライセンスを降ろしてないのは間違いなさそうです。
            ナムコミュージアムも正直無難な物ばかり選んでる節があるので他社にライセンスを貸し出すのは僕も賛成です。一時期カタログオープンIP化なんてのもやってたんだから出し惜しみする必要も無いと思うんですけどね。

            • アバター画像 武上 より:

              家庭用に移植されていないものとしては、大型筐体に採用されたタイトルなどは、ほとんど移植されていないと思います。
              需要があるかとかも、もちろん考えねばならないのですが、余り知られていない名作も多いというのも事実なので、それらが歴史の闇に葬られていくのは私としては残念でならないワケです。
              こんな考えに賛同してくれる人達で何とかできるといいんですけどね…。
              許諾されない事にはどうにもならないので、権利元でない限りは、何もできないのが残念な限りです。

武上 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version