N-WGN、生産再開

1月20日に生産再開。

駐車ブレーキ問題

HONDAのN-WGNは、2019年8月に発売した車だが、発売してすぐ辺りに、電動パーキングブレーキの製造上の不具合により生産を停止していた。
12月には、合計9,437台のリコールを国土交通省に届出ていて、部品メーカーと共に製造工程や品質保証体制の抜本的な見直しを行っていた。
実際、リコール対象となったのは、2019年7月4日~8月30日に製造された車で、発売直後の極少数の車が対象という事なのだが、安全性の面から考えても大きな問題と言える。
問題の車両は、2つの問題が考えられるものになる。
ひとつは電動パーキングアクチュエーターの原因で、モーター配線接続部の圧着端子のカシメが不十分、あるいはモーターのコンミテータ及びブラシの製造が不適切で走行振動でモーター内の接触抵抗が一時的に増加、モーター回路断線検知信号が乱れてVSA(横滑り防止装置)が異常を検知して故障判定することがある、という。これが原因でパーキングブレーキが作動しなくなる、または解除できなくなるという状況になる。
もう一つはスプリングパッケージに問題があり、ドラムブレーキシューの拡張、収縮を行う為のスプリングパッケージの作動ストローク設定が不適切で、パーキングブレーキ解除時に素ピリングパッケージがシュースプレッダボディに干渉、モーター負荷が高くなるというもの。これが原因でモーターの電流閾値を超えてVSAが異常を検知し、パーキングブレーキが作動しなくなるおそれがあるという。
どちらもアプローチは違うが起きている現象は同じ結果なので、何が原因なのかを特定するのが難しかったのではないかと思われる。

1ランク上の軽自動車

N-WGNだが、発売されるとなった時、私はそのデザインを酷評した。
あまりにものっぺりしすぎたその印象が良くなかったからだ。だが、それは正面からしか見ていないデザインだったという事もあり、私の中に刺さる物がなかったからだ。
実際、側面や斜め前から見てみると、デザインとしてはスッキリしていて中々見た感じ良いように見えてきた。
この深い青がイイ感じそんな外装も去ることながら、その車そのものの性能や機能なども、調べれば調べるほど、実によく出来ていて、車格としては1ランク上と言われているN Boxから見ても今回のN-WGNの出来は凄く良いと思っている。
実質、4ヶ月ほど生産が止まっており、その間の受注はずっと待ちになっていたわけだが、今回の生産開始によって、ようやく待たされていた人達の元にN-WGNが届けられることになる。
正直言うと、私も今のN BOXがもうすぐ8年経過するので、乗り換え時期かもとか思っていたので、今度はN-WGNでも良いかなぁ、と思っていた。
スーパーハイトワゴンであるN BOXに乗ってみて思ったのは、思った程N BOXの広さは必要なかった、という事。つまり実際にはN-WGNの高さや広さで十分であり、コンパクトにする事で燃費を向上させられるという事である。
長期的な運用を考えても、N-WGNの広さがあれば十分だし、少しでも背の低い車の方が燃費性能は良くなる事を考えると、N-WGNの選択肢も悪くないな、と思った。
実際、実車も見てきたし、いろんなレビューなど見てみたが、N-WGNカスタムはかなり上質だったし、何より乗降がN BOXより楽だった。いろんな制約がなければ乗り換えたいところだが、だからといって、乗り換えられるかというとすぐに決められないわけで…。

というわけで、とりあえず今からがN-WGNの本気モード開始なのだと思う。
最近の軽自動車のレベルの高さには驚くばかりである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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