Monthly Archive: 11月 2020

メモリ強化のRadeon RX 6000シリーズ

Radeon RX 6000シリーズについての情報が解禁となった。性能を支える基幹技術がCPU由来というのがおもしろい。

Infinity Cache

Radeon RX 6000シリーズがライバルであるGeForce RTX 3080と性能が拮抗していると言われている所以は、ほぼこの「Infinity Cache」と呼ばれる技術に支えられているからと考えられる。
もちろん、高速なパイプライン設計、高クロック設計、ジオメトリィ/テッセレーションの最適化なと、他の要素も含めてクロックあたりの性能を向上させた事が要因ではあるが、それらを含めて、そもそも扱うデータの移動を支えている「Infinity Cache」がその性能を大きく支えている事実を外す事はできない。
かなり前から、GPUはそのGPU単体の処理性能よりも演算結果をやりとりするメモリ帯域にボトルネックがあると言われてきた。
単純にメモリ帯域を増やすと、メモリとGPUとの間のピン数を増やす必要から、基板配線が煩雑になり製造上のネックが高くなるばかりか、価格も高騰する。だからメモリクロックを高速化する、という手段に出たりもするが、そうなれば今度は発熱処理の問題も出てくるし、そもそも高速なメモリの価格は高い。
結局コストを考え、考えられるリスクを小さくしようとすると、このメモリ帯域のボトルネックを解決する方法というのは、実に難しい問題になるのだが、AMDは今回、GPUに内包するキャッシュに注目した。
キャッシュはGPU内部にあるため、レイテンシは小さく、データ移動にかかる熱量も小さくて済む。唯一の問題は、キャッシュメモリはDRAMではなくSRAMが一般的で、このSRAMは容量がその密度の関係から小さいのが問題である。DRAMなら64MB実装できても、SRAMなら4MBしかない、なんて事はよくある事である。
そこでAMDはRyzenで採用したL3キャッシュの技術に着目した。Infinity Fabricと呼ばれるラインでGPUと接続し、GDDR6の4倍ものピーク帯域性能を実現し、256bitで接続したGDDR6メモリと比較して2.4倍以上の電力あたりの性能を実現するに至った。
電力効率は抜群なのだが…これがRadeon RX 6000シリーズのメモリが256bitという帯域に留まっている最大の理由で、キャッシュデータとのやり取りを頻繁に行い、データヒット率を上げてGPUそのもののレイテンシを小さくして性能を稼いでいる、という事である。

Apple Silicon M1と同じ方向性

このキャッシュメモリのヒット率を上げて広帯域のメモリアクセスを取り入れるという方法は、実はApple SiliconのM1と方向性は同じである。
ただ、Apple Silicon M1の場合は、SoCにそのままメモリを内包したので、キャッシュという概念ではない、という事で、とにかくメモリアクセスを高速化する事で性能を稼ぐという方向では同じという意味である。
プロセッサの演算能力を高めるという事はもちろん重要な事ではあるのだが、ここ最近の性能向上のカギは、そのほとんどがメモリアクセスにあると考えて良いと私は思っている。
それぐらい大きなデータを入れたり出したりしているのが今の演算であり、それらをいかに省電力で、スムーズに処理できるかで、システム全体のパフォーマンスを左右するケースが多い。
NVIDIAも、このメモリアクセスの高速化という所に何も手を入れていないわけではないのだが、AMDはCPUでその技術を確立し、それをGPUに展開したというところで、一歩先んじた結果が、今回のRadeon RX 6000シリーズという事である。
ダイサイズがライバルよりも小さい事から、比較的価格は安く抑えられているのがポイントだが、何より、電力効率を54%も引き上げたこの性能向上こそ、Radeon RX 6000シリーズの本懐ではないかと思う。

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今後のPC業界はどうなる?

Apple Silicon「M1」の実力が明確になった。少なくともローエンドはもう駆逐されたと言っていい。

Windowsである必要性

いよいよApple Silicon「M1」搭載のMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniがユーザーの元に届き始め、その性能の高さがハッキリとしてきた。
その実力は、Appleが言っていたように少なくとも既存のIntelコアを搭載していたローエンドモデルはどれもが太刀打ちできない性能であり、MacBook Pro 16インチの性能に肉薄するものだった。
マルチコア性能ではまだIntel Core i9に届かないようだが、そもそも現段階のM1の守備範囲はローエンドであり、Core i5あたりを駆逐できれば問題の無い性能と言える。
ポイントは、ARMコードにネイティブ対応していない、Rosetta2によってトランスコードされたプログラムですら、同等の性能で処理してしまっているところである。こうなると、M1コアを搭載したMacを選ばないという手がない。
そもそも、今ローエンドクラスのPCを使っている人は、WindowsというOSである必要性がどこまであるのだろうか?
MacでもOffice 365が動作し、GoogleのWebアプリが使え、Adobeのソフトが利用出来る。よほど特殊なプログラムでない限り、WindowsでもMacでも問題無い時代になっているのではないかと思う。
いや、もっと言うなら、ノートPCである必要性すらないのかもしれない。iPadでほとんどの事が事足りるのなら、そもそもノートPCを選ぶ意味もない。
そういう時代であるからこそ、M1の性能はタブレットよりもちょっと高度な事をしたいと思った人には最適な選択肢になるように思う。
もっともWindowsノートPCの格安と言われる価格帯は、MacBook Airの半分くらいの価格なので、絶対価格でWindowsノートPCを選択するという人もいるのも事実だが、少なくともいろんな面での完成度の高さを10万円強という価格で手にできてしまうMacBook Airは、今の時代の最適解の一つではないかと思う。

コストでみるMac mini

今回、M1の性能の本当のところが見えた事で、一つ私が思ったのは、案外Mac miniがお買い得なPCなのではないか? という事である。
Mac miniは、本体のみでディスプレイもなく、入力機器も自前で用意する必要があるが、既にWindowsのデスクトップPCを持っている人であれば、既存の機器を接続すれば利用出来る、格安Macである。
Mac環境をもっとも安価に手にしたいと思えば、自ずとMac miniが選択肢になるのだが、今回のM1搭載機となったMac miniはその性能からみてもお買い得なPCになったように思う。
案外オススメなMac例えば、AMDのRenoir、Ryzen7 4750Gを搭載したミニPCを自作したとしたら、少なくともMac miniよりも高く付くし、その性能にしてもApple Silicon「M1」を搭載したMac miniの方が上回るだろうと思われる。しかもMac miniはOSが標準で付いてくるし、そのOSの中にはかなり有用なアプリケーションが多数付いてくる事を考えると、実にお買い得である。
タブレットやスマホで何かするのはちっょとやりづらい、だからPCが欲しい…そう思う人であっても、Mac miniは結構すんなりとそういう人を受入れるような気がする。そう思わせる理由は価格的なところだけでなく、iOSのアプリが動作する可能性が残されている事も理由である。
このように考えると、現時点のMac miniは結構な確度でWindowsキラーではないかとすら思える。

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M1搭載Macの現時点の実力?

Rosetta2で動作させてもシングルスレッドでIntelコアを超える。これが今の実力なのか?

総合的に見る必要がある

AppleがM1搭載Macを発表し、そのパフォーマンスの高さをアピールして数日が経過したが、比較対象が曖昧な情報だった事から、一部ではその性能を疑問視する動きもあった。
実際、私も実機を見ないとわからない、という判断をしていたのだが、ここにきて、M1搭載MacのRosetta2経由のベンチマーク結果が出始めたようだ。
macOS Big Surには、Rosetta2という、Intelのx86アーキテクチャ向けに作られたアプリを、ARMアーキテクチャのM1で実行可能なバイナリに変換する機能が実装されている。
これによって、多くのIntelアーキテクチャ製アプリをM1搭載Macで実行可能にする事ができるのだが、このRosetta2経由での動作の速度が、ある意味Intelコアとの決定的な差として評価できる部分であり、多くのMacファンが気にしていた部分だと思う。
M1は現時点でIntelコアよりもいくつか弱点が存在する。
一つは搭載メモリが最大16GBに留まるという事、そしてもう一つはI/OとしてThunderbolt3やUSBの数が制限される事、またeGPUが利用できないという問題である。
これにより、メモリを大量に使用するプログラムでは不利になる可能性は否定できないし、拡張性はIntelコアよりも低く、絶対的なGPU性能では太刀打ちできない領域がある事が予想される。
だが、多くのMac使いからしてみれば、これら弱点はあまり大きな問題にはならない。実際、メモリは16GBもあれば十分という人も多いだろうし、拡張性にしてもThunderbolt3が2個あれば十分という人もいる。またeGPUなど価格的に使えない(使わない)という人も多いだろう。
それだけに、M1がRosetta2経由で素晴らしいパフォーマンスを見せれば、それだけで大満足という人も多いのではないかと思う。

シングルコアでは最強か?

ベンチマークサイト「Geekbench Browser」にRosetta2で動作しているスコアが掲載された。
これが本当ならスゴイ事なのだが…8GB RAMのM1搭載MacBook Airのスコアらしいが、シングルスコアで1,313、マルチコアスコアで5,888となっており、ARMネイティブコードでの実行結果の大凡78~79%のパフォーマンスを持っているらしい事が判明した。
ちなみにこの数値、私が所有する2020年版13インチMacBook Proよりも高い数値なので、Rosetta2経由とは言え、その性能は相当に高い事が判明したと言えるかも知れない。
但し、マルチスコアに関してはARMネイティブコード時でも16インチMacBook Pro等Intel系ハイエンドコアを下回っている事がわかっている。おそらくRosetta2経由ではもっと差が付くことは明確なので、現時点でM1搭載Macは「ローエンドMacを超え、ハイエンド近い性能を持つ13インチ以下MacBook」となる性質を持っていると言えるだろう。

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macOS Big Sur、公開

M1搭載Macが発表された事で、新OS「macOS Big Sur」も公開となった。

まだまだ不安定?

新しいOSというのは、いろいろな機能の追加などもあって期待できるところも多々あるものの、安定していた今までの環境を捨てる事にもなるので、一定の覚悟が必要になる。
ほとんどのケースで、新しいOSにすると事の大小はあれ、不具合が発生する。
中でも致命的と言われているのは、OSごと起動しなくなるというケースだが、最近はそういうのはあまり聞かなくなったように思う(もちろん全くないという事ではない)。
その代わり、アプリケーションレベルで起動しない、といった話はWindowsもMacも同じくよく聞く話である。
macOS Big Sur今回の「macOS Big Sur」は、ネットで情報を集めた感じでは思ったほど致命的なバグは出ていないような感じだが、おそらくこれはまだ人柱が足りていないのだろうと思う。
もともと「macOS Big Sur」はM1搭載Macの為に作られているところがあるので、今後M1搭載Macが普及する事で利用者が増え、そこでまたいろいろな課題が出てくるように思う。
既存のMacから今の時点で「macOS Big Sur」にする人は、自らネタの為に地雷を踏むような感覚でインストールしているのではないかと思う。まさに人柱である。
Macは、Windowsよりもこうした見えない所での処理が顕著に存在するので、新OSをいの一番にインストールするのは自殺行為ではないかと思う。これは、今のmacOSだからという話ではなく、遙か昔「漢字Talk」の時代からの話である。

アップデート可能なハード

MacはWindowsほどハードウェア構成がバラバラではないので、基本的に発売された年と時期さえわかっていれば、ハードウェアの基本的な情報は固定できる。
今回の「macOS Big Sur」をサポートするのは、以下のMacになる。

・MacBook (2015) 以降
・MacBook Air (2013) 以降
・MacBook Pro (Late 2013) 以降
・Mac mini (2014) 以降
・iMac (2014) 以降
・iMac Pro (2017) 以降
・Mac Pro (2013) 以降
・Apple Silicon搭載Mac

上記以外のMacにインストールした場合、そもそも正常動作しないという事になっているのだが、現時点での報告では、上記に該当するMacの一部で画面がブラックスクリーンになったままどうする事もできなくなる現象が出ているという。
ネットで調べた所、13インチMacBook Pro(Late 2013)と13インチMacBook Pro(Mid 2014)において、macOS Big Surにアップデートした結果「文鎮化」したと多数サポートコミュニティなどで報告されているという。
復旧方法も不明であり、セーフモードやインターネットリカバリにアクセスできない事から、ほぼどうにもならない状態らしいが、言うまでもなく公式で言われているサポート対象機器である。
Macはハードウェアとソフトウェアが密接に繋がっている事がある為、何かハードを交換した等の問題があると、それが原因で正常判断されない事がある。また、それが仮に行われていないとしても、違った挙動をした結果、トラブルに繋がる場合もある。
ある種、ブラックボックス化した部分に抵触する問題だと、個人ユーザーではどうにもならないという事があったりするので、大型アップデートは本当に慎重にならないと、使い物にならない結果を招く事がある。
実に恐ろしい話である。

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PS5、不具合多発?

やはり初期モデルに問題があったか?

初期化と再起動

11月12日に発売されたPlayStation5だが、どうも不具合が多発しているらしい。
症状はいろいろあるようだが、再起動を繰り返したり、音声どおりに操作してもその通りにならなかったり、ゲームのインストール時に途中で止まって画面暗転を繰り返したり…と一定の挙動に収まっておらず、それ故に原因が特定できていないようだったり、具体的にどこに問題があるのかがよくわからない状況の様である。
YouTuberが配信中にトラブルを出すケースもあり、このトラブルを動画にして公開している人もいる。

海外でも問題が出ているようで、スパイダーマン:マイルズ・モラレスを実行中にPS5を休止モードにすると、システム全体がクラッシュし、バックアップを開始する時に「外付けドライブの修復」プロセスが強制されるらしい。
また、PS5のその外付けドライブの修復シークエンスを実行させるたびに黒い画面が表示され、コンソール自体の電源ボタンを押して強制的にレストモードにする必要があるのだとか…。しかもその後コンソールが起動、エラーレポートを提出するよう求められ、その後通常どおり起動する…なんて挙動もあるらしい。
…これ、デバッグモードの挙動じゃないのか?
どちらにしても、製品としての挙動としては最悪の様子。
ある意味、初期モデルに当たり外れがあったのではないか? と言われる所以でもあるが、私が考えるにまだまだ未成熟な状態でPS5を発売したのではないか? という予感しかしない。
ライバルの発売に合せて発売日を決定した、というのはPS5の発売時期を決定づける時の動きである程度見えていた事だから、何となく計画的な発売日決定プロセスではなかったように思う。

すべての人ではない

ただ、問題はこのようなトラブルが出ているのが、一部の人だという事も問題。
全ての人に出ているのであれば、全体的な製品のデバッグが足りていなかった、という言い方もできるが、問題が発生していない人もいるようなので、そういう話を耳にすると、どうしても部品の当たり外れの問題や生産工場の拠点によって不良率が違うといった問題なのか、等、まさにロットによる当たり外れのようにも思える。
酷いのになると初期化すら出来なくなるとか、そういう話も出ているようで、今の所、ある程度整理された情報がないのもわかりにくさを増長させているように思える。
そうした不具合の中身もそうなのだが、私が一番知りたいのは、この問題が発生している案件が全体の販売数に対してどれだけの比率なのか? という事である。
昔はそうでもないのだが、今はSNSなどの影響から、ほんのちょっとの事が増長され、さも全体でこのような事が起きている、という感じで情報が伝播してしまう事に問題がある。ハッキリ言って、新製品が発売されれば、そこで発生する初期不良というのはある程度はやむを得ないところがある。これはどの製品にも言える事だが、安定供給には時間が必要だし、発売初期には不良が発生しがちなのは今も昔も同じである。
だから、今発生している問題が、通常考え得る範囲に留まるものなのか、それとも根本的に設計もしくは検証レベルで問題なのかによって、その重大度は大きく変わってくる。
製造上の問題なら、時間が解決してくれるかもしれない。しかし、これが設計レベルの問題なら事はもっと大きな問題として解決していく必要がある。

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Amazonアフィリエイト中止

まだ作業中だが、Amazonアフィリエイトを中止する事となった。

いきなりの終結

Amazonのアソシエイト運営から、アソシエイトアカウント閉鎖の連絡がきた。
どうも、私の運用方法が、プログラム運営規約に違反しているようで、それに伴う終結だという。
この連絡が来て、まず第一に思ったのは、私は公式ツールを利用したリンクを中心に利用していて、それ以外ではカエレバというサイトのツールを利用しているに留まっているのだが、それで違反していると言われても、私には何が何だかわからない、という事である。
一応、理由としては以下になるらしい。

Amazonアソシエイト・プログラムの継続的な監視活動の一環として、お客様のアカウントを審査させていただきました。この審査によって、お客様がAmazonアソシエイト・プログラム運営規約(https://affiliate.amazon.co.jp/help/operating/agreement)を遵守されていないと判断されました。

それで、違反内容というのが以下。

ユーザーが特別リンクをクリックしていないにもかかわらず、自動的に消費者セッションのタグ付けを行っています。

そんな事言われても…。
どうしろって事なのかがさっぱりわからん(-_-;)
いや、わからない状態でアフィリエイトをやっている事そのものに問題があるのかもしれないが、公式ツールつかって、定番のサイトのサービス使って、それ以外には何も使っていないのに、それで自動的に消費者セッションのタグ付けって言われてもねぇ…。
何をどうすればいいのかサッパリである別に、他に何かツールを埋め込んだりしているかといえば、Google系のコードを埋め込んだりはしているけれど、Amazonのリンクに関わるものなど何もないし、意味がわからない。
意味がわからないので、修正のしようも無い事から、Amazonアフィリエイトの使用を辞める事にした。

楽天に急遽変更

で、一時はアフィリエイトそのものを止めようかとも思ったが、今までのリンクを外すのがとても面倒(爆)
…というのは、無責任すぎる話だが、実際リンクを修正するのもとても大変なので、この大変さを背負ってアフィリエイトを完全終息というのはあまりにもバカバカしいので、今までリンクしていてもあまり効果が出ていない楽天を主軸にする事を決めた。
そういえばカエレバでも2019年の1月から国内ショッピングモールを応援するサービスへ生まれ変わりましたとかで、Amazon検索とAmazonサイトからブックマークレットによるリンク生成が出来なくなっていた。ま、カエレバが方針変更したのは私のような問題とは無関係だとは思うが、私もこのような事を経験すると、何となくAmazon一択の時代が徐々に終わってきているような感じがとても強く感じられる。…人間って勝手だね(-_-;)
というわけで、できる範囲から商品リンクを楽天へと変更を開始した。
全てを終わらせるにはまだまだ程遠い処理が必要なのだが、最近のものから少しずつ変更している。
楽天のアフィリエイトでちょっと気になったのが、一部の登録されている商品に限ってだが、リンク先を「商品価格ナビ」に出来るという事。
これはとても便利で、特定の商品を扱っているショップがこの商品リンクを削除してしまった場合、通常なら商品リンク先が消失してしまってリンク切れになるのだが、この「商品価格ナビ」にリンクすると、他に該当商品を扱っているショップがリストされているページにリンクされる為、リンク切れになる事がない。商品を探している人からしてみればとてもありがたいリンクになるのではないかと思う。
…他にもよく見てみると、いろいろ便利なものが揃ってる感じ。うーん、楽天って便利じゃん(爆)

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Apple Silicon上でWindowsを

出来ないとは誰も言っていない。でも出来るとも言っていない。

M1対応のParallels Desktop

米国Parallelsは、Apple Silicon「M1」チップ搭載Macと互換性のある仮想化ソフトウェアの新バージョン開発に積極的に取り組んでいる事を明らかにした。
同社の「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」というブログ記事を公開し、その中でM1チップが新型Macにもたらすパフォーマンスや電力効率、仮想化機能に対して称賛しつつも、現時点でのParallels Desktopのバージョンでは仮想マシンは実行できないと言う。
つまり、現在の最新バージョンのParallels Desktopは、macOS Big Surに対応しつつも、あくまでもIntelコアを搭載したMacでしか動作しないという事である。
ここまでは私の予想どおりの結果であり、特に驚く事ではないのだが、米国Parallelsはその次を検討しているようである。
ユニバーサルバイナリ、つまりIntelコア版とApple Silicon版の両方のバイナリを含んだプログラムに切り替え、仮想化コードを最適化、その上でM1番の新型Mac向けの新アプリを試す事を熱望している事を表明している。
ただ、このM1対応版がARM版Windowsを動作させる事を意図したものなのか、それともx86コードをM1上で走らせ、現状のWindowsを動作させる事を意図しているのかは不明である。
というのも、MicrosoftはARM版WindowsのライセンスをOEMメーカーにのみ提供する、としているからだ。
一般ユーザーが手にできるWindowsライセンスは、今の所x86コード版のみなので、仮に米国ParallelsがARM版WindowsをM1搭載Macで動作させられるようにしたとしても、Windowsそのものを一般ユーザーが入手出来なければ意味がない。
このライセンスの件に関しては、Microsoft側からは何のコメントも出されていないため、提供可能になるのかどうかもわからない。
ただ、米国Parallelsは、何かしらの形でM1搭載Mac上で、Windowsを動作させられるようにチャレンジしている、という事は確かなようである。

M1チップの性能

AppleのM1チップの発表以降、各技術系サイトではM1の性能の高さをいろいろと記事にして情報公開している。
確かに公開されている数値を見ていると、Intelコアより圧倒的な性能を持っているように考えられるが、私個人としては本当にそれだけの性能が出るのか? という事に関して結構懐疑的だったりする。
実際、それだけの性能が出ている可能性がゼロとは言わない。
理由は5nmプロセスのSoCという一つのダイに全てを集約したプロセッサでプログラムを動作させ、しかもCPUもGPUも同じダイの上に乗っているDRAMにアクセスするので、高速なメモリ帯域と相まって、高速にプログラムを動作させられる事は間違いないからだ。
DRAMまで統合している事の強みIntelやAMDがいかに多数のコアをまとめてキャッシュメモリにアクセスさせようとも、今回のM1ほど効率的にメモリにCPUやGPUがアクセスできるようにできた事は一度足りともない。だから少なくともメモリアクセスに起因する性能低下はM1チップでは考えにくい。
そういう意味では、今回のM1搭載Macは、まさしくノートPCというよりはiPadのようなタブレットデバイスに近い。
だから…というわけではないが、M1チップの弱点も見えてきた。それは全てをSoCに纏めている事で、搭載できるメモリ(DRAM)容量が限られるという事と、I/Oコントローラーの機能が絞られてしまうという事である。
今回の新型Macは、どれもメモリの最大容量は16GBに留まっているのは、まさにこの制約の為であり、しかもThunderbolt3やUSBのポート数が少ないのもこのSoCの制約の為である。
今回、Appleが比較的小型かつ規模の小さなMacのみにM1を搭載して発表したのは、まさに大規模作業を実施するには搭載メモリ量が少なく、拡張できる素養を持たせる事ができなかったからだ。
大きな作業をするには、メモリ16GBは確かに心許ない。

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Apple Silicon、M1と称す

漫才のグランプリじゃないんだから…というのは、ココだけの話。

SoCのM1

AppleがApple Silicon搭載のMacを発表した。
機種としては、MacBook Airと13インチのMacBook Pro、Mac miniの3機種が発表されたワケだが、その中身にはすべて「M1」と呼称される、Apple Siliconが搭載される。
この「M1」の中身は、基本的にはiPhone12に搭載されているA14 Bionicと呼ばれるSoCと同じアーキテクチャのものと思われるが、そのSoCの中身の構成は今までに無い新しいものになっているようだ。
というのも、製造プロセスはパソコン向けとしては初の5nmであり、しかもSoCという事で、必要な機能は全て1チップに収められている。
CPU、メモリ、Apple T2、Thunderboltコントローラ、I/Oチップ、さらにはメモリ(DRAM)も統合されている。そのトランジスタ数は160億にも達するという。
5nmに全ての機能を集約ポイントはDRAMまでをも統合しているという所で、今の所x86コアでここまで統合したコアを製造したメーカーは存在しない。DRAMの統合でメモリアクセスのレイテンシが極限まで小さくなれば、性能は著しく向上するのは言う迄も無い話である。
また、内蔵されているCPUは、高性能コア4つ、高効率コア4つの8コアで、MacBook Airでは7コアのバージョンも存在するようだ。その性能はモバイル向けとしては世界最速としており、最新のWindowsノートPCと比較して性能は最大2倍(10W消費時)に達し、同じ性能であれば4分の1しか電力を消費しないという。この効率を別の表現で言えば、ワットあたりのシングルスレッド性能であれば、現行Macと比べて3倍という事になるようだ。
また、内蔵GPUは最大8コアで、こちらもパソコン向け内蔵GPUとしては世界最速という。最新のWindowsノートPCと比べてグラフィックス性能で最大2倍(同じく10W消費時)であり、同じ性能では3分の1しか電力を消費しないという。
また、AI向けのニューラルエンジンも搭載されており、そのコア数は16コア、性能はIntel CPUと比べてマシンラーニング性能は最大15倍に達する。
どこをどうとっても、既存のIntelコアより圧倒的なまでに性能が高い事になるが、この話をパッと聞いても素直にそれだけスゴイという事を実感できない私がいる。

MacBook Proに関して

私は、Intelコア搭載の2020年モデル13インチMacBook Proを7月に購入したが、実際の所、後悔はしていない。理由は単純で、今回のM1搭載のMacBook Proの性能は現時点で既存機種よりは高いだろうと想像はできるものの、対応できるアプリケーションがどれほどになるのかが見えていないからだ。
私の目的は、まず仮想マシン上でWindowsが動くことが最優先だった。だからIntelコアを搭載しているMacであれば、Windowsの性能に困る事はないので、Intelコア搭載のMacである利点を仮想Windowsに置いている。
だったらWindowsノートPCを買えばいいじゃないか、という話にもなるのだが、私としてはMac OSも使いたかったのである。だから両立できる機種としてはIntelコアを搭載しているものが最適であり、Apple Silicon搭載MacでWindowsが動かない可能性が高いと判明した時点で選択肢は決まってしまったのである。
しかも、今回M1搭載MacBook Proが発表となった時点でも、BootCampやParallels Desktopの対応は不明であり、Windowsが動作する可能性が見えていない。
一応、Parallels Desktop側から、Big Surには対応している、というコメントは出ているが、それがIntelコア搭載機に限った話なのか、それともM1搭載機でも対応しているという事なのかはわからないのである。
まだ発表されたばかりだという事もあるので、正確な情報がないというのはある意味仕方のない事だが、このWindowsが動作する、という一点で言えば、私はあと2年くらいの間でMacに求める機能を仕分けていく必要があるだろうと思っている。

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初期型PS4、修理限界に

必要部品の在庫枯渇により、修理受付終了のお知らせ。

6年半で任務終了

SIEがPS4の「CUH-1000シリーズ」及び「CUH-1100シリーズ」の修理受付を、12月25日に終了すると発表した。

「CUH-1000シリーズ」及び「CUH-1100シリーズ」は、2014年2月22日に発売された初期のPS4で、現在のPS4より外装はより豪華な仕様で作られたモデルである。
この初期型PS4に何故型番が2種類あるのか、を説明すると、実は最初期型と初期型の2種類に分かれるからである。
私が初期型PS4を購入する際に調べて判明した事は、「CUH-1000シリーズ」と「CUH-1100シリーズ」は、内部の冷却部品が異なり「CUH-1100シリーズ」の方が簡素化された冷却部品に変更されたモデルになっている、という事である。この冷却部品以外に違いは全くないのである。
そこで私はあえて「CUH-1000シリーズ」を探し出して購入した。熱に少しでも強い個体を購入する為である。こういう事も今では良い思い出である。
発売までいよいよあと2日その後、PS4は薄型の「CUH-2000シリーズ」へと続いていき、この「CUH-2000シリーズ」の発売と共に登場したのがPS4 Proである。
今では、私もPS4 Proを利用しているので、この「CUH-1000シリーズ」のPS4はお蔵入りしてしまっているのだが、実は多少問題が出ていたのも事実なので、この修理受付終了に伴い、最後のメンテナンスに出す、というのも手かな? などと考えてみた。
…ま、修理したところで使うかと言われれば使わないとは思うが。

追記:薄型PS4は「CUH-2000シリーズ」であるという情報を戴きました。初期稿では「CUH-1200シリーズ」と記載しておりました。修正させていただきました。

PS5の存在がPS4を早期に終わらせる

PS3の時と比べて、PS4は実に早い段階での修理受付終了だな、とまず思った。
もちろん、現行型の修理受付まで終了してしまっているわけではないので、PS4そのものを早期に終息させようという事ではないとは思うが、おそらくこのタイミングで初期型PS4の修理受付を終わらせる理由は、単純に部品枯渇だけが理由ではないような気がする。
PS4の時は、前モデルのPS3のタイトルをプレイする事が出来なかったため、PS3の必要性は意外なまでに高かったように思う。
しかしPS4はその99%のタイトルをPS5で動作させられる、とSIEは説明している。
となると、PS4そのものの必要性はPS5が普及するにつれて無くなっていく事が予想される。しかもPS5でPS4のタイトルを走らせる事で、PS4よりも恩恵を受けられるとなれば、なおのこと、その必要性は低くなる。
サポート等のコストを考えれば、出来る限り現行製品への移行が望ましい、というのはこの手の商売の定石である。
私は、おそらくはPS5の存在がPS4を早期に終わらせる理由になっていくのではないかと予想する。

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PS5を急ぐ必要があるのか?

今週、いよいよPS5の発売日となるワケだが、全ての抽選に外れた私は当然購入はできない。だが、今の段階で購入する意味はあるのか?

整わない環境

11月12日、今週もあと数日でいよいよPS5が発売となる。
価格と発売日が明確になった恐ろしく過激な抽選を勝ち残った人だけが購入できる状態と思うが、それは生産数が決定的に足りていないから。それでも世界のあらゆる場所で同時発売を行うのは、ライバルがその同日に発売すると発表したためであり、十分な数が揃ったから発売を開始する、という意味からはかけ離れている。
だから購入するための抽選は致命的なまでに当たりの少ないくじ引き状態である。
私もいくつか抽選に挑戦したが、その全てがダメだった。
だが、その後私はいろいろ考えた末、今回の抽選は外れて良かったのではなかったか? と思うようになった。
理由は単純。
まだPS5を使うだけの環境が整っていないからだ。
今の私がPS5を万が一購入できたとして、そこから得られる恩恵は、わずか高速化したアクセススピードとDualSenseの新体験のみで、4K解像度も、120fps表示も、HDRも、3Dオーディオも環境が整わないと体験することができない。
少なくとも、4K HDR 120fpsの表示が可能なテレビもしくはモニターがないと、PS5のアウトプットの半分以上を体験する事ができない。しかもプレイしたいタイトルもないとくれば、入手の意味も上がらないというものである。
だから、今の私がPS5を入手しても、そこには優越感ぐらいしか得るものがない。
では、私ではなく他の方々の場合だとどうなのか?
実は、4K HDR 120fpsを可能にするテレビやモニタは、まだ現実的に発売されていないという現状なので、私と変わらないはずなのだが、そこはやはりまずハードありきでほとんどの人が考えているので、整わない環境の中で何とか入手してプレイしようという人が圧倒的だという事である。

4K HDRテレビなら…

今、世間で発売されているテレビには4K解像度とHDR表現が可能なテレビは存在する。
これらにPS5を接続すると、少なくとも4K解像度とHDR表現は可能な状態でプレイする事はできる。
だが、より動きが滑らかになる120fps表示ができないので、本当の意味でのPS5の性能を実感する事はできない。
だが、もし4KとHDRが表示可能なら、そこに圧倒的なメモリアクセス速度とDualSenseの新感覚の体験が加われば、PS5の良さはかなりわかるかもしれない。
ここで言う120fps表示というのは、所謂テレビの機能にある「倍速駆動」の事ではない。あれはテレビの機能で秒間60コマの映像の中間映像を補完して、120fpsに見せているだけで、PS5から秒間120コマの映像を得ているわけではない。
秒間120コマの映像と、4K解像度、HDR表現を可能にするには、HDMI2.1に対応する端子とケーブルが必要になるが、今の所HDMI2.1に対応した端子を持つテレビがまずない、というのが現状である。
おそらく、来年2021年に入ると、HDMI2.1に対応するテレビやモニターが登場してくる事になるだろうが、それまではPS5の機能を完全に引き出すテレビは存在しない。
これは恐らくXbox Series Xでも同じである。
だから、今はせめて4K HDR対応のテレビで次世代機を体験する事がせいぜいだと思う。

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デュプリケータ

撮りためた動画が溢れ始めたので、大容量HDDへ移行する。

8TB HDDへの移行

撮りためた動画が4TBのHDDから溢れ始める事態に突入した。
4TBのHDDを購入した時には、この容量を超える事はそうそうはないだろうと思っていたのだが、気がつけばそれを遙かに超え、現時点で他のHDDへ待避させたデータ合せて既に5TB近い状態になりつつある。
このままだと、他HDDの空き容量も圧迫する事は明白なので、ここら辺で大容量HDDへ移行させる事を決めた。
ホントは4TBのHDDを増設して待避場所を2箇所にしたり、或いは4TBのHDDを並列化させて1ドライブに見せるなど、他にも方法はあったのだが、あえて8TBのHDDを導入して、1ドライブの容量を拡大化させる事にした。
というのも、今後もデータは増大化していく可能性は高いので、今溢れそうになっている4TBのHDDを他に利用する事が出来れば、今よりもストレージに余裕が出てくると判断した。
だが、今の溢れそうになっている4TBのHDDのデータを、新たに購入する8TBのHDDに移行するにあたり、Windows上でデータコピーする事の怖さを私は知っている。
コピーだから問題ないでしょ? と思う人もいるかもしれないが、実は話はそんな単純なものではない。ここでデータエラーを起こしてコピー先のデータが不完全な状態になる事だって有りうる話で、特に動画の場合、視聴できないデータに化ける可能性がある。
そんな時、重宝するのがデュプリケータと呼ばれるHDDの複製機である。

デュプリケータ

デュプリケータとは、物理的にHDDをデータセクターごとコピーしてしまうものである。デュプリケートするだけならPCは不要で、デュプリケータに接続したHDDをそのままパーティションもろとも複製し、今回の場合は8TBのHDDに4TBのパーティションを強制的に複製し、残り4TBは未使用領域として8TBのHDDを構成してしまう。この8TBのHDDは、Windowsに読み込ませると4TBのデータ領域しかないように見えるが、Windowsのコンピュータの管理→ディスクの管理から、パーティションを拡大してやればちゃんと8TBのHDDとして利用する事ができる。これなら、データコピーの際におきる事故を極限まで減らしてデータ移行できるというワケである。
もちろん、デュプリケータだからと安心はできない。実際、元々の動画データが書かれているセクターに不安要素があると、そこをエラーとして認識してデュプリケータも処理を止めてしまう場合がある。このようなセクターに不安要素があるデータは、実はデータ再生時にはWindowsがデータをある程度補完するなりして再生は出来たりする。だから使っている時にはそこに問題がある事を認識できないのだが、こうしたデータコピーの時に問題が起きる。
なので、今回この決断をした時に購入したデュプリケータは、データエラーが発生しても強制的にデュプリケート作業を強行する製品を選んだ。
エラースキップ機能搭載購入したデュプリケータは、ロジテックの「LHR-2BDPU3ES」という製品。12TBまでのHDDを認識できるようなので、この先もまだ使っていけるだろうと思う。
ちなみに、セクターの故障は実の所Windowsが自動的に修復する機能を持っているので、言うほど不安要素になるわけではない。ディスクチェック機能でこうしたエラー情報を訂正しているので、普通は不安などないハズなのだが、HDDが古くなればなるほど、こうしたデータ訂正を必要とするセクターが多発するので、HDDは基本的には消耗品だと考えるようにしている人であれば、そう心配する事でもない。
ちなみに、デュプリケート(クローン)という複製の仕方は、OSが入っているHDDなどでも有効なので、自作PCなどを組んで自分でHDDを外せる人は、このような装置で複製しておくことで、万が一PCが起動しなくなっても複製したHDDで起動可能な状態に戻せるので、簡単に修復可能だという事を知っておくと良いだろう。
…但し、最近はNVMe M.2. SSDを起動ディスクにする事が多いと思うので、NVMe M.2. SSDに対応したデュプリケータを用意する必要はあるとは思う。

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Ryzen 5000シリーズ、発売

先日から当BlogでもネタにしてきたRyzen 5000シリーズが遂に発売された。

上位種は即完売の様子

11月6日の19時に、遂にRyzen 5000シリーズが販売開始となり、秋葉原を中心に行列などができた。各技術系サイトでもカウントダウン配信などを行ったりして、発売と同時にその性能をレビューしたりして、その性能の高さを公開している。
単にテストレビューという事よりも、生配信によって実際に動作させているところをリアルタイムに配信した事で、その性能の高さが明確にわかったわけだが、事前レビューと同様に、ほぼIntelの同格CPUと同等からそれ以上の性能をSingle、Multiともに発揮する事が明確になった。
革命的性能向上のCPU特徴的なのは、負荷が高くなればなるほどRyzen 5000シリーズが有利になるという事。Singleスレッドの性能もIntelを超えている事もあってか、特に複雑な演算でその性能差が顕著に表れるという結果となった。
もちろん、各種のテストでそれぞれ得手不得手は存在するが、今回の5000シリーズのIPCが高いという事が事実である事はどのテストを見てもわかる結果だったと言える。
これなら、ゲーム用途でもIntelからAMDに乗り換えてもいいかもしれない。
特に私が驚いたのは、Intelの処理が確実に有利に出ると言われてきたFF14のベンチマークテストにおいて、Ryzen 5000シリーズがIntelコアを確実に上回ってきたという事。これだけでも今回のRyzen 5000シリーズがゲーム用途でも強いという事をよく表していると思う。
間違いなく、今回のRyzen 5000シリーズはPCの乗り換えに関して最適なCPUと言えると思う。

各メーカーの現状

今回のRyzen 5000シリーズが発売された事で、各PCパーツメーカーもいろいろな製品を再アピールするタイミングとなった。
というのも、今回のRyzen 5000シリーズは従来のマザーボードのチップセットがBIOSのアップデートで利用可能になり、新シリーズのチップセットの公開がないからだ。
そんなワケで、各社アピールしたいポイントが異なっていて、とあるメーカーは既存製品の再アピール、あるメーカーはこのタイミングで既存チップセットの新製品を出したりと、実にいろいろ事情が異なる。
そんなワケで、impressではそうしたメーカーの声を発信しつつ、Ryzen 5000シリーズのカウントダウンの記念特番配信を行った。

impress Watch AMD HEROES WORLD 番外編

この動画、3時間40分を超えるものだが、各社の製品の特徴なども知れて意外と面白かったと思っている。限られた基本互換性の中で、如何に便利に、如何に特徴のある製品を生み出していくのかなど、見所も多かった様に思う。
あと、動画の2時間5分ごろから始まる、AMD HEROES WORLDに出演中の鈴木咲女史が自作PCに挑戦するというのも面白かった。イマドキのPCを自作するという点でも初心者には参考になるのではないかと思う。

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