自宅の無線LAN環境をより広範囲に、より繋がりやすくする。
アップデートで実装
6月3日に、BuffaloからWi-Fiルーターの新モデルが2機種、発表された。プレミアムモデルが「WSR-5400AX6S シリーズ」で、エントリーモデルが「WSR-1500AX2S シリーズ」となり、プレミアムモデルは6月下旬発売、エントリーモデルは9月発売予定となる。
どちらもWi-Fi6対応のモデルで、イマドキのルーターではあるが、これらは共に「Wi-Fi EasyMesh」という、メッシュテクノロジーに対応している。
「Wi-Fi EasyMesh」とは、Wi-Fi Allianceの標準規格のメッシュテクノロジーで、複数のルーターを使って、広範囲をカバーしつつ、シームレスな接続を可能にする技術の事。
従来は、広い家などで中継器を多数置いていたとしても、その中継器に無線接続を切替えるのにもトラブルが起きたりして、速度がガクンと下がる時があったが、メッシュテクノロジーだと、そうした通信の切替え等はシームレスに行われるような仕組みとなっているので、スムーズな通信が可能となる。
以前は、このメッシュWi-Fiは専用のルーターなどを利用しないとできない話だったのだが、ここにきてWi-Fi Allianceがメッシュテクノロジー規格の標準を制定したわけである。
前述したBuffaloの新モデルは、この「Wi-Fi EasyMesh」という規格に準じているため、対応機器と連携させる事でメッシュWi-Fiが可能になる、というモデルなのである。
手軽にメッシュWi-Fi環境を構築できるので、よりハードルが低くなったかな、と考えられるのだが、朗報はこれに留まらない。
既存機器でも対応できる
Buffaloの最新世代であるWi-Fi6対応ルーターは、何と、このWi-Fi EasyMeshに、ファームウェアアップデートで対応可能になるという。
具体的な対応機器は、以下のサイトで確認して欲しいが、アップデートで対応できるというのはとても有りがたい話である。
Buffalo Wi-Fi EasyMesh
https://www.buffalo.jp/topics/utilize/detail/easymesh.html
対応リストの中には、既に販売中止となった過去のモデルも存在する。私が使用している「WXR-5950AX12」も、Wi-Fi6には対応しているので、当然対象製品となる。
以前の機種を持っている人からすれば、とても有りがたい話ではなかろうか。
また、ルーターの組合せも対応機器同士の組合せなら機種を選ばないようなので、自宅の状況に合わせて、コストをおさえつつメッシュWi-Fi環境を構築できるのも良い感じである。
今まで、メッシュWi-Fi化させるためにはメッシュWi-Fi対応の本体と子機を購入する必要があったが、手軽に手持ちの機器で実現できるとなれば、その便利さは今までの比ではないだろう。
すべてが簡単
EasyMeshは、そのセットアップも簡単である。
コントローラーとなる親機と、エージェントとなる子機を有線またはWPSで接続するだけで設定が自動完了する。
また、実際に運用する上でも、通信の邪魔になる状況があれば、それを迂回して通信経路を構築する。電波環境を問わない通信環境を作る上でも実に簡単である。
また、面白いのはコントローラーとエージェントをそれぞれ有線接続したとしても、各々がメッシュネットワークを構築するので、鉄筋コンクリート製の建物であってもメッシュネットワークが構築可能である。これは地味だが有効なメッシュネットワーク構築だと言えるだろう。
と、そこまで広い家には住んでいない、と言われれば、確かにここまでの環境はいらないのかもしれない。
私の家でも、ここまでの通信環境は不要である。
だが、もし建物の構造的にWi-Fiが繋がりにくいという人であるなら、このWi-Fi EasyMeshは意味があるのではないかと思う。
Buffalo製Wi-Fiルーターは、個人的にはソフトウェア的な反応速度に不満はあるものの、概ね良好な通信環境は構築できるので、今一度ルーターの見直しをして古くなっている人は、Buffalo製ルーターを検討してみてはいかがだろうか?
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