USB Type-Cケーブルで困る

コネクタ形状が同じでも、できる事できない事があって困るのが問題。

モバイルモニタを1本のケーブルで

先日、モバイルモニタを再購入した話をしたが、実機が届いた。
前回、返品に懲りたので、今回は購入後すぐに動作チェックからはじめ、USB Type-Cケーブル1本で、MacBook Proと接続して使えるかどうかの確認を行った。
結論から言うと、いつも私が使っているUSB Type-Cケーブルでは通電はするものの、画面表示が出来ず、製品に付属していたUSB Type-Cで通電と映像伝送の両立が可能だった。
製品としては良品である事は確認できたが、同時に使用するUSB Type-Cケーブルに問題があるという事が判明したので、しばらくは製品付属のケーブルを使用するにしても、今後、USB Type-Cケーブルはどのようなポイントに注意して購入するか、という事を考えさせられる結果となった。
よくよく調べて見ると、コネクタ形状は同じでも規格が異なる内容で作られているという事がわかった。
USB Type-Cは複雑怪奇こんなに種類があるようでは、混乱するのも当たり前である。

2Kのモバイルモニタ

実際にMacBook Proに接続して使用してみた感じでは、私の予想を少し裏切る形であった事は明確にしておかねばならない。
確かに表示解像度は2,560×1,600ドットと、本来のMacBook Proの解像度と同じなのだが、その表示される文字などの大きさは、MacBook Proの大きさよりずっと小さく、4Kモニタほどではないものの、このまま作業するには小さすぎるかな、という表示品質だった。
おそらく、MacBook Proはテキストやオブジェクトのサイズを拡大表示しているのだろうと思われるが、この接続したモバイルモニタの設定で、文字やオブジェクトの拡大表示ができる機能を呼び出す事ができなかった事が気になる。
単に私の設定ミス、もしくは操作ミスで、そのテキストやオブジェクトの拡大機能を使えていないのならよいのだが、モバイルモニタの設定をmacOS上でやろうとしても、解像度切替えはできても、テキストやオブジェクトの拡大率を変更する機能が出てこなかったのである。
なので、結局は縦幅1,000ドットくらいの解像度に落とす事で、作業できる表示の大きさにする事はできたのだが、それでは本来の目的から外れる事になる。
もう少し、モバイルモニタを接続してからの設定は調査する必要があると思っている。
ただ、やはりノートPCにセカンドモニタが加わる事で、作業効率が上がるのは間違いない。色合いも悪くないし、有効に使っていけるものと思う。
モバイルモニタそのものも、非常に軽く(本体だけなら400g以下らしい)、カバー等も付いているので、前述のケーブルの用意が万全ならば、有効に使っていけるデバイスだと思う。

USB Type-Cの複雑さ

USB Type-Cという規格は、ケーブルの表裏がないケーブルなので、取扱いは簡単だ。
だが、問題は同じコネクタ形状で複数の規格が存在する事から、実際に利用しようとしたとき、規定のデータ転送速度が得られなかったり、映像伝送ができなかったりと、機能に制限が出たりする事がある。
Thunderbolt3とも形状が同じなので、Thunderbolt3の機能をそのまま使えると思っていたら、ケーブルはそこまでの伝送速度性能をもっていなかった事で、Thunderbolt3の機能を使えない、なんて事もある。
この複雑さは、複数の規格が同じコネクタ形状をしている事で、ケーブルの品質の差を見極められないところから来ている問題と言える。
impressのPC Watchで、以前に最新コネクタの解説が掲載されていた。

impress PC Watch
「USB Type-C」と「Thunderbolt」って同じもの?
よく分かる最新コネクタ解説
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1341762.html

この記事を見ると、如何に複雑かがよく分かる。
最新のUSB4も同じコネクタ形状である事を考えると、この複雑さは今後より深いものになっていくと言えるが、一つの判断基準として、コネクタ部に記載されたマークで、その規格を判断するという手法が一番現実的かもしれない。
私の場合、モバイルモニタを接続するには「Thunderbolt3」のマーク、つまり稲妻矢印と3の数字が書かれたケーブルを利用することで、映像伝送と給電という機能を利用する事が確実にできると言える。
どうしても全ての機能で使えるようにしたい、となると、現状では「Thunderbolt4」に対応するUSB Type-Cケーブルを用意する必要がある。コレなら絶対に間違いないワケだが、問題はその価格にある。
格安のUSB Type-Cケーブルは、ケーブル品質が上位規格に届いていない可能性があるので、特に注意が必要だろう。一方、万能の「Thunderbolt4」対応ケーブルとなると、その価格は比較にならないぐらいに高くなる。1本あれば重宝するのは間違いないが、使用しているケーブルすべてを「Thunderbolt4」対応ケーブルにすると、コストは跳ね上がる事になる。

というわけで、とりあえず今の私は「Thunderbolt3」ケーブルがあれば事足りるので、短めのThunderbolt3ケーブルを新たに用意する事にした。
モバイルモニタ付属のケーブルを使っても良いのだが、ケーブルそのものが硬めで使い勝手がよくないので、新たに用意するケーブルと用途で使い分けようと思っている。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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