13インチMacBook Pro、購入へ?

まだ購入していない。迷うところが多いのだ。

いざ買うとなると迷う

当Blogの7月16日に、ここ2ヶ月の間問題視されていた、2020年版13インチMacBook Proの問題解決の記事を書いたが、その後もmacOSのアップデートによって問題が解決され、ようやく本来の形になった、というようなYouTube記事も出始めた事で、今まで買い控えていた人が次々と決断し始めた、という状況が見えてきた。
それに併せ、私もいよいよ購入へと踏み切るべき、と判断しているのだが、いざ購入となると安い買い物ではないので迷う事が多々ある。
今まで散々迷ってきた事なのに、改めて迷うという、実に決断のなさが表面化したワケだが、迷うポイントはいくつかある。
そのポイントを一つ一つ潰していけば、どのような構成で購入すればよいのかが見えてくる。

吊るしでは買わない

一つ確実なのは、Appleのサイトにある「吊るし」の構成では買わないという事。
買い時が難しいMacBook Pro 13インチ「吊るし」の意味を知らないという人もいるかもしれないが、これは「既製品」とか「基本構成」という意味で、つまりApple製品を「吊るし」で買うという事は、そのサイトに表示されている構成でそのまま購入する、という事である。
BTOをした時点でそれは「吊るし」とは言わなくなるので、CPUやメモリ、ストレージ容量の変更をしてしまえば「吊るし」ではなくなる。
アクセサリーの追加だけという事であれば、別に製品筐体を開けて構成を変えるわけではないので「吊るし」という事になる。
よく、Apple製品を購入する事を内容としたYouTube動画があるが、そこでは結構な比率で「吊るし」で購入している人が多い感じがする。理由は単純で「吊るし」はAppleが想定して準備している構成なので納期が一番短いからだ。
だが、私の場合はここで構成を変える事になると今は考えている。
価格はもちろん高くなるし、納期も長くなるが、この構成で数年使って行く事を考えると、強化しておきたいポイントがいくつかある。

CPUの強化に意味はあるか?

MacBook Proが搭載している第10世代コアは2つある。
型番は「i5-1038NG7」と「i7-1068NG7」で、これはApple専用にチューニングされたCPUでApple以外が採用する事はない。
通常の第10世代コアとの違いはというと、TDPが25wから28wへと引き上げられ、通常より熱設計電力が高めに設定されている。これによって、通常品より高い性能を引き出す事が出来る、というのを売りにしている。
また、「i5-1038NG7」と「i7-1068NG7」の両者の違いはというと、ベースクロックとターボブーストクロック、キャッシュ容量に違いがあるだけでなく、内蔵するGPUの動作クロックも両者で異なる。
なので、厳密に言えば「i7-1068NG7」の方が性能は上なので、僅かでもパフォーマンスの高い製品が欲しい、となるとBTOする意味は出てくるのだが、問題はそれに2万円の価値があるか? というところである。
熱心なAppleファンであれば、おそらく2万円の出費は高くない、と判断して上位のi7へとBTOするだろう。だが、実際にはできる事は両者では同じで、違うのはその処理にかかる時間だけである。しかもその時間も、1時間とかの処理時間の違いではなく、数分~数十分レベルの違いである。
ただ、一度そのCPUに決めてしまうと、後から変更する事はできない。だから最初に決めたものでその後ずっと使い続ける事になる。
そうした制限の中で、ここに2万円の価値があるかどうか、よく考える必要がある。

メモリ量は多い方が良い

次に搭載するメモリ量である。
メモリとストレージは同じではない、というのは、PCを自作するレベルの人であれば当然知っていると思うが、今だにこのメモリとストレージの違いをよく理解していないという人もいる。
ストレージとは、データを入れる鞄の大きさを意味し、メモリは作業テーブルの広さを言う。
つまり、沢山のデータを保存する為には容量の大きなストレージが必要だが、実際にプログラムを多数起動して同時に実行するには、メモリ量を多くしないといけない。
ストレージからデータを直接取り出して実行しているわけではないのである。
なので、より便利に使うにはメモリ量は多い方が良い。ただ、一般的には16GB程度あれば困る事はないと思われる。
一つ、16GBで心許ないとするなら、Parallels等を使って、仮想OSをmacOS上に実行する時である。この時はmacOSも起動しつつ、他OSも起動するので、おそらくそこで仮想OSに割り当てるメモリが必要になる。
たとえば、macOS上でWindows10を仮想で実現すると、macOSで8GB以上利用し、Windows10で8GBを採ると、この時点で16GBでは足りなくなる。macOS上ではParallelsが起動するので、その分のメモリ量をmacOSのメモリ消費と受入れ、8GBから差し引いてWindows10を起動させれば、16GBで何とか足りる、という事になるが、macOSではキッカリ8GBを使用したい、となると16GBでは足りない。
このあたりのメモリ使用量に関しては、細かいさじ加減をすれば16GBあればとりあえず問題ないと思うが、複数のアプリケーションでデータをはしごしたりする人は多い方がよいので、32GBというオプションが見えてくる。
ただ、これもコストの問題があって、16GBから32GBにするためには+4万円が必要になる。しかも、これも購入時に決めた容量から後で足す事ができないので、最初に決めるべき内容になる。使用状況を予想して後悔しない選択が必要となる。

ストレージ容量は?

で、最後にストレージ容量だが…これはどれだけのデータを本体内に残すか? という事に尽きる。
macOSのアップデートやパフォーマンスを考えると、あまり少ないのも困りものだが、512GBあればおそらく問題はない。
ただ、ここにも先程のParallelsなどで別のOSを運用するとなると、空き容量がいくつか必要になる。そう考えると、512GBで足りる、と考えるか、余裕を見て1TBとするかの二択になるのではないかと予想できる。
ただ、このストレージに関しては、外部接続のストレージも視野に入れる事ができるので、最悪後付で拡張する、という事もできる。
なので購入時の予算で厳しいなら512GBとしておき、後から必要に応じて外部拡張するという手段が使える。
非公式ではあるが、自分で中を開けて増設する、という手段もなきにしもあらず。保証はなくなるので、禁じ手の一つとも言えるが、そういうSSD交換パーツが売られているのも事実である。

Apple Careをどうするか?

MacBook Proはとても外観が美しい。それだけに傷にも慎重になりがちだが、そもそもモバイル製品なので、外部要因による事故に対する保証をどうするか? という事も重要になってくる。
Apple Careに入れば、とりあえず3年保証になるが、購入時に3万円弱の費用が加算される。
このApple Careをどう考えるか? が一つの大きな山で、最終予算が結構変わってくる。
今からだと、2年以内にApple Silicon搭載Macへと切り替わってくタイミングなので、その乗り換えを視野に入れて、あえてApple Careには入らない、という手段もある。
持ち運ぶので、保証は欲しい、となれば、入っておいた方がよいだろう。
運用の仕方、考え方の違いで、加入かどうかが決まるので、今後の使い方や状況を想定して決めるしかない。

アクセサリーは後回し?

次にアクセサリーの話だが…ここで検討すべきなのは、ほぼマウスだけではないか、と思う。ああ、本体ケースという選択肢もあるが、予算が厳しいようなら、こういったものは後回しで良いのではないかと思う。
特にアダプターを買い足すとかいう場合は、何もApple製品を購入しなくても良いと言える。
今は、窒化ガリウムを使った、もっと小さい充電アダプタが発売されているので、買うならそちらだろうし、TypeCケーブルにしても、付属品よりもっと高速通信が可能で高速充電可能なケーブルが売られているので、外部で購入した方がよい。
どうしてもApple製品のデザインでの統一性が欲しい、というのなら止めはしないが、機能だけでいけば、他社製品の方が良い場合が多い。
なので、私ならアクセサリーは全て後回しで良いと思っている。

これで最終的な製品がプランニングされるハズである。
いくつか迷う要素はあるが、問題の切り分けは出来ているはずだ。ポイント毎に迷う部分を解決していけば、購入するモデルが出来上がる。
ま、それでも迷う事に違いは無いのだが。
とりあえずはこのポイントに絞った選択をいくつかやって、購入モデルを決めたいと思う。
あとはその時の予算が許容できるものなのか? を考えて、何度かリトライしていく事になるだろう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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