BLUE REFLECTION

前から気にはなっていたけれど…。

BLUE REFLECTION、発売

PlayStation4およびPS VITA用タイトル「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」がガストより昨日発売になった。

BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣 公式サイト
http://social.gust.co.jp/gakkou/

雰囲気とかは好きなんだけどね…キャラクターデザイン及び監修に岸田メル氏を起用し、シリーズ構成に時雨沢恵一氏、五十嵐雄策氏、夏海公司氏とクリエイタースタッフも豪華なメンバーという、贅沢なタイトルである。
私としては、ヒロイックRPGというジャンル名にしているところから考えて多分「ご都合主義的」なんだろうな、という予想をしていて、現時点では購入対象にしていなかったのだが、何よりキャラクターデザインが岸田メル氏なだけに、気にはなっていた。
ただ、最近プレイした「NieR:Automata」があまりにも良すぎた事もあって、その存在を時折忘れる事も多く、気がつけば「なんだ、発売日過ぎてんじゃん(爆)」という状態。
…私的にはそこまでグッとくるタイトルではなかったという事か?
ただ、やはり気にはなるので、やり始めた人のプレイ動画などをちらっと見てみた。

この雰囲気をどう捉えるか

この動画はプロモーションムービーなので参考程度にしかならないが、実際のプレイ動画を観る、というのは、ネタバレも含めてこれから遊びたいと思うタイトルの場合はオススメできるやり方ではないのだが、それでも実際に遊んだ時に感じる感覚は間違いないものになるので、導入部分は見て正解かもしれない。ま、このあたりの許容ラインは人によって様々だが、特に体験版が公開されていないタイトルはこの方法が確実だと私は思う。
観た感じ、作品全体のイメージは思っていたよりもやわらかい雰囲気で、私としては嫌いではない。
ただ、女の子が主人公のヒロイックRPGなので、予想はしていたものの、その全体のキャラクターの動作がカッチリしていない、というか、その動きはどうなのよ?的なものはある。
この作品は、この動きを許容できるかどうかで一つの合格ラインを形成しているように思う。特に「NieR:Automata」のような作品をプレイした直後とかだと、ジャンルが違うとはいえ、その違いに相当な違和感を感じる。
このプレイ中の動作という所を乗り越えることができれば、あとは全体のシステムの問題。システムを許容できないと、結局最後までプレイするモチベーションに繋がらない為、非常に重要と言える。
私がみた感じ、結構組合せが多いという事もあって、育成要素はそこそこ面白いのかも知れないと思った。最近のRPGらしく、一つの戦闘が終了する度にキャラクターコンディションが全回復していたりするところが「ヌルイ」という人には無理かもしれないが、適度に遊べて個人的には許容範囲。
ターン制、というかタイムライン制による戦闘システムもコマンド入力の順番がわかりやすいし、ノックバックさせる事でその順番を遅らせる事ができるというのもわかりやすい。ただ、異世界を歩き回るようになった時のキャラクターの動きに相当な違和感を感じるのは、やはり「NieR:Automata」の影響が私に残っているのかもしれない。あちらはアクション性の強い作品だから、比較してはいけないのだろうが、カッコよさがまるで違う。
…結局、この作品をどう捉えるかは「動き」次第なのかもしれない。
その「動き」というものと共通するが、学園内で自由に動き回れるようになった時の視点固定というのも解せない。観る視点が固定されているのに3Dキャラクターを操作して学園内を歩き回るのだが、その視点が俯瞰視点でもないので、画面手前に向かって移動する時などが非常にわかりにくい。さらに横に移動した時には、その方向に自動で視点移動するのだが、そういう「動き」もまた、人によっては許容できるかを問う部分ではないかと思う。

物語の奥深さは…

システム面を許容できれば…というか、往年のガストシリーズを受け入れられる人であれば、そのあたりは何ら問題がないのかもしれない。
そうなると、あとはストーリー部分だが…私的には「ああ、男子が憧れる女子っぽさ全開」なのかな、という気がした(爆)
全体的なボリュームはわからないが、序盤のストーリーの流れを観ていると、非常にそんな気がしてくる。
周辺キャラクターが伏線を張っているだろう事はすぐにわかるが、主人公が結構直情的な部分が多いので、誘導されるべきシナリオに勝手に飛び込んでいく。かと思いきや、過去に自らの挫折を知っている主人公だけに、絡んでくるキャラクターの現状と自分の過去を照らし合わせ、とにかく感情を共有しようとする(というかストーリー上それが必要なワケだが)。
この「感情の共有」という部分も、いかにも女子っぽい…と思うのは私だけだろうか?
変な話、序盤からは「理」というものがほとんど見えてこない。もうほぼ全てが「感」だけなのである。この「感」という部分は、この作品の根幹を形成しているものなので、最後まで変わらないと思うが、このあたりが男性クリエイターに創作された女子の「ああ、男子が憧れる女子っぽさ全開」な部分に思えるのである。
決して悪い部分とは思わないが、この作品を女子がプレイした時、どんな感想が帰ってくるのか、個人的には興味のあるところである。

今の所、保留

さて…では購入するか? というところだが、今の所保留、という形にしようと思う。気にはなるタイトルではあるが、個人的に「NieR:Automata」の余韻が残っている状態で、この作品の「動き」はいかんともしがたい所がある。
それと、気になるDLCが登場しているのも問題。
作品が発売されたと同時に、何と価格9,180円で今後登場する60着の衣装というものがDLCとして既に公開されているのである。
…本作より高いDLCって何よ orz
DEAD OR ALIVE 5 Last Roundの商売方法をそのまま持ってきたのか、という売り方である。
初回特典に「スクール水着」とか付いてきている時点で予想はしていたが、いきなりの大量衣装DLCに今後ちまちまと発売されるであろうDLCが最低60着はあるのか、という所に、大きな迷いが発生したのは言う迄も無い。
なぜなら…その衣装をチェンジするだけのストーリーの長さとボリュームがあるんだろうな? という所が分からないと、はやり踏み切るのは難しい。
と言うわけで「BLUE REFLECTION」はしばらくは様子見を決め込む事にした。

しかし…そう考えると「NieR:Automata」って潔いな(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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