GF104で今世代を乗り切るのか?

 ビデオカードの話を先週は立て続けにしていたが、あれから一週間、他の話題に切り替えていたため、ちょっとビデオカードの話に戻りたいと思う。
 まぁ、今ビデオカードの性能の話が出てきている最大の理由は、GeForce GTX 460が発表されたからであり、その性能が売れ筋価格帯に載っているという事であり、Radeon HD 5xxx系と比較した時の性能差が一筋縄ではないかなかったり、と話題に事欠かないからだ。
 発売されたGeForce GTX 460の中で、私的に最も買いだと思っているのは、Palitの“GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum”という製品だが、それはコアクロックが800MHzで動作するからだ。

 性能的に見て、GeForce GTX 460のコアであるGF104はかなり素性が良いものと思われるが、残念ながらクロックが低いためにライバルに今一歩という性能に留まっている感じ。
 その証拠に、前述の“GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum”のベンチマークを4Gamer.netが公開しているが、この結果ではRadeon HD 5850をほとんどの場合で超えている。
 DirectX9、10のスコアではRadeon HD 5850には勝てないものもあるが、高負荷設定にした途端にその差は縮まり、ほぼ同等の性能をたたき出している。
 つまり、ミドルハイレンジの性能が欲しいとなれば、今のところGeForce GTX 460を選択するというのが最も正しい答えではないかと考えられる。あとは動作クロック次第だ。


 それと、このblogでも前にGeForce GTX 490?の話をだしたが、その時、それにはGF104が2個搭載ものになるのではないかという話をした。
 Fudzillaというサイトの話だと、GeForce GTX 480の上位モデルはGF104を2個搭載したものになるのではないかという話が掲載されている。
Fudzilla
New high end card has two GF104 chips
北森瓦版
新たなNVIDIAのハイエンドグラフィックカードはGF104のDual-GPU
 使われるGF104も、SMが7基ではなく、フルスペックの8基を稼働できるものが使用されるだろう…という事なので、もしそうなれば単純にGeForce GTX 460をSLIで動作させるよりも性能はさらに上になるだろうとえ思われる。
 まぁ、現時点では予測でしかないが。
 ただ、こうして見るといろんなベンチマークで言われるよりずっとGF104の素性が良いように思えてならない。
 登場したばかりの頃はいろいろな話がネット上に出まわって、何が真実なのかが見えにくいところがあった。もちろん、それらは人によって判断が異なるが故の話ではあるが、いろいろな要素を踏まえての結果から判断すれば、かなり素性が良い事は間違いなさそうである。
 コストパフォーマンス的には間違いない選択になるだろうから、今もっともお買い得感の高いビデオカードがGeForce GTX 460ではないかと思われる。
 そしてその中でも“GeForce GTX 460 1GB Sonic Platinum”はかなりお薦めできるものだ。
 もっとも、ELSAも460コアを使ったオーバークロックモデルを発表する事はキャンペーンで明かされている。その動作クロックがいくつぐらいになるのかはまだ分からないが、そういったこれから出てくる製品も気になる存在である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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